『まんがタイムきららキャラット』2016年12月号、昨日の続きです。
『トモダチヅクリ』、関係がギクシャクしてしまってる静と麻乃。先輩に相談して、今日こそ謝って仲直りしよう。そう思ってる麻乃だったのに、静、体調不良で欠席。ああ、悪いめぐりですね。病気で弱気になってる静がよかったですね。誰も看病してくれないことに心細さ感じてね、それで無遅刻無欠席が途絶えたこと気にしたり、そして麻乃に謝れてないこと気にしたり、そうしたいろいろ、なんだかよくわかる。病気になると、ほんと、気弱になりますよね。ちょっとのことでグラグラ揺れる。そんなところに麻乃が看病にきてくれて、これ、ほんと、どれだけ嬉しく思っただろう。友達だっていってくれてね、自分が悪かったんだって謝ってくれて、そんな麻乃に静も感極まって泣いちゃって、ほんと、こんな静、ちょっと予想もしませんでした。ふたりのねやりとりね、静が恥ずかしいといったりね、そういいながら自分も同じこと、同じようにいったりね、ほんと、ふたりさらに仲良くなれたのではないか。そう感じさせる今回。静も麻乃も健気でいいお嬢さんでした。
『アニマエール!』は早速応援しますよ。というんだけど、あんまりチア、関係ないな! これ、入部希望者募るとともに応援の依頼受け付けてるって、ポスターに書いてあちこちに貼り出しまくってるからなのか。クラスの友達、秋常さんと舘島さん。秋常さん、告白の応援してほしいっていうんですね。でもチア部、さっぱり役に立たない。というか、今回はひづめがめちゃくちゃ光ってて、家庭教師、略してカテキョ、それ聞いて、ひとりウグイスを思い浮かべている。でもって大学2年生。それ聞いて、やたら偏った大学生像を口にして、え、それ、兄なの? ほんと、今回は、ひづめのものを知らない? 知識が偏ってるところがおかしくて、そしてチアを導入するこはねの、アイラブユー! に、ノーサンキュー! すぐさま返す秋常さんがめちゃくちゃ面白かった。今回は告白、少し年齢の離れた恋愛、それだけじゃなく相手の性別。女性を好きになってしまったということも問題にされていたのだけど、これをまったく意に介さないチア部面々! うおお、すごいな。この感覚、気持ちのニュートラルで素直な様! 素晴しいと思いましたよ。
『急須の暇神様』、これ、扉、なに? めちゃくちゃ怖いんだけど! こんな漫画だったっけ!? 本編、急須の神様、桜の急須がすごいんですね。小さな急須から、布団だの箪笥だの、どんどん出してきて、部屋を可愛くレイアウト。でもひみつ道具はないっていう、その時の桜のひばりに対する辛辣な評価、あれ、よかったです。桜の宝物も、すごくささやかで、でもそれだけに、それらが好きなんだ、大切に思ってるんだっていう気持ちがよくよく表現されていたように思いました。今回の扉、後半のこれだったんですね。桜が廊下で遭遇した恐怖。桜に紹介したい子がいるといって、寿音がくらがりの廊下にずっと待っていたっていうんですね。こうした非常識に対するひばりのつっこみもよかったです。そして、寿音の友達、日本人形、どうも霊がらみっぽい子らなんですが、ほぼ無理矢理にフランソワーズを預ることになった桜の過ごす夜がですね、ほんと、おどろおどろしくって面白い。なんでしょう。見た目は可愛いが、中身は可愛いばかりじゃない。こういうの、いいですね。
『黒髪巫女とマリアウィッチ』、ハロウィンの話。しかも2本立て! 面白かったですよ。1本目はハロウィン当日、頼子プロデュースでクロエはカボチャに、マリアは小悪魔に仮装しまして、それがこれでもかってカラーで表現される、このゴージャス空間! 素晴しかったです。ハロウィンをめぐるもろもろ、ルクセンブルグからきた彼女らにとっては、ここまでハロウィン、大々的にやったことはなかった。そういうのからね、ご近所にすごく溶け込んでるマリアの様子、おお、すごく愛されてます! カワイイものは記録に残したくなる、みたいなわけで、可愛いを前面に描きだしたのが1本目であったと思います。
そして2本目。こちらはハロウィンの準備の情景。主に頼子の様子ですね。ああ、眼鏡頼子は可愛いな。美しい。ともあれ、暴走する頼子の様子がこれでもかと畳み込まれて、大迫力ですよ。頼子の部屋が、見事なマリア・クロエ部屋になってしまってたり、特注のマリア抱き枕カバーとか、添い寝して血塗れとか、お風呂でマリア・クロエの衣装について考えてたら、またも血塗れとか。鮮血の美原家情景だったわけですが、でもこれ、この家では普通、日常なんだなあ。マリア、クロエ、ふたりの衣装に注力して自分のことはすっかり忘れていた頼子が、一旦、気落ちして、自信なくしながらも、憧れの魔法使いの記憶に励まされて立ち直るのがね、なんだかとても感動的。すごくいいと思ったのでした。そして画面にはほとんど映らないよっちゃん。よっちゃんに対する頼子の思いやりも素敵でした。
- 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第12号(2016年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