2016年10月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2016年11月号

『まんがタイムきらら』2016年11月号、一昨日の続きです。

『神様とクインテット』、終わるのかー! うららが出ていったっていうんですよ。え? なになに? なんと、うらら、実家に戻ろうと思う。え? 里帰り? え? そうじゃないっぽい? 学校やめちゃうの? うららがそれを明かした時の皆の様子。とりわけあかねが切実で、四コマ2本を使って、あかねとうらら、ふたりの向き合う表情、その変化をつぶさに描いていく、その見せ方がもうたまらなかったですよ。いや、しかし、脳みそ出たり、いろいろな液体振り撒いてきたこの漫画。まさか突然こんな描写、展開がくるとは思わなかった。そして最後のあかねの涙。ああ、なんだ、すごくいい漫画だったように思える。いえ、やっぱりすごくいい漫画なんだと思います。そうかあ、終わっちゃうか。寂しくなるなあ。

『ひなまるすまいる』、新しいメイドさん、登場です。朝霧風花さん。おっとりとした風貌、ちょっとお姉さんっぽくもあるんですが、なんともいえないマイペース。いや、この漫画、マイペースでない人がいただろうか……!? しっかりした人みたいで、しかも上昇志向を前面に押し出して、目指すはハウスキーパーだ、うらら様をお守りして、一番にかわいがられるんだ。そんなこといってた風花さん、カトレアに会って、話して、触れられて、目標がハウスキーパーからハウスキーパーの下僕にチェンジ。おかしかった。というか、カトレアさんもどえらいマイペースだよなあ。ドジっ子メイドのひな、コーヒー飲んでる時の一連の動作、めちゃくちゃ面白かったです。そしてカツ丼。ほんと、おかしい。で、お姫様お付きという目標、すでにひなに負けていたこと発覚して、いや、でも、あれ、特例よなあ。風花とひな、その秘密を探るということで同室になって、接触増えて、これ、うらら様以外の展開の種がまかれた、そんな感じがありますね。そしてもちろん、うらら様と出会ったらどうなるんだろう、そんな楽しみもできましたね。

『君の瞳に首ったけ!』、休日の風景ですよ。エイミがケーキ食べたいっていう。それで、小町に買いにいかせようと思ったら、そうは問屋が下ろさない。さらに小町、めぐりも召喚して、といった具合で、いつもの三人ですね。私服のめぐりを期待させて、制服着せてくるという、この上げて落とす感、よかった。さらに制服着るにいたった理由もコミカルでよかったです。喫茶店でのやりとりもおかしい。エイミが自由というか、きままというか、でもそれが可愛い。めぐりとケーキ、ひと口交換したいが、自分のはもう全部食べてしまった。それで小町のケーキをとっちゃうとか、ほんと、おかしい。甘えてるのかな。ええ、この三人の関係、なんかほのぼの、でもそれだけじゃないもの感じさせて、とてもいいと思います。ところで、三人が横並びになってるコマね、エイミ、小さいのね! いやあ、ちょっと驚く小柄さで、したたか衝撃受けましたよ。

『ゲーフロ!』、再登場です。書店バイトを希望してた本好きの女の子、あいの配属されたのはまさかのゲームフロア。最初はショックだった。でも、そんなあいが段々ゲームフロアでの仕事に真摯に取り組もうと変わっていく。ええ、今回はまさにその転換点が描かれた、そんな回で、最初はね売り場づくりの情景。フロアに陳列するダミーを準備してるんですけど、今週木曜発売の人気作。戦国ものとギャルゲーと、ともえ、ちまきの好みが激しくぶつかりあってるという、そこにまさかのあいも参戦することになるっていうんですね。予約したいと、お客さんが持ってきたパッケージ。そこに自分の好きな作家の名前があって、ああ、作家が関わってるゲームがあるということをあいが知った。それで、このゲームを推してみたい。あいの能動性に火がつく、この流れ、実によかったなって、ほんと、この瞬間にすべてが帰着する、そうした意図が感じられて、とてもいいと思ったのでした。さて、こうして戦国ゲー、ギャルゲー、そしてミステリ系のノベルゲー。三者の売り上げ勝負とあいなって、さあこの結果は!? 結果、見せてくれますよね? 見せてくれないとおさまらないですよ、これ。

My Private D☆V、飴色みそであります。ああ、『カラフル・マキアート! — 魔法少女は戦わない。』の人。この人の描く女の子、独特の愛らしさ、ふわんとしたやわらかさとでもいいましょうか、そういうのが感じられて実は結構好きなんですよ。MPD☆Vのイラストも、そうした雰囲気、ニュアンス、ばっちりで、詰め込まれたという好きな要素は、みだれた髪、わき、寝巻き、おなかにふともも、というのですが、それらに加えて、その表情、また線のやわらかさ、匂う雰囲気、さらには体温や触れた質感さえ思わせる、そんな色気が濃密で、ああ愛らしいと、やっぱり好きだなあって、実感させられたのでした。いや、ほんと、とてもいいって思いますよ。なんか懐にすっと入ってくる、そんな感じがあるんですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第11号(2016年11月号)

0 件のコメント: