『まんがタイムスペシャル』2019年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコが小さな雪だるまに頬ずりしてましてね、その表情が可愛いのと、雪だるまも可愛いのとでダブル可愛いでありますね。この雪だるまがナギだというのがまた可愛い。いや、可愛いといったらナギが気を悪くしそうですね。『ふたりが家族になるまでに』は寒い日、暖かい缶ココアを買ってきてくれたジローさんですよ。ああ、手が真っ赤じゃないですか。降る雪からまもるように傘をかけてるあさひの表情、心配してるのがわかるのがいいですね。
『夫の困る顔が好き』、ゲストです。タイトルのとおりなのか。夫の困り顔を見るのが好きなので、あえて困らせようという妻が主人公。っていうんだけど、規模が違う、レベルが高すぎてすごいですね。そうか、夫は警察、妻は怪盗なのか。くやしがる顔がたまらないといって、予告状で困らせ、盗んで困らせ、さらにはこっそり元通りに戻して困惑させるという、その段階踏んで困らせようというところに屈折した愛がありますね。実際、夫のために料理作って待ってたりね、そうした二面性。それが見せ場。けど夫が残業することになるのはちょっと気がとがめるようで、そうしたアンビバレンス、いいアクセントになりそうですね。
『あーちゃんは人見知り』、ゲストです。人見さんは仕事のできる事務員というのですが、そうか、対人はまったく駄目で、職場の人ともろくに会話もできないんだ。唯一普通に話せるのがまーちゃんで、なるほど幼馴染み。けれどこの人見さん、やる時はやるというのがいいのでしょう。この会社に入ったのは、産気づいた妊婦を助けたのが決め手だった。そして今回も取引先のピンチ、忘れ物を届けるべく必死に走ってという。そうした一生懸命に、今後の成長などが加わるとよりよくなる? かも知れませんね。
『ローカル女子の遠吠え』。駿府城の金箔瓦の話題、取り上げてきましたね。家康だけじゃなく秀吉もだぞって盛り上がる面々。さらには織田も関係あるんだぞって、このあの手この手で偉人、遺構でもって楽しもうという風潮。実はあんまり他人事ではなくて、というのも今日、この雑誌買いにいったら市ゆかりの偉人、ガラシャをモチーフにしたゆるキャラのラッピングサービスやってた……。うん、地方創成の王手を探しているっていうりん子の発言、しぞーかはどうかわからんけど、実際そのとおりですよ。大河ドラマの誘致とか、もう何年も前から必死やったもの。今回、はっちがあいかわらずトラウマに苦しみながらも、りん子のこと語るところ、とてもよかったです。りん子のことよく見てますよね。ラストの秋津の言葉もいいと思ったんですよ。そうそう、特別編、はっち、いいじゃん! は別として、静岡は給食のご飯、アルミパックなの!? 機内食みたいね!
『ふたりが家族になるまでに』。家事をやると決めたのに、気づけばジローにすっかり任せっきりになってる。あの、はっと気づくあさひとか面白い。そうかあ、ジローは頼られたがりか。それもまたひとつの依存のありかたかも、なんて思えたりして、でもってあさひはそれが面白くない。モヤモヤする。あの、あさひは家のことやらなくていいよっていうジローのくだり、あまりにも重い。自立しつつあるあさひを縛り付けようとするくびきのようだ! 実際、ひとりだちを模索する思春期の子にとっては、くびきそのものなのかも知れませんね。それだけに、その重石をはねのけて、自身立ってみせようと決意をしたあさひの姿、あの表情、見事でしたよ。かっこよかった。これ、あさひのひとつの戦いですね。あさひと結託する菜摘もまたいいじゃないですか。ふたりのタッグ、その行動の帰結、どうなるものか、これは見ものでありますね。
- 『まんがタイムスペシャル』第28巻第2号(2019年2月号)
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