2010年12月31日金曜日

『まんがホーム』2011年2月号

『まんがホーム』2011年2月号、昨日の続きです。

『おしのびっつ!』、今回は兄妹共闘、めちゃくちゃ面白かったです。あの、しのぶ変装の女子、おそろしく可愛くて、これは正直くないを超えたね! というのはいいとして、変装を駆使して潜入しまくるふたりが素晴しい。ナースに変装、おお、正直しのぶはくないを超えてるな。ともあれ、この調査で、桂先輩のもてっぷりが改めて判明したわけですけれど、思わずひいてしまうしのぶ、あまりの疑問に叫んでしまうしのぶ、本当に素晴しい。そして、桂先輩の弟思いであること。たいへんいいお姉さん。こういうのも、なにかいいなって思える展開でした。

『東京!』。秋葉原×渋谷は鉄板やな。いや、渋谷×秋葉原なのか? かけ算は可換性があるから、どちらでもいいんだっけ? ともあれ、秋葉原兄妹 in アキバ。オーズのメダルの入手に命をかける秋葉原兄がすごくいいな。妹の冷静なつっこみ、渋谷登場でスイッチのはいる妹の腐エンジン、もうすごくいい。ちゃんとたま文ムサコの三人組も出てきて、けどやっぱりメインは秋葉原で、いや、ほんと、かっこいい。残念なオタクといわれてるけど、あんなに苦労して入手したメダルを譲る。さらに、大会に乱入、軽く勝利してメダルを所望する。この人、最高だと思う。ほんと、最高だと思います。

『あなたなんか大嫌い』、ももとちきり、休日に買い物。なんだか頑張っちゃってるももも可愛いのだけど、ちきり、この人の千変万化っぷりがすごい。わお、男の子っぽく出てきたのね。しかし男のままでも、女の格好でも、ももが見事に翻弄されるのはいつものとおりで、それにしても可愛いな。この、ゲッってなってる表情が好きです。そして、ちきり、幻惑。結局、魅力に負けちゃってるよね、もも。 その弱さも実によい感じです。

『まりかちゃん乙』。ほんと、どんだけ面倒くさい人なんだろう。夢に見るほどのネガティブ。年賀状は3通ぽっち。割り切ってるかと思ったら、気にしたりもしてて、ほんと、よくわからない子だけど、嫌いじゃないなあ。遊びにきた友人には、ありがとう。お雑煮食べないかとすすめる、そのちょっと背のまがった後ろ姿が可愛くてしかたないです。まりかがいいのは、面倒くさい上に、どうもこうも自信がないという、その性格。ほんと、めんどくさ可愛い女の子だと思います。

  • 『まんがホーム』第25巻第2号(2011年2月号)

2010年12月30日木曜日

『まんがホーム』2011年2月号

『まんがホーム』2011年2月号、発売されました。表紙は見事にお正月。振袖着物がいっぱいで、中央にうさぎみたいに飛び跳ねているらいかがあって、周囲には、うさぎの羽子板持ったみえこ、としゆき夫妻、雑煮食べてるうさ耳なにげさん、お酒飲んでる楓、ああ、この人も振袖だ! そして、まさに干支そのもののうさぎ先生。すましてお雑煮、すっとぼけた感じが素敵です。

『天国のススメ!』、晴着を着たいおばあさん。それで十子が着て、小町さん乗り移るという、なかなかに不思議な展開でした。けど、喜ぶ十子、家族みなから責められる太一。さらには小町さんの感じる十子のドキドキやら、そして心配されて嬉しい十子やら、折々に表現される感情の機微、それがとてもよかったのでした。

『ミライカナイ』。未来人たちが、普通に生活するようになってからでしょうか、ものすごく面白くなってきています。今回は正月直前の状況、えらいことやる気のムーとかすごくいい。掃除に関する情報は現地調達、誰よりも伝統志向。真面目さが彼女のよいところ、とはいえ、この度を過ぎたといってもいいかも知れないくらいのひたむきさ、面白いわあ。お嬢さん、必死です。しかしフェイたちの未来には、除夜の鐘の伝統は失われて、ただそういった風習があったと伝えられるばかりになってるんですね。私の予想では、きっとその風習は残る、であるのですが、漫画としては、私たちが普通に経験してることが、将来においては歴史上のこととなっている、そういう方が面白くて、派手な未来の年越しと、その未来から来た人が感じている今の年越し、その感慨を語る様子とか、すごくよいと感じたのでした。しかし、フェイとムーが元気というよりか、ヒロシの盛り上がらなさというか、まだ若いのに! ほんと、まだ若いのに。苦労しすぎで老けたんでしょうか。

『おせわになります』、ゲストです。面白いですね。絵柄は洗練されてる感じ。可愛さよりも現実味、そんな雰囲気であるのに、ちゃんと可愛げが出てるのがいい感じです。四コマというより八コマという構成なのですが、それが面白い。仕事もの、そして結婚に焦る女性もの? ベースがしっかりしてるから、ネタもうまく機能していて、とてもよいと思います。この方、ベテランの方? 調べてみても全然情報出てこないんですが、そう思わせるくらい達者と感じます。今回、中でも面白かったのは、会議室の話。日常のプレッシャー、夢で実感させられたヒロイン、その冷静な感想が面白かったです。

『センセイあのね?』、あいからずいい感じ。先生を好きになってしまったつぐみ。その感情に気付いてからの様子、もうもどかしいというか、いじらしいというか、ほんと、かわいくてしかたないんですね。目が合って意識し、さわられて意識し、水着見られたこと思い出して後悔。それまでまったくといっていいほど屈託がなかった、素直そのものだった、そういう様子が描かれているからこそ、今の気持ちの浮つき、自分自身の感情に戸惑い、落ち着かない、そんなつぐみが見事に映えるんですね。面白さは、つぐみの可愛さに由来している。しかし、その可愛さっての、ただ見た目に可愛いというだけでない。振る舞いで見せる可愛さ、それがとてもうまいです。

  • 『まんがホーム』第25巻第2号(2011年2月号)

