2016年10月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年12月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、コウとりんです。ですよね? なんだかコウさん、やたら幼なく感じられて、髪形のせいでしょうか。このところ朝夕に寒さ感じさせられることも増えました。そんな季節の様子とでもいいましょうか、セーター、カーディガン、そしてマフラー。長いマフラーをふたりでシェアする、その様子がなんだかただ暖まってるだけじゃない、もっとなにか親密なもの思わせるんですね。ちょっと赤面しているふたり、その雰囲気が意味深です。

Aチャンネル』。扉のこの可愛い女の子は誰ですか!? ああ、ユタカは可愛いなあ。ほんと、この子、すごく魅力的。今回の扉では、いつもはちょっと見せない、そんないたずらっぽい表情見せてくれて、ああ、なんて魅力的なのでしょう。そんなユタカ、るんちゃんと遭遇します。って、酷いな! ステーキハウスの換気扇に焼けた肉の匂いだけでもと楽しみにいくという発想が酷ければ、そこにすでにるんちゃんが待機してるって、ほんと酷い。しかし、このふたりが組み合わされるとすごいですよね。わけのわからないノリが発生する。ふたりケーキを食べにいく。るんちゃんがクイズを出し、ピンポーン! ユタカが答える。ホットケーキ!! ホットケーキのご注文ですね、かしこまりました!! もう、これ、めちゃくちゃ面白い。なんだこれ。ミポリン合流、トオルンも合流。それがいい具合に繰り返し作ってて、この対照もよろしいなあ。ほんと、この人間関係。見ていて全然飽きませんよ。

ブレンド・S』。今回は皆でスキー旅行にいきました。いつもどおりといっていいのか、上げて落とされる店長がいいですよね。かっこいい、そういって登場してきたのに、痛ボードで店長とばらされる。この、あーあ、って感じがね、すごくわかるのね。いいわあ。というか、店長に対する指摘が酷い。かっこいいでいいじゃんか。損したみたいないいようが実によかったです。そしてかっこいい麻冬さん! 多才すぎるオタク共っていいようもおかしいんですが、ほんと、麻冬さん、素敵すぎますよ。しかし、今回、こうしたゲレンデの情景描いて終わり、それだけかと思ってたら、店長、苺香に告白するとかいう! え! どうなる、どうなる!? 断られて、あるいは通じなくて、さらにいえば結局告白できなくて、とか、そんな話になるんじゃないの? と思ってたら、苺香から!? いや、これ、なんかの誤解だと思うんですけどね。でも、今回はここで終了。ああ、ひと月ここでじらされるっていうんですか!

『それでも有栖川花子は夢を見るか?』、これ、してやられましたね。第1話、最後まで読んでみて、この展開、どこまでが本当で、どこからが嘘なのか。最初は夢落ちとか想像夢想とか、そういうのかとも思ったんですけど、いや、そう思いたいのは、最初に感じた印象、そいつを崩したくないからかも知れません。SFとかオカルトとかが好きな女の子たち。和気あいあいとタイムマシンについて話しして、もし時を遡れるならなにを見たい、知りたい、立合いたい、そうしたロマンを語って楽しむ、そういう漫画だと思ってたんです。いや、実はいまでもそうではないかって思ってるんですが、それが、ところが最後に一転、宇宙からの侵略者、花子がパイロットに抜擢されて、こんな運命、おおもとから変えてやるんだ! そこに登場するタイムマシーン! って、待ってくれ、これ、本当にこういう展開だって飲み込んで読み進めていいんですかーっ!? ほんと、どう受け止めていいのだろうか。戸惑いながらの第1話。もう、すっかり翻弄されてしまっています。

『柊家の五人姉妹』、ゲストです。知らない街の新しい家、新しい学校、新しい生活に頑張るんだと意気込み見せている女の子。柊蛍は引っ越し初日から憂鬱です。引越し先の家が、可愛い家と聞いていたのに、どう見てもお化け屋敷。夢や期待が破れて大変。趣味や嗜好の違う家族の中、ひとりこの家に違和感感じてる蛍の様子。この家にいるとなにかおかしいと思われるんじゃないかとか、ひとり心配してくよくよして、そしてみんなには秘密にしようと決意する。この、ちょっと心配性な女の子の学校デビューとか、今後があれば描かれるのでしょうか。学校での人間関係とか出てくると、ここにまた違う魅力が加わってくるかも知れませんね。

『ハッピーフォーチュン!』、キャンディショップに集う女の子たち。星と書いてステラと読ませる女子高生に、ホイップと名乗る店長。そして占い師の礼子さん。ああ、この占い師がキーマンですね。ちょっとミステリアスでサディスティック。そんな礼子の占いで皆の運命が転換していく! と見せかけて、なんだ、礼子さん、なんちゃってなのか! 占いなんかできないのに、なんか適当なこといったら、ぽんぽん勝手に事態が好転してしまった。それでホイップもステラもすっかり礼子の占いの虜になってしまって、けれど礼子は占いなんてできないからと、ほんと、この事態に困ってしまってるっていうんですね。この礼子の焦り、事態が変化するたびに、どうにか大事にしないように腐心する、常識的というか気弱というか、そういう様子、面白かったです。というか、ホイップさん、この人、元ヤンなのか……。思いもしないものぶち込んでくるな……。これ、礼子はまだまだふたりで楽しむつもりみたいですけど、いつか化けの皮がはがれるのか。あるいはこのまま成功街道を突き進んでいけるのか。よくはわからんけれど、なんのかんの礼子の思いどおりには運びそうにないのがいいところだと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第12号(2016年12月号)

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