『まんがタイムオリジナル』2019年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが晴着で登場! といいたいけど、その頭にかぶってるイノシシ毛皮はなんですか。もうすっかりお正月ですね。『らいか・デイズ』らいかも晴着でお雑煮ですよ。『わさんぼん』牡丹も着物ですが、この人はなんか普段どおりとも思われて、あの手にした和菓子は新年のお菓子なんでしょうか。はなやかです。
『うららのパンツは店長を困らせる』、ゲストです。このところ増えてきているワイド四コマ。内容はといいますと、売上の伸びないファミレスに送り込まれた店長が、忙しく働くのが嫌というバイト、うららに妨害されるという話。けど、この新店長、住吉渉、有能なのかい? バイトにノルマを課すとか、販売数のグラフも作りますとか、ええっと、いやいいや。うららの妨害が意外や販促に役立つとか、そういうのを面白さの核としていくのかな? といった具合。それに加えて、うららのお色気? 胸元見せたりスカートのなか、ギリギリまで見せたり、そういうのやっていくのかな? って感じの出だし。芳文社っぽさから脱しようという意図なんかも感じます。
『氷室君は板野さんの事が覚えられない』、ゲストです。完全記憶能力を持つ氷室。彼が大学で再会したのが、小学校で同じクラスだった長谷川と板野。しかし不思議なことに、あらゆる物事を記憶し決して忘れることのない氷室が、板野についてだけはまるで覚えておらず、いったいこれはどうしたことか。はじめての忘れるという感覚に戸惑う氷室に、氷室が自分について思い出せないことになにか思い当たりがあるのか? 意味深な板野です。これ、初回は設定をひととおり説明しました、そんな感じで、漫画としてはまだ動いていないという感触です。どんな漫画になっていくのかは、次回以降といった具合です。
『きっと愛され女子になる!』。さゆりの周辺も動きはじめましたね。さゆりのことが好きな諏訪。これまでは、どうにもこうにもその好意が伝わらなかったのですが、今回、思いきって動いたおかげで、ついに、とりあえず好意を持ってるということを伝えるところまでいけました。いや、いけてた? さゆり、半信半疑というか、どこか疑ってるよね。諏訪の、理想の自己像、それがあまりに諏訪とかけはなれているというか、非現実的というか、なにかしらの現実逃避なのかしら。でもその自己像がよくないのでは、さゆりと話している時にハッと気づくくだり、実によかったです。勝手に、ひとりよがりにありたい自分を作り上げるんじゃなくて、向き合っている誰かを鏡として自分を見つめなおす、そんな様子がよかったのだと思います。そしてさゆりはさゆりで、諏訪の告白を罰ゲームだとか動画配信だとかと思っていて、いや、思おうとしているのかな? こうしたところにさゆりの自己愛に欠けるところ、自信のなさが見てとれる。こうしたさゆりの言動、発想、共感するって人もあるんじゃないかなあ。自分はさゆりのこの気持ち、わかるんですよね。
『おしかけツインテール』。花梨、おかしいですね。なにかメモしてたのを抱き締めてうっとり。いったいなにを書いてるの? と思ったら、TO DOなのか。年末のやること、リストにして、それを終わらせていくのが楽しみっていってるんですが、ああー、この子、あとのほうで俊郎もいってますけど、デイリーミッションとかウィークリーミッションとか、そういうの片づけていくのに楽しみ感じるタイプなんじゃないのか? とりあえずネトゲ、ソシャゲの類には手を出してないから目覚めていないだけで、きっかけがあったらヤバいかも知れんな、この子。そんな花梨が、俊郎のネトゲTO DO、華麗にシュート決めるところとてもよかった。花梨の、予定を着々とこなしていくのかな? と思ったらそうでもなかったりするところ、こういう完璧でないところがまたいいですよね。他にも母の花梨顔真似、花梨の母に古くなりかかってるおかず押し付け、こうした細かいところも面白かったです。よく動いてる、そんな感じがあるんですね。テンポよく進行していくところ、好感触です。
- 『まんがタイムオリジナル』第38巻第2号(2019年2月号)
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