2016年10月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年12月号

『まんがタイムきららミラク』2016年12月号、発売されました。表紙は『桜Trick』春香と優がふたり、ハロウィンの仮装でありますよ。優が魔女、春香は吸血鬼? 牙、生やかしましてね、それで狙うは優の首筋かと思いきや、手にしているキャンディーであります。後ろから優の腰に手をまわして、近しいふたりの距離と、それでトリックよりもトリートな様子。実に可愛らしい表紙でありますよ。

『しましまライオン』、前回の続きですよ。海でサメに遭遇!? まこといおん、ついつい沖に出ちゃってね、浜に戻れず困っているところに近づく怪しい影! ええ、新菜さんでした。でも、この3人、やっぱり浜に戻れなくて、ああ、大ピンチです。と、そんなピンチをボートで通り掛かった救助の姉ちゃんに助けられて、そこからの会話。サメとニーナ対決とか、それからワニの弱点やらね、動物なのか人なのか、あやふやな境界線上の彼女らの話してる様子がおかしくってよかったです。しかしなにがおかしいって、そのお姉さん、どうもサメから人になった、すなわちお仲間である模様。新菜といおんは気づいてて、でもそれをまこにはバラさない。その理由がねなんか可愛くて、ほんと、いおんにとってまこは特別なんだなって思わされましたよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお、今回は、前回の反省会からはじまって、続きは夢子とあずき、一緒にお祭り。夢子母から浴衣を借りましてね、恐縮するあずきが可愛い。お、夢子は甚兵衛なんだ。これも可愛いなあ。ナイスお子様だ。さて、夢子のビビモンでの探し人、姉のことがちょっと語られて、おおう、ちょっと待て、夢子の姉、空子、そうとうな変わり者じゃないか。母いわく、あんなポエムを心に秘めた子だなんて思わなかった。いや、ほんと、謎の人。けど、その話を聞いて、あずき、なにか思うところあるみたいですね。あずき、お祭りは久しぶり。友達と一緒で、すごく楽しそうで、ほんと、あずきはビビモンやって、夢子と出会えて本当によかった。そんなあずきの叙情と詩情と、そして失敗。メランコリック、泣いちゃって、でもほんと、夢子母、素直に感情出して、けれど根にもたない、気持ちのいい人だな。あずきの多様な側面、それを知る夢子の優越感? いや、友人になって、いろいろを知って、さらに深まる情の表れ。これもまた素敵でありました。そして、最後の、お寿司!! これ、最高じゃないですか。

『魔王城のお姫様』、おかしかった。仕事をしたいというメルル。そもそもあなたなにもできないでしょう。そういわれてむくれてるのもおかしかったけど、自分にできることはなにかないか、仕事を探す有能さを発揮ですよ! いや、大抵そういうことってうまくいかんもんです。きっと、大失敗しでかすんだろうな、そう思ってたら、いや、ちょっと待って、メルル、本当に有能じゃない? トラップ係を自称するメルル。見事なトラップ、山のように仕掛けてジーナ、ハルベルを迎え撃つ。ほんと、これ、およそクリアさせるつもりがあるのか疑問に思うデストラップの連続で、しまいにはメルル、城の防衛とかいう建前捨てさって、ただのサディストになってる! と、そんな目論見がちゃんと最後に因果応報、メルルに返ってくるという様式美。ここまて含めて実に楽しい、面白いエピソード。グッドエピソードでしたよ。

『本日のオーダーは?』、ゲストです。高校は食物科に進学した女の子たち、同じ学校から進学してきたはると紫乃をメインにして、調理について学んでいく様子が描かれてるんですね。ということは、ふたりとも料理が得意なんだろうな。そう思ってたら、おおう、はるはそうじゃないのか。普段、包丁とか握らない、そんな人なのか。なのに食物科に進んだ理由、食べられるからっていう、なるほど、この子がどういう子であるか、ばっちり伝わりましたよ。初回の課題としてサラダを作ります。なるほど、実力を見るため。先生おっしゃいます。誰かのを写したらすぐバレる。出来合いのものもすぐわかる。おお、厳しいですね。わくわくしますね。サラダが課題として選ばれた理由もちゃんと説明されてたの、よかったですよ。それだけに、はるの作ったサラダの問題。そつなく奇麗に作る紫乃のサラダと対比されてますからね、見事に表現されてて、ええ、ここからのはるの奮闘ぶりに期待させられる出発点でありますよ。

『お姉ちゃん計画』、ゲストです。おおう、冒頭のっけから、姉ちゃん死んでるって、なかなかハードであるな。と、そんな姉の忘れ形見、といっていいのか? 姉のクローンが妹、早来を訊ねてやってきて、なるほど、彼女、ミライには早来のところにこなければならない理由があったわけですね。不完全なクローンであるため血が必要。姉、未来はすでに亡くなっているので、その血を妹、早来に求めねばならない。夜、首筋に歯を沿わせるミライのなまめかしさは、昼間のふわふわとして明るい様子とは全然違っていて、ええ、ちょっと図々しくって、早来からアイアンクローくらったりしてる、そうしたコミカルさとの対照、しっかり押し出していました。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第12号(2016年12月号)

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