2010年12月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号、昨日の続きです。

アクアリウム』、さおり思い切った一歩を踏み出して、これ、いいですね。というか、単行本がすでに1冊出てるのに、まだ名前で呼べてないという、このスローテンポ。不器用なふたりが素晴しいと思える展開。ほんと、ゆうの父が賞をとった、それでさおりがゆうにアプローチする。ああ、ようやく気持ちをそのまま伝えられるまでになったのか。これだけのことが、すごく感慨深い。また、さおりがきてくれたことが嬉しくてしかたないといったゆうの様子も素晴しく、ほんと、いい友達になったじゃないかと思うのですね。そしてゆうのお父さん。なんだ、すごいお調子者っぽいぞ。それになんだか若々しいぞ。けど、このお調子者のおかげでまた一歩近づけたふたり、ああ、ほんとよかったですよ。

『商店街ヘルズゲート』、佐谷の健気さがすごくいいな。基本ぐうたら、けどまれに頑張る気になる。3ヶ月なのか。3ヶ月周期なのか。しかし、この佐谷、悪魔だけあってなにか特別な力を持ってるらしい。けど、あえて使おうとしない。その理由にぐっときましたよ。なんのかんのいって世話焼きの直太郎。佐谷の望みは、実はもうかなってるんだけど、直太郎の気持ちに気付くのはいったいいつだろう。そうした、双方向とも思えてちょっと一方通行で、けどいつか双方向になりそうと思わせる、ふたりの距離感、すごく気にいっています。

ひよぴよえにっき。』、だんだんにはるの自我が育ってきているみたいで、いいですね。自分でやりたい、なんでもやるの、こうやって意地張ってるの、発達の段階踏んでるといったら実際その通りなんだけど、育てるとなると困るだろうなって思わされて、いやもう、ちあき頑張ってるなあ、もう、すごくいい子。工夫して、どうしたらいいだろう、いろいろ考えて、自分なりの答を見付けて、ほんと、ぐっときましたよ。ちあきとはる、ふたりはいい姉妹だなあ、そう思うように、ちあきのお母さんについても、ほんといい親子だなあって思える、そんな場面いっぱいで、素晴しかったです。

『ねこのひたいであそぶ』、逃げ出した猫、ジュールを探す話であります。しかし、それだけのことが面白い。サンマで誘き出そうとする。見付けたシャンプーの温度で、まだ遠くへは行ってない、けど実際には違うだろうって見当つけてる苗とか、そういう描写が実にいいんですね。でもって、ドウクツライオン、その名前の由来とか、聞けばなるほどと思わされるようなところあって、ほんと、細かなところに、心くすぐるような魅力がある漫画。本当にちょっとした冒険、彼女らの年頃だからこそ夢見られるような世界といってもいいのかな、そういうのが描かれてるように思えて、なんだか嬉しくなってくるのですね。いい漫画です。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第2号(2011年2月号)

2010年12月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。4人がずらりと横並びにこちらを見下ろしている、のですが、それはつまりこちらからしたら見上げているというわけで、照れながらスカートの裾を押さえているユー子がこちらとの位置関係を物語っているようで、面白いです。ちゃんとカメラないし、人ないしが、皆の視線の先にあると感じさせる。ああ、それでか知らないけれど、ナギの見下したような表情が効いて、非常にいいですね。素敵ですね。素晴しいです。背景は、崩れ落ちるような英活字、普通のタイプフェイスなんだけど、不思議とサイバーな感じがします。けど、その色合いからか、ちょっと森のようにも思えたりする。不思議です。

かくして本編。大吉引いたユー子がどえらい可愛いです!

うらバン!』、新入生を迎えるための準備しているっていう、その様子、いよいよ新しい動きがありそうと思わせるものがあって、なにかうずうずさせる、そんな感覚がよいですよ。そして、本編はつつじ先生現役時代の写真発見がきっかけとなって、皆の過去話になるのですが、先生がいろいろ酷い。変身前のつつじ17歳が酷い。でもって、あさみん、この人すごいな。ひとりはいつもなんだか酷いこというけど、なにやらしても平均以上には達するんだ。そして萌葱の姉とひとりの関係など、なかなかに面白いものが出てきて、今後お姉さん出てきたりとかすることあるのかな。ひとりの引退などにも触れられて、なにかこの先を伺わせる、そんな回であったようにも思います。

『リア充撲滅委員会』、ゲストです。リア充を敵視する男女三人組が、美少年、岡部シゲキに襲い掛かる! その目的は、イケメンリア充の撲滅だ! リーダー笹森は男性アレルギー。そんなリーダーを慕うニワコ、そして影の薄い小渕充。見た目に反し、恋人いない、友人も多くない岡部シゲキは、結局この会に所属するのかどうなのか。ちょい、空回りの面々の、その行動のおかしさ、それがおそらくは肝であり、けど時に痛ましくなったりしそうな気もします。

『アヒルの多い雑貨店』、これ、いいな。あひるとバンビとホエホエ。3人、おんなじクラス。けど、部活は自分の興味のあるもの、別々にいこうじゃないかという展開、おおお、意外! けど新鮮というか、こういうのも普通だよなって思わされて、すごくいい。ホエホエは手芸部と料理研究会に興味を持っていて、バンビは文芸部。それであひるも文芸部について入ろうとしたけれど、写真に興味あるんだったら写真部をとすすめられて、おお、これもいい感じ。あひるはトイカメラ持って、面白いと思ったもの撮って、アルバムにまとめてる。おお、いい感じ。カメラや写真についての知識とかまるでないけど、写真が好き、写真を撮るのが好きっていう、そういう姿勢ってすごくいいと思う。私も毎日写真を撮ってるのだけど、機械や知識に一生懸命になるんではなく、この、ただ思うままに撮るということ、それを大切にしたいなと、ほんと、あひるにこそ共感したいと思ったのでした。ほんと、あひる、すごくいいと思う。花丸をあげたい!

結局、あひるは写真部に入らず、彼女を独り立ちさせようといった試みも終わったわけだけれど、それで皆の雑貨店に集まるという前提がなりたったのかな? ただ仲良しだけで閉じてるんじゃないよ、そんな感じもうけた今回、とてもよい導入だったと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第2号(2011年2月号)

2010年12月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年2月号

『まんがタイムオリジナル』2011年2月号、発売されました。表紙はお正月ですね。醤油餅食べてる晴着山下をメインに、かるたでマッキーにぼろ負けする榊医師、おせち食べてる夏生、餅つきするらいかと竹田、そして白うさぎ黒うさぎに扮したまる、マリアが周囲に花を添えています。

『ぎんぶら』は、川原泉『ブレーメンII』など思い出させるところがあるなって思いました。ともあれ、「宇宙人の幸福感」を調査する旅。やっぱりといいましょうか、微妙にたちが悪い漫画です。大気に気持ち良くなる成分が含まれる惑星、こういうの萩尾望都でもあったっけかなあ、など思い出しながら、しかしほんとたちが悪い。宇宙人に凄まれて同僚を売るとか、不良外星人がいないのがしあわせだとか、いいですね、しかしこの主人公、若竹ですが、この人、普通の真面目な人と思わせながら、意外な食わせ者かも知れません。

『いろはにほへと』、ゲストです。3回連続の1回目。お茶をいれるのが抜群にうまいOL、花村いろはがヒロインです。実家はレストランまんぷく亭。これで、どう展開していくのかなと思ったら、うわ、おやじさん、急死ですか。それで店を継ぐことになった。けれど料理はまったくできない。そんな彼女を、ナイスミドルの精霊が指導して、いっぱしのシェフにする、そういう漫画になりそうです。

『ハコペケ』、本番を3日後に控えた劇団の、全然本気にならない団員に業を煮やすてんこさんがいい感じ。しかし、この人は演じる人ではないのか。かくして誰もが足りない面々と判明。練習においても、だんだんに変な方向に脱線していくという、ありきたりといえばそんな感じなんですけどね、でもそれがよかったのですね。次回は本番を迎えるそうですが、本番のてんこさん、ちょいとどうなるものなのか、気になるのであります。

『文豪ちゃん』、『アトリエZOOへようこそ!』のよしむらなつき、その新作です。とりあえず3回連続掲載とのこと。タイトルに文豪とあるのは、登場人物の名前が文豪に由来しているから、の模様です。主人公は漱石、眼鏡の女の子。他には芥川、紫式部、清少納言、コナンドイル、石川啄木ときて、先生は司馬遷なのか。見た目男の子の女の子龍之介とか、式部納言は男の子とか、性別は逆転させてあるようで、しかしお茶漬け食べに納言のうちに押し掛けてるくさい啄木、この子はなんだかとてもいいな。ともあれ、まだどんな漫画か、はっきりとはしない状態であります。

『お茶の間クエスト』、ライバルの東通院いぶき、彼女が出てからでしょうか、より面白くなってきていると感じます。今回はいぶきのうちで人生ゲーム、であるんですが、ああ、確かにゲームが好調であればあるほど、不調な実人生にはダメージがはいりますよね。ええ、大ダメージです。しかし、いつも強気なお嬢様、実は寂しがり屋。これもよくある話なんだけれど、このお嬢様のキャラクター、実にいいものだから、この展開もとてもよかったです。しかし、駄目すぎる人たちの話。他人事じゃないから面白いのかも知れません。知れません……。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第2号(2011年2月号)

2010年12月26日日曜日

Cats, taken with GR DIGITAL

Stationery for writing lettersGR Blog、毎月恒例のトラックバック企画、今月は12月ということで、今年最後でもありますね。テーマは「LOVE」であります。ラブ。愛でありますが、写真とはすなわち被写体への愛である、みたいなことも思いながら、はたしてどれがそれっぽいかなあ、記憶を過去へと遡りつつ、トラックバック企画「LOVE」に参加します。

LOVEと一口にいうけれど、どうしたものがLOVEというテーマに相応わしいんだろう。いろいろ思いながらの遡り。ああ、これがそうかも知れない。そう思ったのは、猫の写真でした。猫、二匹。一匹がもう一匹の背に手を伸ばしている、ただそれだけだけれど、その寄り添う様子、これはまたひとつの愛なのかも知れない。そう思わせるもの、あったのですね。

Cat

2010年12月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号、昨日の続きです。

『Dead or LIVE!』、これは音楽もの、バンドものですね。しかし、舞台が近未来。しかも結構な悲劇的状況。戦争があったらしい、地上に暮らしている人間は見捨てられたのだそう。そして、絶絃症候群、音楽を聴き続けないことには命に関わるという状況で、皆ライフフォンと呼ばれるヘッドホンを常時装着している。主人公昇は、その病からの生還者であるのだそうです。主人公とその友人たちはバンドをやっていて、それは古典音楽と呼ばれてる? 古典楽部として活動していて、そして音楽が生命維持に欠かせない状況において、そうした活動は理解されない、といったまた前提がある模様です。しかし、見ていてちょっと思ったんですが、主人公が生還できたの、まさか幻聴にて音楽を耳にしたから、とかなのか。あるいは自分の中に流れる音楽、それによるものなのか。なかなかに仕掛けのありそうな話です。

『せなかぐらし』、カザマアヤミの新作です。親に無理いって一人暮らしすることになった主人公。しかしその一室は、隣とすりガラス一枚で仕切られて、その向こうに住んでいるのは女の子、しかも男嫌いの女の子! 男とばれたらただでは済まない、一人暮らしする間、夏休みの間は女装で乗り切ろう、そう決意したものの、それも虚しくあっさりとばれてしまった! さてどうする、どうなる、どう乗り切るの? そういったところでまた次回! であるのですが、ほんとどうなるのだろう。展開を待ちたいところです。

『九十九のあまのじゃく』、コバヤシテツヤ新連載です。ある日、当然、角の生えてしまった女の子。母に知られてしまって、さあどうなる!? お婆ちゃんのところにいっておいでといわれたその展開に、なるほど、これは隔世遺伝ってやつか。すなわち鬼の末裔か! と思った私はとんだおっちょこちょいだといわねばならんでしょう。早合点でした。ほう、なるほど、ヒロインはひねくれ者で、それゆえに角が生えたということか。天邪鬼のタタリというのですね。その問題の天邪鬼、彼女とともにお婆さんの家で生活する? そんな話であるようですよ。

