『まんがタイムオリジナル』2016年12月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースがメインで、パンを焼いているんですね。パンのいいにおいにすっかりやられてしまってる、その表情が実にいい。ほんと、どんだけいいにおいなのかって思わされるくらいで、すごいよなあ、ものすごい威力です。『小森さんは断れない!』小森さんは、なんだこれ、びっくりするくらい大人の女性! サンドイッチを食べてまして、そして『らいか・デイズ』らいかはトースト食わえて走ってますよ。ああ、竹田とぶつかるのですか!?
『北斎のむすめ。』、前回の続きだ! 吉原に入り込んでたら、張見世に出ることになっちゃって、一生懸命変な顔してたんだけど、まさか、客がついちゃった! それではたしてどうなるの!? ハラハラさせられるんだけど、その時々に顔出してくる高尾花魁がすごくいい。なんてチャーミングなの! というか、こんなに焦ってる高尾花魁とかはじめてじゃない!? お客の名前は吉之助。よかった、別に女を買いにきたわけじゃないんだ。親にいわれて嫌々きたんだ。でもそんな吉之助、遊女らしからぬお栄、って、そりゃ遊女じゃないもんな、というか、あまりにも自由で男前で気風もよく、気持ちのいいお栄にちょっと揺らいじゃったみたいですよ。でも、ほんと面白かった。箱枕で枕投げはケガしちゃうよ! なんかいい雰囲気になった? そう思うたびに介入してくる高尾や、さらには栄の父ちゃん。って、回覧板か! もう、ほんとおかしい。最後もね、なんか艶っぽい展開!? と思ったら、追剥じゃねーかー! 最後の吉之助がもうほんとこの上もなくおかしかったです。
『スズちゃんでしょ!』は梨乃のために並ぶ機会もあるだろうと折り畳み椅子を調達したスズちゃん。でも、梨乃の興味は変身ヒロインからアイドル育成ゲームに移ってしまっていた! ああ、わかるわ。うちに出入りしていた小さいのもこんな感じだった。で、これね梨乃ちゃんもね、もう数年もしたらアイドルものに飽きてくんだよ。ほんと、子供の興味はどんどん移り行くんです。そして祭ちゃん。着物の着付けを習いたい。そうか、海外で着たいんだ。なんかね祭さん慣れてていい感じよね。でも着物には慣れてなくて、あわせが逆とかね、ほんと、裏に連れていかれるの意味がそれぞれ違うこの会話、面白かったです。祭さん、着物似合ってますよね。
『部屋にマッチョの霊がいます』。よろしくマッチョッチョ! ええと、ゲストなのかな? いや、違うね、続きますね、これ。アニメ大好きなお嬢さん、前田木葉の暮らす部屋にマッチョの霊が出るようになったっていうんですね。マッチョ、タンクトップ、ちょいヒゲ、オネエ口調のアッコさん。なんだかやけにフレンドリーで、いいじゃん、いいじゃん、悪くないと思うよ。なんか楽しそうじゃん! でも木葉は困ってるんですね。アニメ見てたら次から次から話し掛けてきて、気が散る、集中できない、全然アニメが見られない。なので、なんとか霊を追い出したい。地縛霊らしくこの部屋から出られないっていうので、こうなったら浄霊なのかな? 住人と地縛霊が一緒に浄霊の方法を相談してるのは、なんだかシュールでおかしかったです。人付き合いの苦手な木葉さん。この人の対人能力を鍛えましょう、そんな話になってきて、踏み込んだ関係が苦手、バイト先の気のあうお姉さん、藤沢涼さんにも今の状況相談とかできなくて、まずはこの人から親しくなっていきましょう。そうした木葉の、マッチョに応援される様がなんだか可愛らしい、そう思える漫画でした。
『ネガティブガール幸子さん』、ゲストです。ネガティブな女の子幸子さん。のっけから告白されてるんですが、それを受け入れない。根暗で可愛くない私を好きになる人間はいません。すごいな、ある意味割り切ってる。想像はことごとくネガティブで、アタックしても暖簾に腕押しな彼女に食い下がるユウ君が健気です。ユウ君、幼なじみの女の子がいるのね。さっそくその子との仲、疑われてる。お似合いの美人。比べて私は背も胸も小さいですし…。そういう幸子に畳み掛ける幼なじみ、ユウ君は貧乳好きで小さい子が好きだからサチちゃんは理想的だよ! 思いっきり警戒してる幸子がグッドでした。これ、幼なじみがいいですね。ユウが一日スマホでギャルゲーしてるとか、知られたくなさそうなこと、どんどんバラしていっちゃう。幸子のどこが好きなのかって話になった時も、幸子とふたりで面接する、ぐいぐいどんどん質問していくっていうのがおかしい。幸子もノリがいいよね。可愛いっていわれて、きっと特殊な性癖の持ち主なんですね、この受け答えも素晴しい。シンプルな漫画なんですが、このシンプルさ、悪くないと思いました。
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第12号(2016年12月号)
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