『まんがホーム』2019年1月号、昨日の続きです。
『天国のススメ!』。太一、めちゃくちゃ有名なんだなあ。隣町のお姉さんが霊感少年太一に会いにきちゃいましたよ。ただ問題があって、もう死んでる……。死んでしまったこのお嬢さん、ずっと厳しかった父をギャフンといわせてから逝きたい。ああ、これはきっと誤解なんだろうな。娘の死を受けて悲しむ父の姿に、娘、その思いを知るというやつなんだろうな、と思ったら、なんか様子がおかしい。車にひかれたわけではないのんか! ああ、これは、これはもしかしたら、そう思っていたら、期待してたら、ええ、そのもしかしたらでしたね。この子は、父の自分に向ける情愛、それをずっと知りたかったんだな。そしてそれは叶って、ええ、いい話でしたよ。そしてもともとの太一に会いたかった理由、母と会いたいという願いも叶って、ええ、ほんとよかった。あの、ぶぁーって出てくるところとかも最高でしたよね。
『おんなのおしろ』。七海の友人、宇野真千香について描かれますよ。七海がつきあってる男の姉。そうか、七海はつきあうのやめときなっていわれてたんだ。そんな真千香の複雑な家庭事情? 奔放な? 勝手な? 父と、どこか冷めている母。ちょっとした会話も刺々しさが目立って、これは息の詰まりそうな家だな。真千香も母からキツいコだとかいわれちゃってね、ええ、気が落ち着かなそう。真千香のある種達観したような感じは、こうしたふしあわせを抱えてきた、その生い立ちに由来するんだろうな。でもって、七海、この人もちょっと変わりものですけど、その変わりものとの友情、それが癒しともなってるんだろうな。家での真千香と七海と一緒にいる時の真千香。表情から違いますもんね。ええ、七海の前ではいい表情してると思います。
『うちの秘書さま』。はじめの成績がふるわないからと、執事の高倉がやってきました。手始めに七瀬の普段着をラフな格好といって矯正しちゃう。ひっつめ髪のきっちりスーツで、はじめ曰く就活女子みたい。それでも新鮮と嬉しいんですね、はじめ様。執事、七瀬よりも厳しそうですよ。赤点ナシで安心してるはじめに、こんなんじゃだめだとお説教。一気に七瀬が高倉側に鞍替えしたの、見事でした。今回、高倉の発言で、はじめの父も祖父も、今のはじめ同様にちょっと不真面目だったりしたんだってのが見えましたね。憎まれ口きかれたりしてたんだ。なるほどなあ。だとしたら、はじめもいずれはしっかりするのかも知れない、なんて思えてきたから不思議です。いや、しないかも知れませんけどさ、でも父の会社、安泰とはいえなくとも、なんとかなっていきそうですよね。
『歌詠みもみじ』。めちゃくちゃ面白い。宇賀神がもみじたちを招集。なにかと思ったら、動画サイトで配信してる女の子、それがどうも委員長らしいというんですな。もう、のっけから面白い。動画のこと聞かれて無言で去ろうとする委員長とか、どう見てもバレバレなのにオタバレしてないつもりだった委員長だとか、もう最高だったと思う。この後の宇賀神のチャレンジも酷い。動画配信やってみようはいいとして、すぐさま人に頼ってるし。あゆはのピアノを配信するとか、自分で、自分でやれ! あゆはの冷静な指摘もまたいい味出していました。委員長が紹介してくれたすごい配信者。それがアメリだとかね、しかもすごくあざとい! こうやったら人気出るってわかって、あえてカタコト日本語でオニーチャンなんだ! チョロい! 視聴者ども、チョロいよ! でも、わかるー。めっちゃわかるー。今回、クラスの皆、いっぱい出てきて、にぎやかなのもよかったなあ。そしてちっち起用して成功したと思わせて、すぐさま配信終了した理由。これも面白かった。最高のノリがありました。
- 『まんがホーム』第33巻第1号(2019年1月号)
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