『麻宮さんの妹』、これも近未来もの、しかも文明の衰退した後の世界の話みたいですね。お父さんの残したスケッチブック、そのメモを頼りに旅を続けるヒロイン。セーラー服のお嬢さんなんですが、この子の父の残したもの、この情報というのは、この衰退した世界においてかなり貴重なものであるらしく、それを狙おうという京子、荒くれ者けしかけたりするっていう、なかなかにこの腐敗と自由と暴力のまっただなか的状況ですが、ヒロインがべらぼうに強かったりするので、安心して読めるコメディになってますね。そして、京子はヒロイン麻宮あおいについて旅に出る。この旅を経て、よい友人になっていったりするのかな。また、あおいの謎、それもわかるようになっていくのかな。ということは、世界についてもわかっていくってことかも知れない。ちょっと穏やか、レトロな世界観さえ感じさせてくれる未来ものであります。

2010年12月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』、クリスマスイブ発売、というだけあって、ばっちりサンタクロースになっております。服がね、いつもとちょっと違ってるんですが、こういうのもなかなかに可愛いと思います。でもって、袋には夢路とジョン・ドゥのアクセサリーがついている。ええっと、夢路がツリーで、ジョン・ドゥがトナカイであります。こういう、ちょっとした遊びも面白くてよいですね。

そして本編では、なんだかめずらしい普段着のメリー。ああ、なかなかに可愛いじゃんかと思わされる格好でした。と、その前に、前回のできごと、夢の中のこととして、すっかり忘れてしまっている皆だけど、勇魚だけはうっすらと覚えていた。夢路とメリー、そしてジョン・ドゥは勇魚に夢魔の話をすると決め、なかなかにシリアスな展開。ああ、勇魚と夢路の関係は、家族のようであり、けれどそれとはまた違うものでもある、そんな雰囲気がして、ほんと、いい話でした。今回は、幻界がらみのことがあると夢路の右手が痛む、その右手、メリーの傷と関係してるっぽい? 夢路の幻界で特別に振舞える根拠など、このあたりにあるのかしら? いろいろ思わされる回だったんですけど、けど最後のおやじさんに全部もっていかれた気がします。いい雰囲気も謎めいた展開も、全部ですよ! こういうインタラプト、ほんとナイスです。

さて、今月は新連載が4連続であります。『Dead or LIVE!』、『せなかぐらし』、『九十九のあまのじゃく』、『麻宮さんの妹』。どーんと続いてきたから、まるで『フォワード』ではない気分。けれどいずれ慣れるでしょう。そして、最終回もぼちぼち出てきて、『空色スクエア。』、『大江山流護身術道場』、ふたつ終わりました。このところ、終わったもの、新しくはじまったもの、たくさんあったものだから、『フォワード』の雰囲気、変わりつつある、そういった感触、強く感じられます。

『トランジスタティーセット — 電気街路図』、今回は半田付け特集でありました。いえね、これ勉強になる。私はエレキギターなんぞを弾いたりするわけですけれど、あれは楽器の内部に配線がありますからして、どうしても半田付けからは逃がれられない宿命にあるんです。ジャックが断線した! となると、半田付け。もちろん修理に出してもいいんですけど、これくらいなら自分でなおせないとね! ということで、半田付けの基礎を学ぼうと思ったことがあったのです。そうして私が辿りついたのがノセ精機のサイト「ハンダ付け職人のはんだ付け講座」でありました。いや、このサイト、すごいですよ。半田付けの基礎を学べるページがある、職人が自信を持ってお薦めするハンダゴテセットも売っている。さらには、講習DVDなんてのも買える。って、素晴しいな。いつか半田付けしないといけなくなる日のために、しっかり覚えておこうと思ったのでしたっけね。

といったわけで、半田すずの電子工作教室 with メイド、であります。商店街のアピールのため、さいりが監督兼カメラマンとなって半田付けの基本ビデオを作ることになったという話。もちろん、すずとみどりがメインなんですけど、半田付けとなると冗談が通じなくなるすずはナイス、と思いきや、吸煙機を目の敵にするハンダジャンキーであったという、どえらいアホな話でもあります。もちろん、この漫画は半田付けを学ぼうという学習漫画ではないので、半田付けに関してはちょいと基本的なところをひととおり説明しただけって感じなのですが、すずの尋常でない様子、面白く読みました。というか、ちょっと電子工作やってみたい。そんな気になりました。

少女素数』、ちょいと驚く展開でありました。あんずとすみれがテレビの取材を受けている。ええーっ、なんかタレントとか、そういう方向に!? と思ったら、なるほど海外のテレビ局とのこと。ページをめくれば、ええええ、あんずがおそろしいこといってるぞ! と思ったら、漫画読んでるのか。急展開を思わせる、そんな見せ方に驚きながら、けれどふたりはいつもどおり、あんずはすみれにぱっクン意識させようとしてるけど、すみれはお兄ちゃんお兄ちゃんといっている、いつもどおり。と思ったら、もう一度きましたよ。読者モデルとな! 覚えのない話、その犯人探しをする時のあんずの帽子がえらいこと可愛くて、あのパイプのおもちゃ、ボールが宙に浮いてるの、ちょっと笑ってしまいました。

しかし、読者モデル、思いもしない展開でした。なにかまた動きがありそうと思わせる、ちょっとした転換点になるのかなと思わせる、そんな回。特にすみれに、彼女の内面に変化をもたらすんではないか、そうしたできごとだったように思います。

2010年12月23日木曜日

『侵略!イカ娘』 オリジナルサウンドトラック

 私はもとよりサウンドトラックというのが好きでして、昔から気にいったアニメや映画があれば、サントラを買って、繰り返し繰り返し聴いたものでした。それは、昔は全話収録のビデオやらLDやら出るなんてことがまず期待できなくて、また出たとしても容易に買える価格じゃなくって、だからサントラを買って思い出補強するしかないという事情があったからなんですね。でも、そうやってサントラをいろいろ聴いていれば、その楽しみ方というのもできあがっていく。収録の仕方も、アレンジされてるものあり(サントラとしては疑問だけど)、数曲を1トラックにまとめたものがあれば、短かくともバラで収録するものもあり、私の好みは後者ですね。おそらくはこうした好みが一般であるのでしょう、最近ではバラが当然って感じになっていて、私としては嬉しいかぎり、っていうか、そうじゃないとサントラじゃないと思うんですけどね。

