『まんがタイム』2016年11月号、一昨日の続きです。
『ボンジュール!仲居さん』。サラ、写真に目覚めるの巻、であります。とはいえ、写真家目指すとか、そういうハイレベルなのじゃなくて、もっとシンプルに、お客様に頼まれた記念写真、それを上手に撮ってあげたい。そうした気持ちから朋香に頼んで、写真を撮るコツを教えてもらうんですね。それからのサラの頑張りですよ。朋香をモデルに練習したりね、また旅館まわりの写真、そしてお客様の写真撮影の手伝いなどして、その様子がいきいきとして楽しそう。お客にも好評で、これ、サラの人柄なんかもあるのかなあ。その人柄通じて、写真撮られるの苦手という朋香の素敵な笑顔引き出したりね、そしてサラもまた素敵な笑顔、朋香に見せたりね。これ、読者には見えないんだけど、それだけに、ああ、どれほどにいい笑顔だったんだろう。想像が膨らむんですね。
『ゲンバ女子のおしごと!』、今回はお酒の話ですよ。見た目は幼いあかりは、これでも22歳。お酒も飲むんだけど、あんまり飲みにいったりはしないみたいですね。って、なるほど、夜、仕事が終わってからお菓子教室通ったりしてるからか。そうだった。そこで社長と出会ったんだった。今回はバーの改装の仕事なんですね。仕事をしながらお酒の話。酔うとケンさん、人が変わる。どんなふうに!? って、ああ、店の施工を指摘しはじめる! 困ったお客だなあ。つきあわされてる面々、げんなりした顔してますね。今回、ほぼ完成して明日オープンといったところでカウンターの高さの変更を申し出る店主。かかる費用はちゃんと払うのか。でも、突貫で徹夜でやっつけるにしても、現実には無理だろうなあ。漫画ならではといったところでありましょう。けど、こうやって頑張って、皆でそのお店に飲みにいってる情景で終わる。カウンターでスクリュードライバー試してみているあかりがですね、仕事の時とはまた違った表情見せてくれて、とてもよかったです。
『ひふみさんでもういっぱい』、ほのぼの系居酒屋漫画。真矢少年のひふみさんに向ける愛があの手この手なんだけど、いつもそこそこにあしらわれてるのがいいなって思うんですね。そんなひふみさん、たまたまお客さんにおかえりなさいといってしまった。それがどうにも好評で、もっといってと請われるままに繰り返したら、ああ、ホームシック。ひふみさん、お母さん思わせましたか。背の低いお客さんへの真矢からのサービスとかも面白く、そしてはるなの嫉妬。ひふみに大人の女を感じつつも、微妙に足りないものがあるっぽい。いや、でも、真矢は気にしないっぽいじゃないですか。ええ、はるなも、もちろんひふみも、気にすることないんですよ、きっと。
『パパは心配ご無用』。あらゆる決定事項に娘エリカが関わっているのではないか。そう思えるほどに娘大事なたらちね建設社長。この人の会社での表情。結構しっかりして見えるのがおかしくて、男のスケール! こういうの見ると、人に好感覚えさせる、そんな要素が社長にあるんでしょうなあ。でも、本人のスケールは小さい、小さい。エリカいきつけのお好み焼き屋。その大将が社長のスパイとか、この展開! ほんと、面白い。家政婦の鶴丸さんとエリカのやり取り。知らずエリカの仕事に駄目出しして娘の機嫌害してしまって、理由わからず悩む社長など、ほんとう面白かったです。しかし、この状況、今まだエリカが思春期まっただなかだからこうなだけで、もうしばらく時間がたてば、いい父娘関係に落ち着きそう、そう思わせてくれるところもいいんだと思うんですよ。いや、これ願望かな? 知らず父の側に立ってるのかも知れません。
- 『まんがタイム』第36巻第11号(2016年11月号)
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