『まんがタウン』2016年11月号、発売されました。表紙は『野原ひろし昼メシの流儀』。どーんとでっかく野原ひろしが描かれて、その前には、やっぱりどーんとでっかく、カツカレー。しっかり緻密に濃厚に描かれたカレーがすごいインパクトで、一種暑苦しく、それでいてすごくそそるものがある。ええ、これ、絶対カレー食べたくなりますって! 他に『新クレヨンしんちゃん』に『派遣戦士山田のり子』、『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』、『2年2組のスタジアムガール』のカットもございます。
『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』は、照子が昔話のキャラクターを演じます。『シンデレラ』、『白雪姫』をはじめとする、昔話、メルヘンの古典のヒロインを次々演じては、持ち前の恥ずかしがり屋の特性で、話をことごとく進めない、序盤、導入の時点で展開を潰して終わらせていくというんですね。物語4つで、頭突き2回。恥ずかしがり屋だ、内気だというわりに、頭突きとは結構な乱暴者よね。そう思ってたら、本編でも友理から同じこといわれてて、実におかしかったです。しかし昔話編。テンポのよさと勢いがあいまって、面白かったです。
『恋するヤンキーガール』、アヤメちゃんが変です。語尾がにゃん。ハイキングで同じ班になった子らふたりから、彼氏とふたりの時はにゃんにゃんいって甘えるといい、なんて入れ知恵されて、その結果がこれ。ナギ、見事に混乱して、いきついた仮説が動物霊だ! アヤメちゃんは動物の霊に取り憑かれてるのかも知れない! って、アヤメちゃんのにゃんはオカルト導入しないと解決できないレベルなのか! アヤメちゃんを心配するナギの言葉、それが誤解されて伝わったりね、ほんと、なんだこのドタバタ。ふたり、にゃあだのにゃんだの応酬して、クラスがザワザワしてる情景とか、ほんとなかなか有り得ないシチュエーションで、めちゃくちゃ面白かったです。ナギ、結構猫娘モードも嫌いではなかったっぽいですね。最終的には落ち着くんですけど、自然体が一番? でもちょっとは甘えたい? そういうのが甘酸っぱい回でもありました。
『ようこそ!スマイリーバーガーへ』、今回はバイトを少し離れまして、たまことその友人たち、中山成瀬と大井町りんか、この3人の放課後情景が描かれますよ。成瀬はさばさばした感じのかっこいい系お嬢さん? りんかは、ちょっと内気? ちょっとオタク気質の眼鏡お嬢さん。でも3人気があうようで、放課後、いそいそとお菓子出して品評会みたいのはじめちゃったりね、ええ、なんでもない日常を楽しんでるってのが伝わりますよ。そんな彼女ら、スマイリーとは違うバーガー屋へいきますよ。たまこ、お客なんだけど、注文をとるスタッフのこと観察したり、それから汚れたテーブル、てきぱききれいにしたりね、ええ、たまこ、バーガー屋の店員として育っていってる模様です。そして友達。彼氏の話とか、ほんと、みんな可愛いですよね。りんちゃん、最高です。
『2年2組のスタジアムガール』。なんでも野球にむすびつけるスズ。例のボールでモンスターつかまえるゲーム、野球選手の全力投球とか、モンスターが退治されちゃうよ! 色んなボールで変化球の握りがずらりと思い浮かんでるのとかも大変面白かったです。と、これまだ導入です。あ、扉絵のスズちゃん、めちゃくちゃ可愛かったです。本編では、一試合の展開を追っていく、その見せ方が面白かったです。最初は、完全試合が期待されるシチュエーション。されがホームラン3本打たれて、花火こわいと震えるスズ。ジェット風船をあげる時、ツーアウトから連続四球を投げてしまったピッチャーに、フライングの風船もろもろがプレッシャー与えたり、そして最後には大逆転。それで、花火大好きとかいってるスズですよ。こうした試合の運びとともに、球場のルールや演出を紹介してくれて、野球に詳しくない私でも、そんな風になってるんだと楽しめる。野球への親しみ感じさせてくれる漫画であります。
- 『まんがタウン』第17巻第11号(2016年11月号)
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