『まんがホーム』2020年3月号、昨日の続きです。
『うちの可愛い掃除機知りませんか?』
皆でのんびりくつろいだお正月を過ごしている、そんな情景。智枝にアプリ、そして宮原姉妹が一緒というの、もうすっかり互いになれた、そんな気やすさ感じさせる様子がいいんですよね。姉も妹も、ふたりすっかりリラックスして、こたつにすっぽり。目も細めちゃって、まるで家族みたいですよ。と、この漫画、新型の人工知能搭載掃除機のモニターをする、その過程で、皆の気持ちを結びつけて、私生活においても気の置けない、そんな間柄に変えてしまった。ああ、掃除機のアプリさん。ただ掃除機というにはあまりにあまりの活躍みせてくれたってわけですよ。
しかし、今回、この穏やかで気の休まる心地よい場所が描かれたこと。これ、まさかのモニター終了を前にした、いうならばアプリとのお別れを前提とした最後のひとときだったっていうんですか。
モニター終了とともに掃除機は返却。アプリの人格こそは残るけれど、量産を前に記憶は消去される。
嘘だといってよ宮原さん!
これ、なにかの伝え忘れでもあるのか。あるいは智枝の誤解があるのか。いや、今のところそんな様子はない。ええーっ、本当にアプリとお別れなの!? そりゃないよー!
ここからのまさかのハッピーエンドに向けての急転直下。期待しては駄目ですか。いや、ぜひそれを期待させて欲しいのです。
『河原課長とギャル部下ちゃん』
横浜支社からやってきた新入社員、日下部花。眼鏡もチャーミングな黒髪ショートのこの人を、まずは三崎が指導するっていうんですよ。大丈夫? 職場にそぐわない格好。時間があけばネイルの手入れ。見た目もその行動も到底真面目とは思えないこの人の指導。はたしていかなるものであるというのか!
いや、意外といったら申し訳ないんだけど、ミスも的確に指摘。指導も適切、わかりやすいときたもんだ! そうか、そうなのか、三崎氏、あんたできる子なのか。すまぬ、これまで誤解しておったよー。
なんかいつも河原課長に頼ってるみたいなイメージあったんだけど、そうか爪を隠すってやつなんだね。しかし三崎はいろいろ素直でいいですね。日下部から仕事できるっていわれて、そしたら気に入っちゃって、もうすっかり猫可愛がり。でもって河原課長が戻ってきたら、日下部を取られちゃう! かと思ったら、今度は課長にかまってもらいたがってさ、ほんと、この人は気に入った人にこうして懐いちゃうんですね。
『歌詠みもみじ』
まさかの展開キター!
びっくりしましたよ。委員長が調子悪そうにしている。生徒会の仕事が大変なのかな? 必要ならみんなで手伝うよっていったら、まさか頼まれたのが同人誌づくり!
しかも期限は明日!
ここからの展開、おかしかった。皆の技量をざっと確認しましてね、筆の扱いに長じるもみじはベタ担当。模写ばっちりのまりなは背景を頼まれて、そして千恵は買い出し要員だーっ!
めちゃくちゃ笑った。そうか、千恵は戦力外か。いや、でもね、こうしてマネジメントや雑事を処理してくれる人、すごく大切なのよ。千恵、必要とされてないだなんて思わないで?
今回、アメリのポリシーがおかしくて、そして委員長の百面相。普段のこの子らの見せない、そんな側面垣間見えたエピソード、とても楽しかったです。でもって最後の委員長のハードモード。この子にはこれが通常運転でも、もみじやまりなには無理ゲーすぎるっていうの、いやほんと、委員長タフすぎます。
『うちの秘書さま』
バレンタインの事件ですよ。はじめがなんと学校でチョコをもらってきた! えーっ、自分で買ったのかい!? と思ったのは私ですが、メイドたちからは、まずは七瀬のかと、続いて不審物ではないか。はじめ、散々ないわれようで、いやたまにはモテてもいいやんか、とは思いながら、なんかこっぴどいどんでん返しなどあるのではないか。信じ切れていなかったのもまた私です。
でも、メイドたちからひどいいわれようして、さすがに傷ついたんだね。結構、はじめ、皆のこと気を使ってるふしあるでしょう。だから意外で、あるいはそれだけ傷ついたんだってことですよね。つけてきたりしたらもう口をきかない。まさかの宣言にげっそりやせ細るメイドたち! いや、まあ、はじめの気持ちわかるよね。うん、はじめ様もひとり立ちを模索する年頃ってことですよ。
はじめ、この告白にきっちり好きな人がいるって断って、こうしたところ、ちゃんとしてるよなあ。いつもはいろいろだらしなかったり、頼りなかったりするわけですけど、人の気持ちをないがしろにはしないってところ、この素直に育っているところ、好感です。ええ、はじめ、いいやつなんだって思うんですよ。
そして最後に七瀬からのチョコレート。これ喜んでいいのか悪いのか。なんか怪しげなオーラ? 臭い? 放ってるよね! しかも今年はメイドたちのぶんもあるという! おお、このピンチよ。夜の東條家に響く断末魔! おお、バレンタインの事件ですよ。
- 『まんがホーム』第34巻第3号(2020年3月号)
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