2018年12月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2019年1月号

 『まんがタイムきらら』2019年1月号、発売されています。ああ、ついにというか、この時がきてしまいましたね。まさかこんな日がくるなんて。いや、いずれはくることはわかっていた、けれどまだまだ先のことだと思っていた。表紙は『三者三葉』。葉子様、双葉、照の三人が一緒にジャンプ。いわゆるきららジャンプ的なイラストで、この溌剌として、さわやかで、その目はずっと遠くを見て、進んでいく先のこと、あるいは未来を見ているようで、けれど『三者三葉』は今号で最終回です。

これまで何度か書いてきましたが、私がきららを講読することになったきっかけ、それは『三者三葉』だったのです。コレクションという作家名を冠した再録本に、ゲストという扱いでいいのかな、『三者三葉』が第1回から収録されていて、それ見て、なんかこれ面白そう。ほら、あの双葉がリハウスっていって転校してくる、今から思えば若干スベりぎみの第1回。でも、そこからのやりとりがすごく面白かったんですね。ちょっと辛辣だったり、ちょっとあけすけだったり、でもそうした態度に彼女らのリアリティが見えたように思えたのですね。

最終回、冒頭こそはやってくれましたけど、その後はまさしくこれまでの延長、というか、本当にこれまでどおり。新学期のクラス替えの情景。誰と別れた、誰と一緒になった。そういったことで一喜一憂するその様子。本当にいつもどおり、これまでどおりで、この後、彼女らの3年生としての一年間が当たり前みたいに描かれそう。なんて思うんだけど、それはもうかないません。ただ、これね、三葉の三人、ついに一緒のクラスになったんだ! あの中庭でのお昼。感慨深い。ああ、この子ら三人のこの仲のよさ。ちょっと辛辣で、ちょっとあけすけで、でもすごく親しく見える。これからの、語られない未来のこと。見ることはかなわないけれど、きっと楽しい、そんな日々になるんだろうって思わせてくれる最終回。美しかったと思います。

『レイナ・サプライズ』、ゲストです。サーカスといえば動物を使ったショーがつきものですが、この星空のサーカスには動物がいない。世話や移動など大変なことが多すぎて、この小さなサーカス団ではまかなえない。でも、チラシにはライオン描いちゃうのね。本当は動物も使いたいって気持ちのあらわれかな? このサーカスに、団員ではないようだけど、けも耳、しっぽのある子、レイナという子がいて、この子がサーカスの団員皆からその出しものを見せてもらって、しあわせなサプライズを提供したいっていう皆の夢にこの子も加わることになっていく。そうした変化の描かれそうな漫画ですよ。

『チアフル・スプリンクル!』、ゲストです。放送部がない学校で、けれど放送室からは息も絶え絶えな声が聞こえてきて……。幽霊? 呼吸困難? いえ、内気な子が発声の練習していただけなんですね。たくさんの人の前だと緊張してうまくしゃべれない。そんな子が、放送部を再興したいという子に見出されて、一緒に頑張っていこうっていう話になりそうですよ。ミキサールームには、過ごしやすいからと昼寝室に使ってる子なんかがいて、いや、ミキサー使えたりもするのか。と、これで人材が揃って、あとはいかに始動するのかってことになっていきそうですね。

『幼馴染の性別が変わった件について。』、ゲストです。朝目覚めると性別が逆転してしまっている。そんな病気がはやっているというんですが、いやあ、先入観ってやつでしょうか、女の子になるんだな! と思ったら、逆か! これびっくりした。そうか、女の子が男の子になっちゃうのか。もともとが凛々しい系の女の子。それが男の子になったら、女心がわかってるからなのかね、女子の気持ちをころりころりと弄ぶ、そんなセリフを駆使するかと思えば、逆に男子には弱気なところを見せてその心掴んじゃうとか。なかなかの策士であります。男子になったら、一番に仲のよかった女の子がちょっと距離を置くようになってしまいました。戸惑ってるのかな? そう思ったら、男が苦手で触られると体液が全部出ちゃうって! この関係、改善するのかどうなのか、そこに面白みを見出そう、そんな漫画であるようです。

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