『まんがタイムジャンボ』2016年11月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんと、『けいさつのおにーさん』穂苅くん、手塚さんのコラボレーションでありますよ。ドーンと中央に、西部のならずもの? 普通にカウボーイ? 思わせる格好きめた天海さん。その左右背後に保安官スタイルの穂苅、手塚組がばっちりかっこよく控えてるというのですね。画面右下には、可愛いお馬にまたがる『きつねとパンケーキ』紺乃であります。なるほど西部だ。見事に西部劇であります。
『けいさつのおにーさん』は柔道、剣道の大会でありますよ。へー、県単位でこうした大会開いて、それぞれの技術の向上をはかるなんてことやってるんですね。我らがほかりんはといいますと、剣道で参加です。初参加ということで緊張してる、その初々しさ、よろしいなあ。そんなこと思ってたんですが、さてもうひとりの主人公、手塚さんはといいますと、なんと、皆を指導してたっていうんですか。あのおっとりとして見える手塚さん。最初、ちょっと手塚さんのこと侮ってた若手たちが、見事打ち負かされてるって情景ね、ほんと、手塚さん、どんだけスーパーなのか。しかも、柔道、剣道どちらも優秀な桜井さんが剣道を避ける理由。それも手塚さんなのか! 今回は、大会の情景。応援する家族たち、頑張る選手たちもよければ、そして手塚さんのちょっと昔の思い出。なんか華やかさのなかにしんみりとする、そんな瞬間もあって、この読後感、とてもよかったです。
『終活女子高生』。もう2月、ということで、沙羅が律の余命を心配しています。律が終活とかいいだしたのはいつだったっけ……。と、こうしたシリアスな導入から、沙羅の誕生日に突入です。ちょっとウンザリしてる沙羅だけど、律のときにやればいいって、そうしたらもうってね、ああ、沙羅、律のいうことちょっと疑ってたりもするわけですけど、それでもこんなこといわれたら無下にはできないよなあ。今回の沙羅の誕生会。結局飾りつけもケーキ作るのも沙羅ってのがおかしい。自身疑問に思いながら作業している沙羅がめちゃくちゃ面白かった。ほぼ律のためにといっていい沙羅の誕生会だったのだけど、酔って帰ってきた母からプレゼント贈られたり、翌朝の会話もね、沙羅にとってもよかった、そんな経験になったのよかったと思います。律、わかってやってそうだなあ。
『ペンタブと戦車』、いよいよノモンハン! なのだけれど、うおう、なんだこれ、予想外! ソ連の戦車旅団と接触したところ、なんと、相手の戦車に89式が、萌えアートがあしらわれているっていうんですよ! いや、撃てよ! かまわず撃とうよ! というか、これどういうこと? 諜報で負けてたってことなんですかい? ソ連の兵士に、ちょっと誤った日本人観を伝えたものがいるんですね。それがうみねこ先輩。って、里見の先輩か! この時代にきたの、里見だけじゃなかったのか! というので、これ、武田大尉の運命やいかに! ずっとシリアスにシリアスにやってきたのに、それがこんな展開になって、しかしこれ、どこまでシリアスに捉えたらよいのか。敵方のニコルスキー中尉。彼の学んだ日本語というのもえらいおかしなもので、ほんと、こっちでもあっちでも、えらいことになってますよ。と、思ったら、ラストに本当にえらいことになったー! いや、これ、史実どおりなのか。あるいはフラグの回収なのか。死んだりしたらやだけど、歴史には抗えないって展開もあるかもだからなあ。次号、刮目して待て、ですよ。
『大正みつば歌劇団』、ゲストです。大正の頃、みつば女学園に通うお嬢さん、高円寺茉莉はお芝居が好きで、学園内を芝居の衣装で練り歩く。しかしよりにもよって弁天小僧菊之助。片肌脱いで、桜の刺青あしらった襦袢が自信作って、なるほど面白いお嬢さんです。あまりの格好見咎められて、注意しにいったのは、眼鏡も麗しい委員長。茉莉に、演劇部を作りたいと打ち明けられて、そして芝居への情熱、とうとうと語る彼女に、高嶺の花と気後れしていたことが嘘みたいに近しく感じられて、と、ちょっとしたガール・ミーツ・ガール感じさせる出会いであります。そしてこの委員長、日野さん、部員募集のポスタア手伝ったことが縁になって、演劇部に引き込まれる。背景美術か! それ、ちょっと大物すぎない!? ともあれ、画伯画伯と、先生と持ち上げられるの、まんざらでもないっていう委員長がえらいこと可愛くてよかったです。
- 『まんがタイムジャンボ』第22巻第11号(2016年11月号)
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