2016年10月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年12月号

『まんがタイムスペシャル』2016年12月号、昨日の続きです。

『課長と私のおかず道』。南条課長に気のある女性、蓮見が登場して、保志周辺の恋愛状況、動きが出てきそうですね。南条課長と仲よくなるにはどうしたらいいか。南条課長はどういう女性が好みなのか、そうしたことを調べている蓮見。調査の状況ははかばかしくなく、保志に頼ることになる。しかし蓮見氏の決め付けすごい! 好きな小説の主人公、メリュート様を南条課長に重ねて、ほんと、夢見る乙女というべきか、ありていにいうと妄想というべきか、ほんと、おかしい。今回、保志が課長のいとこである橘由依に話を聞く。それで昔の彼女の話とか、そして課長、還もまた男だといわれて、それをちょっと意識してしまう。ああ、保志と課長、おかずの追求しながらもいつもと少し雰囲気が違っちゃってますね。蓮見が加わって動きはじめた関係にいつぞやの椎名も加わって、この4人で恋愛のなんのって話にいっちゃう? いや、あの課長のことだから、そうそうそっち方面に話が向かいそうには思えないんですよね。

『お役所忍務のススメ』、これ、実にいい。今回は手裏剣打ちの話。人手が足りないというので駆り出された百地が、もう大活躍。ちびっ子向けの手裏剣教室なんだ。その技披露して、その知識も披露して、もう輝いてるね! まぶしい! そんな百地に、忍者なんている訳ないって、男の子が食い下がる。すげー、百地、相手が子供といっても手加減しねえ。ともあれ、マイ手裏剣出して、少年に解説。手裏剣とはどういう位置にある武器であったのか。とうとうと歴史について語って、あああ、ロマンだ。歴史のロマンがある。そして、今もきっと忍者はいるよ、いなくても私が忍者になるって、ロマンだ! この漫画は、百地の忍者に対する愛、ロマンが素晴しい。キラキラして、ほんと、その情、豊かであります。

『ちんまり経理のヒメ先輩』、これも面白い。銀行にいきますよ。そういって若林を引き連れていくヒメであります。お金を扱う大仕事。そのいろいろを解説しながらの往復なのですが、往路では犬の散歩をまかされ、銀行においてはフロアのお姉さんが万全の警護をし、そして復路ではジャギングお爺さんが一緒に帰ってくれる。これ、ヒメは全然わかってないけど、街の人が総出でヒメのこと見守ってるんだよ! さすがに若林は気づきましたね。こうやってヒメの事情もろもろわかった上で、それとなく見守ってくれてる人たちがいる。そうしたことがなんだか心強く思われる、そんなよさがありますね。しかし、今回の銀行の用事、若林の給料を用意していたっていうんですが、せっかくわざわざこうやってお金用意したのに、来月から振込でって、いや、そりゃ、その方が便利だろうけど! ほんと、最後のコマの社長にヒメ先輩の表情、これが最高でした。

メェ〜探偵フワロ』は、ミスレモンが見つけた置き手紙。捜さないで下さい。それがフワロ氏のものと勘違いしていた時はニコニコ顔だったのに、アーサーのものと知ったら大慌て。うおお、落ち込みアーサー! 水に濡れた仔犬みたいになってるアーサー! しかし、それ見てレモンさん、可愛いじゃないですかあぁ! って、いや、気を使ってあげて! アーサー、崖なんて登ってるんですね。アイカツ? ともあれ、首つっこんできたラウールとのやりとり、結構遠慮なくなってきてますよね。小説のアイデア出ないんだろとやり返すくらいで、このふたりの関係、なんかいいですよ。アーサーがこういう面を出すの、ラウールの前だけじゃないですかね。ラウールのコミュ力、確かにすごい! すごいけど、アーサーはアーサーのよさがあるから! でもって、アーサー、村の人達との交流やラウールの言葉に触れて、思うところあったみたいですね。元気になりましたよ。帰ってきて、みんなでカードやボードゲームで遊びましょう。和気あいあいとした時間を過ごして、恋愛だなんだって方面こそは影を潜めたけれど、また暖かで落ち着ける、そんな関係が取り戻せましたね。こうしたところからいろいろ育んでいくといいんですよ、アーサーみたいな人は。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第12号(2016年12月号)

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