2018年も暮れようとしています。さて、今年も例年にならい、2018年に見た映画をリストにしてみました。してみました。……。少ないね? あんまり少ないので、数えわすれがあるんじゃないかとカレンダーの記録も確認してみたんですが、確かにどうもこれだけみたい。ああ、今年は映画を見にいかない年だったんだなあ。2016年の23回がおかしいような気もするんですが、去年が13回、今年は5回。2回見たのもあるから4タイトル。少ないね! 今年も話題になった映画、人気の映画、たくさん劇場にかかっていたとは思うのですが、なかなかそれを拾えなかった。どうもアクティブでない一年でした。
見た順です。
- ペンギン・ハイウェイ
- カメラを止めるな!
- ペンギン・ハイウェイ
- 若おかみは小学生!
- 劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~
最初『ペンギン・ハイウェイ』は見にいくつもりではなかったんです。気にはなっていた。テレビでCM打ってたでしょう。それが印象的で、けれど自分好みじゃないんじゃないかなあ。そう思っていたのだけれど、超話題の映画、『カメラを止めるな!』、これを見にいくついでにいこうかと思ったら、よいスクリーンがひとつの映画館に揃ってなくてですね、結局映画館をふたつハシゴすることになりました。
見にいったのは8月25日。これがまずかったですね。台風20号ですよ。前日24日に通過した台風の影響で鉄道が大幅に遅延。余裕をもって家を出たものの、駅でずいぶん待たされて、駆け込むように劇場入り。そのせいで途中トイレで中座することとなって屈辱。あまりに心残りだったので、翌日リベンジしました。
『ペンギン・ハイウェイ』、びっくりしましたね。森見登美彦ですってよ! マジかー! この人のアニメばっか見てるな! いや、ほんと、知りませんでした。知ってたら最初からいくつもりになってたかも知れません。しかし、この物語の主役のアオヤマ君。理屈がたつ、そんな男の子なんですが、まだ小学生だけあって屈折してないよ! すごいな。四畳半とか夜は短しの私とはずいぶん違う。歯科助手のお姉さんも、酒飲んだら人の顔をなめるような人には見えないよ! いやほんと、したたか驚きまして、でもってウチダ君、可愛いなあ! って思ってたら、ハマモトさん、君、最高やんか! ともあれ、この映画、見てよかった。切なさ、苦さ、かみしめて大人に一歩近づいたアオヤマ君。あのラスト、思い返してみてもしみじみとくるものがある。
『カメラを止めるな!』。これも面白かった。ネタバレを極力避けていったから、映画の仕掛け、しっかり満喫することができて、いやあこれ、2回見たらきっともっと面白いやつだと思う。もう、みんなえらい濃いキャラクター。狂気溢れる監督がよかったなあ。あとカメラ助手。この映画は超絶話題になってからいったから、新しい劇場の最大最高品質スクリーン、しかもそのど真ん中で見ることができて、この映画にULTIRAは過剰では!? とも思ったのだけど、いやあ、よかったですよ。
『若おかみは小学生』。これも話題になってからいった映画です。タイミング、ギリギリ。公開初週最終日にいったんですが、新宿だとほぼ満員という状況なのに、京都じゃガラガラ。なんと、初のひとり映画を達成しました。そこそこ広い劇場に自分ひとりだけ。ゆったりリラックスして見ることができて、声出してつっこみ入れても誰にも迷惑かからない。姿勢なおすためにガサガサ動いても大丈夫。人目はばからず泣いても問題なし。これはこれでさみしくもあるんだけど、邪魔されず見ることができるという点では理想的だったかも知れません。
『夏目友人帳』は、劇場版、やってることを知らなかったんですよ。『若おかみ』見にいったら『夏目』がかかってる。あ、これ、どうしよう。迷ったんだけど、せっかくだから見よう、決定にさほど時間はかかりませんでしたね。
『夏目』はすごいと思います。基本、展開にバリエーションがあるわけじゃありません。それこそ話のパターンとしては数種類に分類可能なくらい。なのに、飽きずに見られる。この劇場版も、オールスターといえるくらい主要な人気キャラを登場させながらも、ストーリーの基本はいつもどおりで、なのに、またこのパターン!? とか思うことなく、すっと引き込まれるようにして最後まで見ることができる。伝統芸能の域に達している、そんなこと思ってしまうくらいに安定して、いやあ、それになによりいい話でしたよ。やっぱり夏目はいい。しみじみそう思ったのでした。
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