2010年12月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年2月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』、クリスマスイブ発売、というだけあって、ばっちりサンタクロースになっております。服がね、いつもとちょっと違ってるんですが、こういうのもなかなかに可愛いと思います。でもって、袋には夢路とジョン・ドゥのアクセサリーがついている。ええっと、夢路がツリーで、ジョン・ドゥがトナカイであります。こういう、ちょっとした遊びも面白くてよいですね。

そして本編では、なんだかめずらしい普段着のメリー。ああ、なかなかに可愛いじゃんかと思わされる格好でした。と、その前に、前回のできごと、夢の中のこととして、すっかり忘れてしまっている皆だけど、勇魚だけはうっすらと覚えていた。夢路とメリー、そしてジョン・ドゥは勇魚に夢魔の話をすると決め、なかなかにシリアスな展開。ああ、勇魚と夢路の関係は、家族のようであり、けれどそれとはまた違うものでもある、そんな雰囲気がして、ほんと、いい話でした。今回は、幻界がらみのことがあると夢路の右手が痛む、その右手、メリーの傷と関係してるっぽい? 夢路の幻界で特別に振舞える根拠など、このあたりにあるのかしら? いろいろ思わされる回だったんですけど、けど最後のおやじさんに全部もっていかれた気がします。いい雰囲気も謎めいた展開も、全部ですよ! こういうインタラプト、ほんとナイスです。

さて、今月は新連載が4連続であります。『Dead or LIVE!』、『せなかぐらし』、『九十九のあまのじゃく』、『麻宮さんの妹』。どーんと続いてきたから、まるで『フォワード』ではない気分。けれどいずれ慣れるでしょう。そして、最終回もぼちぼち出てきて、『空色スクエア。』、『大江山流護身術道場』、ふたつ終わりました。このところ、終わったもの、新しくはじまったもの、たくさんあったものだから、『フォワード』の雰囲気、変わりつつある、そういった感触、強く感じられます。

『トランジスタティーセット — 電気街路図』、今回は半田付け特集でありました。いえね、これ勉強になる。私はエレキギターなんぞを弾いたりするわけですけれど、あれは楽器の内部に配線がありますからして、どうしても半田付けからは逃がれられない宿命にあるんです。ジャックが断線した! となると、半田付け。もちろん修理に出してもいいんですけど、これくらいなら自分でなおせないとね! ということで、半田付けの基礎を学ぼうと思ったことがあったのです。そうして私が辿りついたのがノセ精機のサイト「ハンダ付け職人のはんだ付け講座」でありました。いや、このサイト、すごいですよ。半田付けの基礎を学べるページがある、職人が自信を持ってお薦めするハンダゴテセットも売っている。さらには、講習DVDなんてのも買える。って、素晴しいな。いつか半田付けしないといけなくなる日のために、しっかり覚えておこうと思ったのでしたっけね。

といったわけで、半田すずの電子工作教室 with メイド、であります。商店街のアピールのため、さいりが監督兼カメラマンとなって半田付けの基本ビデオを作ることになったという話。もちろん、すずとみどりがメインなんですけど、半田付けとなると冗談が通じなくなるすずはナイス、と思いきや、吸煙機を目の敵にするハンダジャンキーであったという、どえらいアホな話でもあります。もちろん、この漫画は半田付けを学ぼうという学習漫画ではないので、半田付けに関してはちょいと基本的なところをひととおり説明しただけって感じなのですが、すずの尋常でない様子、面白く読みました。というか、ちょっと電子工作やってみたい。そんな気になりました。

少女素数』、ちょいと驚く展開でありました。あんずとすみれがテレビの取材を受けている。ええーっ、なんかタレントとか、そういう方向に!? と思ったら、なるほど海外のテレビ局とのこと。ページをめくれば、ええええ、あんずがおそろしいこといってるぞ! と思ったら、漫画読んでるのか。急展開を思わせる、そんな見せ方に驚きながら、けれどふたりはいつもどおり、あんずはすみれにぱっクン意識させようとしてるけど、すみれはお兄ちゃんお兄ちゃんといっている、いつもどおり。と思ったら、もう一度きましたよ。読者モデルとな! 覚えのない話、その犯人探しをする時のあんずの帽子がえらいこと可愛くて、あのパイプのおもちゃ、ボールが宙に浮いてるの、ちょっと笑ってしまいました。

しかし、読者モデル、思いもしない展開でした。なにかまた動きがありそうと思わせる、ちょっとした転換点になるのかなと思わせる、そんな回。特にすみれに、彼女の内面に変化をもたらすんではないか、そうしたできごとだったように思います。

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