さて、『侵略!イカ娘』サントラでありますよ。こちら、堂々の58トラック、ああもう、素敵すぎじゃなイカ! トラックが多いということは、1曲1曲はどうしても短くなりますよね。というわけで確認してみれば、短いものは21秒、オープニング、エンディング曲を除いたものを平均すれば、1曲あたり58秒ってところ。大変コンパクトにまとまっております、といいたいけれど、実はこの中に6分18秒なんてのがある。これ、第5話Cパート「飼わなイカ?」のBGMでありますよ。サイレント、動きで見せる異色回なのですが、絵に合わせて音楽がきちんと作られていて、コメディタッチあり、ミニイカ娘と一緒にめぐる季節を過ごす、その表現などはまるで心が踊り出すかのような盛り上がり、膨らみがあって、そして最後にしんみりとしめられる。絵の力、音楽の力が相乗してる見事な回であったのでした。

こうした曲が丸ごと収録されている。すごく嬉しいなあと思うのでした。また、『能面ライダーのテーマ』など、当然はいっていて欲しいというものがしっかりと収録されていて、これ第6話Aパート「ヒーローショーじゃなイカ?」で使われたものなんですが、ただこの1回のために、歌までちゃんと作ってるという、この頑張りが素晴しい。で、インストゥルメンタルもあるんですけど、こっち、ちょっとだけ長いんですよ。歌をサックスで置き換えただけじゃないんです。こういう違いのいろいろ見えるところ、実に面白い。サックスといえば、このアニメのBGM、サックスがよく使われてるなと思っていたんですけど、サントラで聴けば、そんなにサックスばかりではないんですね。それもまた意外で、実際曲調は多様、で、この曲、耳に覚えあり、っていうのがまた多いんです。ちゃんと印象に残ってるんですね。

この曲好きだなって思っていたもの、「イカ・スカ・リズム」(猛烈に数学の問題を解いてるシーンのBGM)などはトップクラスでありますが、そういう気にいったものを繰り返し聴けるというのも嬉しいことです。他には「イマイチでゲソ」とか「これは何でゲソ?」とか、微妙なタイトルつけられたものが気にいっていて、これ、タイトルは後から適当につけてるんだと思ってるんですけど、この曲いいなと思ったら「早苗でゲソ」、早苗の専用曲!? だったりするのも面白かった。あと、気にいってるといえば、ぶんちゃぶんちゃ、ってやつ、「夏の海日和」ってタイトルなんですけど、これも好き。

こんな風に、これまではあのシーンで使われてる曲がいいなっていうしかなかったところが、具体的にこの曲が好きといえるようになる。サントラのよさっていうのは、こういうところにもあるなって思ったのでした。かくして、現在、サントラと主題歌シングルを一緒にしたCD作って、絶賛ヘビーローテーション中であります。

2010年12月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年2月号

『まんがタイムスペシャル』2011年2月号、発売です。表紙は『恋愛ラボ』、百人一首をモチーフにしているのですが、取り札がエノ、サヨ、スズになっていて、しかし札に書かれた文言が微妙に残念な本音になってる。でも、その残念さこそが彼女らの持ち味である、そんな風にも思うのですね。読み札読みあげるマキ、札をとるのはリコ。リコがこちらがわに手を伸ばしている、動きのあるイラスト、いい絵です。

さて、今号から『ラブリー』移籍組の連載が始まります、ということで表紙にもその旨記載がありました。『放課後のピアニスト』、『だんつま』、『少女カフェ』がそうですね。新しい雑誌を舞台に連載開始、ということは初見の人も多いだろう。といったことからでしょうか、どれもキャラクターや状況を紹介する工夫がされていて、けれどそれでもこれまでに描いてきたこと、それをちゃんと引き継いで、既存の読者も自然に楽しめるようになってるのがすごいなと思ったのでした。

『少女カフェ』は、みお、つくしとお父さん、三人の家族状況説明しながら、双子のしっかりしているところ、ふたりの性格の違いを見せて、そしてお父さんのちょっとたよりないところもわかるようになってる。そして常連ふたり、葉月さん、宮嶋さん、ふたりもちゃんと紹介されている。宮嶋さんはほんと調子いいなあ。葉月さんは相変わらず、どこかちょっと詰めが甘いし、こういう人となり、それがよく見えて、とても面白かったです。

『シュガービーチ』って、ずっと夏じゃなかったのか。こないだまで、普通に水着で練習してて、今回はとたんに真冬。うわあ、寒い! 叙述トリックではないけれど、冒頭の一本、ボールが落ちた絵、あれが雪の積もった海岸って、次のコマに入るまで気付かなかったわけですよ。あれれ? ザクザクって? あ、マフラーしてるよ! これは軽くショックを受けましたよ。うまいなあ、やられました。って、冬に水着って無茶すぎだ。今回は部活の状況を導入に持ってきて、けれどメインは初詣って感じですね。どえらい金持ちなこちゃん、この人はオチにボケに、大活躍ですね。ちょっと無茶なネタなんかもふりつつ、みなとの地味な駄洒落が出てきたりもして、でもって私、こういうのが好きだったりするんです。最後の、部活バカの部長もいい感じ。楽しい回でありました。

『おすすめ!看板娘あんちょこ』、こちらもお正月風景。父と娘、家族の関係が、というか父の人となりが描かれて、面白いなあ。父の破魔矢のエピソードでうまくひっぱって、最後にちょっとがっかりさせながらも、ふたりのなれそめ語られるというね、いや、子は聞いてないんだけどさ、このあたりも面白かったです。杏の家族だけでなく、千代子の家族の様子も描かれて、いつもとはちょっと違った『あんちょこ』。けど、こういうのも面白かったです。

『放課後のピアニスト』、登場人物紹介、プロをめざすレミ、ソラ、シド、状況説明する中で、シドとレミのポジションが語られる。これが、なかなかにシビアな話、ソラの進路に関する迷いに繋げられるんですね。先生の調子よさ、これもいい感じ。結構真面目で重めの展開にもなりうるところを、うまくコメディとしています。しかし、この漫画において、ピアノ弾くために生まれてきたようなシド、ピアノが好きで好きでしかたのないレミ、他の選択肢なんてまったく考慮していないふたりに対し、進路に迷い、自分にとってピアノってなんなのか、思い続けているソラの存在はすごく大きいと思うんです。好きなことには違いないんだろうけれど、シド、レミを見ていると、自分には足りないものがあるのではないか。そうした迷いが、この漫画に少しの苦味を添えて、ソラともども、魅力を増さしめている、そう思うのです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第2号(2011年2月号)

