2010年12月7日火曜日

『まんがタイム』2011年1月号

『まんがタイム』2011年1月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』、これは紅白歌合戦を意識してるんでしょうね。派手な衣装、マイク片手に歌っている。あのまぶた、ちょっと眠そうというか、あの表現は美川憲一を意識してのことでしょうか。しかし、今年は氏は紅白に出ないんですよね。小林幸子だったらごめんなさい。紅白的カットは『わさんぼん』のヒロイン3人も。こちらはPerfumeなのかな? いや、自信はありません。

『ソフテン!』、新連載です。ええと、四コマじゃなくてコマ割り漫画。ソフトボール部の話で、それはいいのだけれど、部員が皆個性的というか、正直異常。スカートはいて打席に立つ。バットでなくて木刀持って打席に立つ。おちょくってるとしか思えない。まともに試合できたためしがない、というような部なんですが、それでもこのメンバー好きだけどとかヒロインがいってる。ええー、あんたみんなでまた地区大会行きたいとかいってるけど、それちょいと矛盾しとらんか。まともに試合が終わったことない、不成立がほとんどなのに地区大会もなにもないもんだ。それこそソフトボールやりたいっていってる人間が、あんなに不真面目なメンバーになんとも思わんのかいな。自分やったら怒り狂って暴れとるぞ。などなど、思うところはいろいろあって、つまりちょっとネガティブスタートです。こういう状況からプラス方向にいくと、その落差でもってよりよいように感じたりするから、つまりはこれからどうなるかで評価、感想、がらりと変わる。そういう余地があると思っています。

『華園の微男子』、ゲストです。ついこないだまで女子校だった華園学院に入学することになった山吹ケント。しかし、男子は裏門から登校する決まりなど、とことん男子の扱いが酷い。待遇改善の交渉するも、前任者が病んで失脚。よってケントがその交渉にあたることとなって……。なんといいますか、『まんがタイム』も変化していくのだなあと、あらためて実感する思いでした。こういった設定、多分『きらら』系列誌で読んだらなんとも思わなかったと思う。けれど『タイム』で読むとこんなに印象違って感じられるのかと自分自身驚いていて、なんといいましょうか、『タイム』読む時の軸足はかなり現実寄りであるのだと自覚しました。とりあえず第1回は冒頭も冒頭、導入に過ぎず、だから残る2回分、そこで自分自身の感情も含めて経過を見ていきたいと思います。たぶん、きっとすぐ慣れます。

『サビちゃんをヨロシク!』、30年の記念企画であります。30年後はどうなってるんだろうっていうの、ああ、30年たつとサビちゃんも32歳かあ。あたりまえだけどさ。子供がいる。結婚してるのだろう。しかし誰と? りちぎくんかと思ったら、違ってて、しかしりちぎくんはいいなあ。なんで所長と一緒に暮らしてるのだろう、サビちゃんは誰と結婚したんだろう、謎はあるけれど、それを残すところ、よかったですよ。

『極小刑事ミニさん』、ゲストです。刑事課極秘重要人物のもとで働くこととなったヒロイン楠瀬巡査。その人物とは、ポケットサイズのミニさんだった。突飛な設定もこれくらいになると平気だな。というか、不条理に権利が侵害されてる感がないから平気なのだろうなと思います。面白かったです。あの縄で吊されてるのとかね、シリアス展開に思わせてそうじゃないというの。思わせてはずす、そうした見せ方、悪くなかったですよ。でもって意外に強いヒロイン、なかなか頼もしくていいじゃないか。ええ、好感持って読みました。

  • 『まんがタイム』第31巻第1号(2011年1月号)

引用

  • 板羽皆「ソフテン!」,『まんがタイム』第31巻第1号(2011年1月号),38頁。

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