『まんがタイム』2019年1月号、一昨日の続きです。
『茨城ってどこにあるんですか?』。もう本当に面白い。タウン誌編集部の皆で食事会をするんですが、そのメインの題目、都道府県魅力度ランキング連続最下位のお祝いなの!? 度肝抜かれる鈴子の表情、2ページ連続で見せてくれるその驚き顔、見事でした。最高だったと思います。けど、この自虐的ともいえるお祝いね、趣旨を理解した鈴子が来年もっていった時のあの落差。ああ、なんかわかる。自分たちが悪くいうのはよくても、外から悪くいわれるのはキツいんだ。しかし茨城、大洗があんだけ話題になってもそうなのか。途中から参加してきた多恵、この地元を出たいっていってる子の地元愛がほんとおかしい。そんな多恵を静かに見守る森戸が被弾するのもおかしくて、ほんとにぎやかで楽しい漫画です。そしてラストに牛久大仏! おお、見事なダイナミズム。こいつはいいですね。
『見上げればいつも妹が。』。お隣さん、いいですね。童顔メイクだっていってますけど、ノーメイク・ノーライフとかいってますけど、実際メイク落とすとどんなになるんだろう。骨格やらパーツの配置やらは変わらないんだから、そうそう違いやしないよね、とか思っちゃう私はきっといろいろ認識が甘いんでしょうね。そんなお隣さん、本城さんと遥のデート、面白かった。本城さんはツブテの若さの秘密を知りたっかったわけだけど、結果的に遥とツブテの仲のよさ、いい兄であるということ、確認させられる、そんな展開。対しツブテの秘密。遥がいないと、ネットで兄ぶったり、オンラインゲームでおっさんぶったりしてるのか。これ面白いな。そうか、これがツブテの理想形か。遥、老けてるといわれるとショックなところ、うん、これもよかった。ほんと、落ち着いて、穏やかで、けれどそれで面白い。いい漫画ですよ。
『良倉先生の承認欲求』。めちゃくちゃ面白いです。アカバレ、身バレした良倉先生、もうなにも隠す気なくなってますよね。星畑を呼び出しては、SNSに投稿されたよさそうなカフェの聞き取りとかね。いいねもらうのに必死な先生の言動。ちょっと星畑が得意気だったりするのも可愛くていいです。ネットではOL設定でやってる先生。友達がOLと思って話すこと、それが全部星畑の想像では先生に置き換えられて、めちゃくちゃ面白い。このネットのキャラとリアルとの乖離、うまいこと見せてくれますね。先生の良識というか保身というかも光っていました。まさか女生徒と一緒にカフェにいくとか無理っていうのがね、うん、わかるわ。最初、驕りがイヤと思ったら星畑のそしり、あれも光ってましたわ。最高だと思う。でもって星畑、まさかの涙。あれは笑う。ほんと、これ、面白いです。G3井田、いい作家だわ。
『誰にも言えない丸ノ内さん』。扉絵、可愛いな。こちらもネットとリアルでの乖離ネタだ。学年トップで生徒会役員。けれどネットではフォロワー7万のコスプレイヤー。同じく生徒会の相澤かなでと、まるで真面目な話と見せかけて、SNSのバズりで盛り上がってたり、次のコスプレの相談したり、ええ、かなでの方が過激なのか。というか、かなでがしのぶの衣装作ってくるのか。かなで、男子なんですね。でも今風というのか、女装コスもこなします。新作コスの難度にしりごみするしのぶに、胸は盛れるし顔もレタッチできるって、この発言、いいですね。しのぶの、励ますようにディスられたって感想、これもいかしました。さて、生徒会室での試着ですよ。誰かがきたらどうする、その心配が実際のものになるのはともかく、先生、コスプレのアニメキャラ、知ってるどころか大ファンなのか。これ、戻ってきた先生たちにさらに見られそうっていう終わりになってるの、単発の読み切りならいいけど、もし継続するとなったら身バレはまずいんじゃ? いやリセットかな。ちょっと続いたらいいなって思ったんですよ。
- 『まんがタイム』第39巻第1号(2019年1月号)
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