『まんがホーム』2019年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、クリスマスがテーマですね。室内で暖かくしているらいか、スノードームを手に窓辺にたたずんでいるんですね。この他に『スナックあけみでしかられて』、『河原課長とギャル部下ちゃん』のカットがあって、ふたりともにサンタ衣装。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻もサンタ衣装でクリスマスリースにおさまっています。
『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。今回は先入観の話ですね。高瀬の、漢字を間違えて覚えていたという話からはじまって、皆が経験した思い込みからくる間違い、それが披露されるの、面白かったです。バニラエッセンスは直になめると苦いとかね、でもって見るからに冷やかしのお客様に、そう思いながらもちゃんと接客したらばっちり成約したりとか。見た目で決めつけて判断してはいけないっていうチーフの戒め。この話の落ちがいいですよ。あの冷たい目をした駒井先輩。ああ、いい表情です。いつもニコニコだけど、こういう表情もいいですね。椎名の思い込み、これも面白かった。お前、自分がモテると思ってるんだろうけど、それ大間違いだから! チーフ、これをツッコみたくってしかたなかったんだろうなあ。もうほんと面白かったです。今回はこういう小エピソードでつなぎながら、最後に課長のハンカチに着地させたところ。素直にうまいと思わされる、いい展開でした。
『ふみのさんちの大黒柱』。面白いことになってきました。文野さんちにあの人がやってきます。あいさつにやってきます。娘、かづえの友達になってくれてありがとう、それでぜひみいさんに会いたいと、ということなんですが、ええと、かづえの父ちゃん、小説家の十条時房。この人、おとうちゃんの小説のファンだったよね。もう、これだけで面白くなる予感しかしない。今回はまだ前哨戦、メインはかづえのこと、それから十条時房訪問について、皆でいろいろ話している、そのやりとりであったのですが、それだけで面白かったものなあ。そして十条氏来訪。ほら! もう、ものすごいインパクト! すごい。もうめちゃくちゃ面白い。ここで次回に続く。うわあ、ほんと、もう、続きが楽しみでならんよね。それはそうと、十条かづえ、この子、めちゃくちゃ可愛いです。
『孔明のヨメ。』。ああ、いよいよ状況は違っていきますよ。門下生を曹操に押さえられないよう、水鏡先生が塾を閉じて旅立ちました。士元も襄陽を離れるという。これまで一緒にいた人達、近しくあった人達がどんどん離れていく。当たり前みたいだった暮らしも変わっていく。私自身、彼らの暮らしがいやおうなく変わっていくことに寂しさや悲しさ、覚えていたわけですけれど、ああ、月英も同じだったんだな。あの、ずっと思っていたことを一気に言葉にしてまくしたてるところ、ほんと、共感せずにはおられなかった。また月英の発想、それが孔明のものとは随分と違っているのもいい。怒りにとらわれ暗い感情に落ち込みそうになる孔明と、つらくとも悲しくとも強く気持ちを保ち、なにがおこっても大丈夫なよう覚悟決めていた月英と、ふたり、ともにあることで、それぞれに支え、引き上げているのだなあって思わせる関係、素敵であったと思います。程仲徳の手のものを退けたりと、他にも見どころあったけど、やっぱり最後のあれ、三顧の礼の最後の来訪。ああ、こういう解釈、こういう演出できたんだなって、むべなく断るのではなく会えなかった。なるほどなあって思ったんですね。
- 『まんがホーム』第33巻第1号(2019年1月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