2010年12月21日火曜日

笑って!外村さん

 『笑って!外村さん』が登場した時には、面白い、けれどこの勢いがいつまで続くだろうって思ったのでしたっけ。見た目から、あるいはその振る舞いから、不良、怖い人と思われている外村さん。けれど実際はすごくいい人で、ただ笑顔が怖くなってしまったり、あるいは言動が脅してるみたいになってしまうだけなんです。ああ、なんと不憫な娘さんだろう。人付き合いが苦手、緊張してしまったりする、そうした結果があの誤解というのですから、ほんと、春野さんならずとも、なんとかしてあげたい! と思ってしまうのもしかたないでしょう。

しかし外村さん、生徒からだけでなく教師からも怖れられているというのですから、たいしたものです。けど外村さんは外村さんで、なんとか皆と仲良くできないか、いろいろ考えていて、ところがそうした試みがことごとく裏目に出るんですね。その、やっちまったっぷり、実に素晴しい。なんで、なんでそんな言い方になっちゃうの!? 笑い方、表情、服装、身のこなし、どれもが見事に裏目に出るようにできているわけですが、その原因はというと、主に外村さんの勘違いっていう、それがおかしいんですね。きっとこういえばいいだろう、そう思ってるのは外村さんだけ。どう見ても脅してるようにしか見えませんから、外村さん! そうやって思わずつっこみたくなってしまう、そんな漫画なのです。

外村さんにつっこみをいれる、それは読者だけではなく、そう、さっきいった春野さん。この人はほぼ唯一といっていい外村さんの理解者なんですが、外村さんに助けてもらってからというもの、外村さんに笑顔のレッスンしてみたり、いろいろ親身に相談にのったりしているんですね。で、この人が外村さんにつっこみをいれまくる。いや、そのつっこみというの、春野さんの内心でおこなわれるものだから、肝心の外村さんには伝わらないんですけど、けど読者にはしっかり伝わって、いい感じに駄目押しになってくれるんですね。そして、春野さんの存在、それは面白さを補強するだけではないのです。人間関係において、あまり恵まれてるとはいえない外村さん。だけど、外村さんには春野さんがいる。このことが、ああ、外村さんよかったね、そう思わせてくれる大切な要素になっているんですね。気持ちをわかってくれる、世界を広げようといろいろ骨折ってくれる、本当にいい友人ですよ。外村さんは確かに誤解されて大変なんだけれど、友達のいるしあわせは知っている。よかったねと思える、それが笑い、おかしみに一味そえて、外村さんの魅力をいっそう引き出しているのです。

外村さんには、姉を尊敬する弟がいて、姉ごと慕う女の子がいて、なんとか笑わせようと頑張る男子もいて、決してひとりじゃない。まあ、後者ふたりは誤解ぶくみなんですけどさ、でもそれでもかかわろうとしてくれる人があるっていうのはいいですよ。こうしたまわりにいる人たちに、いつか外村さんの真実が伝わるといいな。そう思うんですが、まだまだ外村さんの誤解は解けないだろうな。だって、漫画の勢い、面白さ、衰えるどころか、いよいよ増していくって感じなのですもの。ええ、当初の心配、まったくの杞憂でした。

  • 水森みなも『笑って!外村さん』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2010年。
  • 以下続刊

2010年12月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年2月号

『まんがタイムきららMAX』2011年2月号、昨日の続きです。

『ラッキーストライク』、ついにレンがマイボールを手にします! というわけで、レンさん、えらいことハイになってるんだけど、そのテンションがちょっとうっとうしい。でも、気持ちわかりますよ。例えばね、新しい楽器を手にするって時とか、こんな風になってしまう気がします。しかも彼女の場合、ずっと欲しかったマイボール、はじめてのマイボール、なおさらでしょう。どんなボールだろう、あんなだったらいいな、けどこんなだったら嫌だな、みたいに思っていたレン、奈落に突き落とされるがような描写はおかしくて、そこからのプラスチックボールをめぐる展開、じわじわと笑いが込み上がってくるようなおかしみがあって、アメリカの大会とかさ、もう最高。あの、手を出しちゃうところなんかも最高でした。

しかし、面白いだけではない、そう思ったんです。それはボウリングの知識が得られるから、っていうのではなくて、ほらレイの言葉ですよ。

「投げたい」のと「投げられる」ってのはちがうので自分の特性にあったものを選ぶのがいいですよ。

これはいわれてみれば当たり前なんだけれど、この当たり前が難しいんですよ。ボウリングに限らない、一種の真理を突いている言葉だと思います。理想とする像がある、ああなりたい、こうしたい、そういう思いはきっと誰しも持っていて、その理想に近付こうと思うのはそれこそ当然なんだけれど、向き不向き得手不得手というのはどうしてもある。そこで道具のサポートを得ようというなら、自分のできること、できないこと、見極めていかないといけないっていうの、本当に大切なことだと思います。あるいは時に届かない理想よりも、持ち前の特性を伸ばす方がいい。そんなことにもなったりするんじゃないかな。いやほんと、いろいろ思わされた言葉でありました。

ところで、ボウリングの玉、14ポンドって6キロ超えるんですね。あらためて考えると、ものすごく重いですよね。驚きです。

『Smile Lesson!』、ゲストです。水彩っぽい塗り、やわらかな色調。悪くない雰囲気です。書店兼雑貨店でアルバイトすることになった女の子ふたり。割と物怖じしない神楽奈々と、逆に人見知りしてしまう田口ロロ。このふたりがヒロインみたいですね。奈々は接客が得意そう、けれどロロはどうだろう、そう思っていたら、ロロにも得意がありましたという、このお互いによいところがちゃんとあって、助けあいながら一緒に頑張っていこうというかのような展開、これはすごくよいと思いました。派手じゃない。けれど、しっとりとして、語るべきものをちゃんと持っている、そんな漫画。魅力的と感じます。

『SUNNY SIDE UP.』、今回は内容が幅広いです。乗馬の話、加奈子は体が弱くて、そんな話だったから、スポーツ全般苦手なのかと思ったら、乗馬は得意なのか。乗り手が違うと、こんなに馬は生き生きと走るのか。加奈子の知らなかったところも見えて、そしてメレンゲの馬、ヨーグルトにまつわる逸話、ああなんだかしみますね。いつもはおちゃらけてることも多いメレニアだけれど、この子のこうした表情、どきりとさせられるものがあって、ああ、メレニアの知らなかったところも描かれて、本当に広がりのある話、とてもよかったです。

『もっかい!』、次号最終回! って、うっそー! 衝撃。最終回目前の今回は、学校の課題で小説を書いたという話です。で、いつものように遊ちゃんが暴走するのかと思ったら、いや確かに暴走はしてたんですけど、今回のメインは違う人。過去の課題を参考にしろといわれたふたりが見付けたのは、ゲームブック『桃太郎』。これ、最初は、延々ぼけたおすだけなのかなと思ったのだけど、いやいや、そうじゃない。あの、おとぎ話、昔話ハイブリッド、めちゃくちゃ面白い。どんどん話がそれていってしまう。それをなんとか本筋に戻そうというのだけど、なかなか戻らないどころか、迷い込んだ別の話に大きく影響うけて、いやもう、予想したどころでなく楽しめました。しかしこの作者が先生だったっていうの、しかも弱味かと思ったら、全然そうじゃなかったというの。そういうところ、よかった。遊ちゃんに全然負けてない先生が素晴しかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第2号(2011年2月号)

引用

  • みそおでん「ラッキーストライク」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第2号(2011年2月号),131頁。

2010年12月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年2月号

『まんがタイムきららMAX』2011年2月号、発売されています。19日発売のところ、今日は日曜だったので、一日早く土曜に出たというわけですね。さて、表紙は『ホイップノート』、晴着でありますよ。手前、こちらに背を向けているるいせの柄は菊。先輩はといいますと、ええと、なんだろう、桜でいいのかな。華やかなお嬢さんふたり、落ち着いたお姉さんと、ちょっと子供っぽさを残したお嬢さん。ちょっとしたコントラスト、それがさらにイラストを魅力的なものとしていると感じます。

『きんいろモザイク』、今回は記念日の話、とはいうのだけど、その前に大人の階段を登ったカレンさんについて。一人でラーメン屋にいったというのですが、それって女の子にはハードルが高いの? そうした機微がわからない駄目な大人が私です。しかし、ホットでお願いしマス!! これはすごくいいな。冷やし中華でなければ確かにホットだろう。だから実際これで普通のものいいなんですけど、それがこんなにも味わいあるのはどうしてだろう。けど、これはカレンが外国人だからこそ違和感なく通じることばに思います。さて、シノ記念日。アリスは本当に忍のことが好きなんだな。で、プレゼント。無事に渡すまでのアリスの様子、ああもう可愛いなあ。そう思うのだけど、対して忍が意図せず微妙に酷い。って、この子はいつだってこんな風で、気がきかないというかなんというか、でもこういう性格はこの子の真面目さの表裏のようにも思えて、だからより面白いと感じられるのかと思います。しかし、最後のリボン、こういうのも実に忍にはよくある話。ほんと、面白いです。

『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、連載になって戻ってきました。陸上部の話。ヒロイン椿には菫という妹がいるらしい。そっくりだな。けど、運動はできないのか。でも、椿もいうほどできてない気がするので、やっぱり似ている姉妹かも知れません。さてさて、優子の遅刻の状況とか、昼食、その後のゲームの話とか、いろいろ描かれてはいるけれど、やっぱりメインは部活です。LSDではなく、みなと同じメニューで練習したい。そういった椿だけれど、全然ついていけていない。けれど、それでも必死で食らい付いていく様子、手を抜かない、最後まで走り抜こうとする様子、こういうの見ると、真面目なスポーツもの、部活ものだなあって感じます。で、面白かったの、あの、すぐ同じメニューをこなせるようになる、はげましたかと思えば、すぐさまこなせるとついてこれるは違うと釘を刺す先輩、ああ、こういうのもいいですね。ちょっといたずらっぽい先輩たち、すごく気にいっています。

『ノロイメライ』、前回の懸念事項、五十鈴の目が髪ごしに見えるのがちょっと怖いっていってたの、うまいこと改善されてて、おお、これはすごくグッド。顔で見えているパーツといえば、ほぼ口だけといった状況が増えたのですが、けれどこれでもちゃんと表情(?)わかるし、それに可愛い。現実だったらそうはいかないスタイルであることは重々理解しつつ、いや、この人、可愛いです。さて、今回は呪いの話。いや、この漫画の基本テーマがそれなんですが、血液型分類をもって呪いといっちゃう部長。なかなか。まじない、のろい、そうした言葉の向こうにただただオカルトというばかりでない意識があるのは面白いです。でもって、生徒会長、呪い部を目の敵にしてらっしゃる? けれど、心底仲が悪いというわけでもないみたい。昔、呪術やらなんやらで、協力した過去がある、だそうですが、貧乳をこじらせた。そういってる部長も、最初の四コマ2本見るかぎり、あんまり違いはないような気もします。

肝心の呪いについて、なにも触れてないような気がするけど、気にしないことにしよう。

『ふわふわ科学』、気にいっています。科学の四コマ。今回は静電気であるのですが、あれは健康によくないっていうの、細胞に影響があるからなのか!? その理由を聞いたのははじめてのような気がします。静電気防止グッズ、こういうのもあるんですね。鍵など金属を持って触れると痛くないっ聞いてますが、けど流す方は平気でも流される方は痛いのか。静電気の電圧は数千ボルトで、電流が少ないといったような話。またコピー機(レーザープリンタ)の原理など、こうしたのが説明されるの、地味ながら好きなんですよ。けど、ただ説明してるだけじゃいかんでしょう? というわけで、あの風船を風船で反発させて遊ぶの、ああいう実際にできること、それが楽しそうというのがまたよいのです。サイエンスカフェっていうのが最近よくおこなわれていて人気もあるみたいですが、科学の知識を学べて、ちょっとした実験もできて、さらにはそれを応用して遊べるというこの漫画の雰囲気は、科学を身近とさせるようなイベント、そうしたものの系列にあるようで、子供のころ博物館とかでやってる子供対象の科学実験教室みたいのが好きだった私には、ものすごく面白いのです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第2号(2011年2月号)

引用

  • 原悠衣「きんいろモザイク」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第2号(2011年2月号),37頁。

2010年12月18日土曜日

『まんがタイムファミリー』2011年2月号

『まんがタイムファミリー』2011年2月号、昨日の続きです。

『ひよっこシスターの安息』、年があけてお正月の風景ですよ。お年玉とかおせちとか、実に日本的。新年の抱負、目標を決めましょうというのもまた日本的で、こういうゆるい感じがいいなって思います。しかも、彼女らの目標、あんまり高いわけでもないのに、達成できてないっていうのがね、ちょい駄目感あって、またいいなと思うのでした。気にいったのは、南野シスターの凝り性でしょうか。この人、いわゆる完璧主義って感じでしょうか。なんか大らかな雰囲気だから、ちょっと印象が変わって、けれどなんとなく凝り性というの、しっくり自然とも感じられて、こういうらしさというのでしょうか、人となりの近しく感じられるところがよいのですね。

エッセー企画、ボクのワタシのお正月事情。楯山ヒロコ、佐野妙、木村和昭、山田古都子、水井麻紀子が描いているのですが、木村和昭はもう完成されきってるなと思う。どう考えてもエッセーというよりネタ、まさしく漫画であるのですが、見事に完成されていて、ほんと、この人は名人だと思う。もちろん他の人たちの漫画も面白くて、それらは本当にエッセー、身のまわりのこと、出来事を漫画にしたという感じなんですが、楯山ヒロコのただ除夜の鐘を撞きましたというだけでない、その時の情景を追って経験するかのような気持ちになれる描写、表現も見事でした。ところで、吉田古都子さん、ええー、お餅があんまり好きではないのですか。なんか意外。いや、自分が餅が好きだからなんですが、そうかあ、お餅お好きではないですか。そういう人があることに、なんだかすごく意外と感じてしまって、その驚きがまた意外です。

『はなまるドロップス』、『どっきゅん乙女姉妹』、最終回でした。って、驚いた、なんかすごい唐突で、ええー、終わっちゃうの!? 好きだったんだけどな、面白いと思ってたんだどな。いや、ほんと驚きました。けど、『天使くん』の最終回はそれ以上に驚いて。いやあ、それといった理由はないんですが、なんというかこの漫画は終わらないような気がしていて、あって当然というか、そんな風に思っていたのですね。そうかあ、20年以上やってたのかあ。すごい長寿ですね。『天使くん』、きらいじゃありませんでした、ええと、つまりは好きだったってことです。基本的には同じネタの繰り返し、変奏の連続であったとは思いますが、それが逆に安心と感じられた、そんな気がしています。

『君島夫妻』、これはいいですね。新人まんが展ということは、最近の投稿作なのだと思うのですが、これで新人? と思わせるくらいの安定感。素直でないお爺さんが逆に可愛い、いや身近にいたらそうは思わないような気もしますが、けどお婆さんがすっかりお爺さんのことわかっちゃってて、うまいことあしらってるっていうね、そういうところがいいじゃありませんか。しかし、あの猫、なでくり回した跡っていうの、あれはよかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第2号(2011年2月号)

2010年12月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2011年2月号

『まんがタイムファミリー』2011年2月号、発売されました。2月号ですね、まだ年も明けてないのに。というわけで、表紙のテーマはお正月であります。『ぽちゃぽちゃ水泳部』のカツ代は獅子舞を手に、けれど格好はというと来年の干支、うさぎであります。下を見れば、『うのはな3姉妹』のおやじさんがうさぎになっている。というか、この場合メインは晴着の3姉妹でありましょうね。そして、新作の案内、『ひきよせ婦警』、『チーフはかなめ!』、『ギュっとして!よねちゃん』のカットもございます。

『チーフはかなめ!』、表紙には新作登場とありましたが、こちらゲストですね。美容院もの、仕事ものの一形態。あらたに美容師として働きはじめた主人公が、見た目子供のかなめチーフの下で成長していく、みたいになるのかな。日頃あっけらかんとしているけれど、見事な仕事ぶりを見せるチーフのすごさを知り、自分の未熟さを実感する。そうした彼が見守られながらがんばろうと決意する。なかなかに悪くないと思います。こういう仕事もの、いいと思います。

『めがねのキミと博物館』、この作者らしい展開が見えて、こういうのいいですね。香坂さんが、社長の書斎に入って、そこで経験したことです。ちょっとしたファンタジー。この感触、ああ以前の漫画にも見たことがある。ちょっと不思議な世界観。ものが意思を持って人にはたらきかけてくる、そうしたの、ちょっと病み付きにさせるような味があるんですね。かくして、眠っていたチラシは博物館にて活躍して、これはよい展開。チラシによし、博物館によし、そして香坂さんをはじめとするスタッフによくて、社長にもいい。これはいい展開でした。

『教師諸君!!』、おお、コミックス発売とは朗報にございます。というわけで、年が明けて仕事がはじまりました。今回は食がテーマでありましょうか。みなの持ち寄ったおせちを試食して、その地域を当てていく西名先生。他にも公現節のお菓子があったり、あるいは鏡開式があったりと、なるほどそういえばこの漫画は確かに食べ物に関する話、多いように思います。はなびら餅とかね、あれは身近に見ますけど、食べたことがなくて、おいしいものなんでしょうか。四コマの後には、コミックス発売記念だそうですよ、西名先生の衣装について触れた漫画があって、ああ実によい感じです。こうした衣装、被服部の部員に作らせてたのか。でもって、あの展開。これは西名先生が重いの? それともこの服が重いの? いや、ストレッチャーに載ってる絵、眼鏡かけてるから、服が重いんじゃないっぽいな。しかし、どれほどに重いのだろう。重いといえば、本編にてもいわれてましたね。ただでさえ謎の人であるのに、いっそう不思議な人になってしまった西名先生。この設定、本編にても引き継がれるのか、ちょっとわからんけど、わからんながらおかしくてよいです。

『ひきよせ婦警』、ゲストです。なぜか事件に巻きこまれる新米婦警、奥田葵がヒロイン。いなかの駐在所に配属されて、これは静かで平和な田舎町に事件巻き起こって大変! みたいになるのかと思ったら、今回は平和のままに終わりました。この漫画は、町の人たちと交流しながら平和な日常描いてみたり、そして時には事件発生とその解決描いてみたりなど、するんでしょうか。基本大変なことにはならないだろう、そうした安心感をもちながら、ちょっとした事件ものとかが読めたりするのはよさそうだなって思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第2号(2011年2月号)