2020年2月6日木曜日

『まんがタウン』2020年3月号

『まんがタウン』2020年3月号、昨日の続きです。

『部長と2LDK』

生活の基盤をふたりで少しずつ整えていく。今回は食事編でありますね。ふたりでスーパーにいって、炊飯器買って、それから夕食の材料買って。食品売場を歩くふたりの様子。菜々がいろいろ目移りしちゃって子供みたいってのも面白いんですが、きっちりしっかりしてそうな部長、藤子がそうでもないっていうのも見えてくるの、いいですね。そうですか。お姉さんっていわれてちょっと嬉しかったんだ。まあ7歳差だもんな。さすがに親子はないですよ。

料理が苦手なふたり。菜々は論外も論外みたいですが、藤子もけっこう駄目そうで、いろいろボロが出てくるのね。いかにもできそうなのに、意外とそうじゃないっていうの、この人に関してはなにか可愛げというか、チャームポイントみたいに感じられますよね。

ふたりで料理に取り組もうというその様子が実にほほえましくて、ふたり色違い、おそろいのエプロン姿、まあ藤子の可愛らしいこと。挑戦するのはチャーハン。そもそもご飯が水多すぎてべちゃべちゃでっていうところから失敗ははじまってたようにも思うのですが、その後の調理でもいろいろ駄目そうなところ散見されて、でも楽しかったんですね。うっかり口すべらせて赤面する藤子。ほんと、この人、可愛い人だと思います。

藤子は、なんでもきっちりやらないといけない、そういう考えが先に立つタイプみたいですが、そのあたりを和らげてくれるのが菜々なんでしょうね。ふたり食後にごろり。これ、いい時間ではないですか。気を張らない。のんびり無理せずマイペース。楽しく生きるコツだと思います。

『珈琲と猫の隠れ家』

後木、お客さんのことが気になってるんですね。猫のむーちゃんにあいにきているお客さん。自分にあいにきてるわけじゃないって自分にいいきかせている後木ですよ。うん、どうもこうもなく意識しちゃってますね。

今回は、そのお客さんの過去のこと語られて、むーちゃんに似た猫を飼っていたこと。暮らしのもろもろが大変になる中で、猫の世話もままならなくなってしまったこと。それがずっと悔いになっていて、悲しい思いをさせてしまったんじゃないかって、ああ、本当にその猫のこと、大切に思っていたんですね。もしどうでもいいって思ってたら、こんなにも忘れられずにいるなんてことあるわけないじゃないですか。

ここで後木が話したむーちゃんのこと。それもまた悲しさのにじむエピソードなんだけれど、嬉しいこともちゃんと覚えておけるって。その言葉、お客さんにはどれほど救いになったろうと思う。ああ、そしてこれは猫と人の関係だけでなく、すべてのこと、人と人の関係でも同じかも知れない。お別れがつらいのはきっと……。後木のいったこと、それが心に残り続けています。

さて、このお客さん。むーちゃんを引き取ることを決意したみたいですが、そこで後木の心に兆した思い。ああ、後木、どうするのだろう。とりあえず今日のところは店長不在で先送りにできたけど、いずれ事態は動きます。その時にこの人はどういう動きを見せるのか。ここにまた見せ場がこようというの感じさせてくれる流れでありますね。

『あいたま』

暮巳あいに熱い視線を送る謎の女性。誰!? と思ったら、なんとアイドルの皆にかつて声をかけたスカウトマン。さらにいえば、ここの学園長。愛川玉緒、それであいたまなのか。今後とも末永くよろしくとあいに声をかけてきた、その真意やいかに!

これ、あいをアイドルとして見出したと捉えていいのでしょうか。とりあえず今回ざっと見てもね、あいにアイドルとしてのなにかを見出したうんぬん、みたいな話は出てきてないですよね。あいはアイドルになることは断固拒否の立場を変えず、そんなあいのことを学園長は絶対逃がさない、金の卵だっていっている。

アイドルとしての可能性なのか、あるいは自分の後継者!? いやいや、まだまだなにもわかりません。きたるホールのおひろめイベント。あいの顛末とイベントの成否、これを共通の山場として物語は推移していきそうです。

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