2016年10月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2016年12月号

『まんがタイムファミリー』2016年12月号、昨日の続きです。

『あまてる!』、おお、終わってしまいました。宮崎に引っ越ししてきて、この町の、土地の魅力に触れた舞。神様と出会ったり、そして友達と毎日を楽しく過ごしたりと、その生活の様子は魅力的で、そしてこの街の魅力を残したい、伝えたい。そうやって未来を見つめてきたこれまでがどのように閉じられるのか。ええ、まさかの転校生。スウェーデンからきたマリー=ルイス・アッペルクヴィスト。しかもこの子にも神様がついていて、おおう、イドゥン、北欧の神! ああー、これは舞の転校、それを最終回にもう一度なぞろうという趣向なのでしょう。舞が転校してきた当時を思い返したり、そしてマリーとイドゥンとの交流、それが町の、日本の魅力を再認識させたり、そして明日の楽しみを思わせる、そうした開かれた描写で閉じられた最終回。ええ、好きな漫画でした。日々の生活に見出される楽しみに魅力、土地や町への愛着。しんみりとする、そんな描写もアクセントになって、舞たちの過ごす素敵な時間をともに感じることができた。そうした感触、とても気にいっていました。

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』。ついにレオタードが届きましたよ。地味と不評。着てみれば、恥ずかしい、寒いと、またまた不評。面白いなあ。あんまりに恥ずかしいからと、スパッツ装備、上にもシャツ着てね、うん、いい感じ。というか、レオタード着てる意味、よくわかんないな。着て練習して慣れるのが大切なのかな? 後半の計量の様子も面白かったです。おなじみなんだ、恒例なんだ。新体操部体重測定。そうかあ、スタイル維持についても考えないといけない。それで計量して、結構つまめる、わりかし重めの莉奈。ああー、減量が余儀なくされてしまった。計量の際に、上に着ていたシャツを脱ぐまで頑張った、いや、切羽詰まったといった方がいいのかな? そうした様子も面白くって、ほんと、この子、誘惑に弱そうなんだけど、よりによって家に帰ったらケーキが待ってたりしたんだけど、いやあ、無理しちゃ続かないからねえ。莉奈に対し、小柄の千夏の軽さ、それが最初に見せられるのがね、ほんと、莉奈へのプレッシャー強めてますよ。ナイスコントラスト、ナイス助走でした。

『きみちゃんの味じまん』、手繰のお家に呼ばれたきみちゃん。いったいなにかと思ったら、兄弟の趣味の話でありました。釣り好きなんですね。長兄、もう社会人、この人が結構なもので、釣った魚を業務用ストッカーに入れて保存している。マイナス20度まで下がる! すごいな。鮭は昔は刺身とか駄目な魚でしたが、最近は冷凍過程をへることで、刺身でもいけるようになりました。そういう話がなされましてね、うん、いい感じじゃん。実際に一本おろして試食する、その時の感想、批評と、欠点を改善する工夫の提示。こういうプロセスもすごく面白い。兄弟も多くてにぎやかというのも気持ちをくすぐります。これね、手繰ちゃんから提供された新巻鮭。お店ではどういう風に使われるんでしょうね。プロの技、期待しちゃいますよ。

『かしこみかしこみ』は絵本にあこがれて、焚き火します、焼き芋も食べますというお話。ムクにお願いして、落ち葉をもらってきます。子供たちは落ち葉がもらえる。お家の人は庭の掃除がはかどる。うん、素晴しいね。そして焚き火は神社でやります。奏衣様が乗り気でして、さらには桜と橘、山椒もやる気まんまんで、いや、これ、ほんと、楽しいな。落ち葉の焚き火とかやったことないんですよ。落ち葉って、ばーって燃えちゃうでしょう? あんな強火でちゃんと芋とか焼けるのかな。表面だけ焦げて、中まで火が通らなかったりしないのかな、そう思ってたら、そうかおき火になってから! さらに一時間かけて蒸すのか! 勉強になりましたよ。うん、子供たちの驚きがそのまま私の驚きでしたよ。ワンダーってやつだ! 山椒の料理上手も光ってました。焼きリンゴが出る。晩のおかずまでそつがない。今回は絵本の憧れのシチュエーションを実際にやってみようという話でした。それが、ムク、山椒と一緒にお芋を食べている、その情景が絵本そのものだっていうのね。これ、ほんと、そうですよ。メルヘンだわ。ファンタジーだわ。ですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第12号(2016年12月号)

0 件のコメント: