『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号、昨日の続きです。
『アクアリウム』、さおり思い切った一歩を踏み出して、これ、いいですね。というか、単行本がすでに1冊出てるのに、まだ名前で呼べてないという、このスローテンポ。不器用なふたりが素晴しいと思える展開。ほんと、ゆうの父が賞をとった、それでさおりがゆうにアプローチする。ああ、ようやく気持ちをそのまま伝えられるまでになったのか。これだけのことが、すごく感慨深い。また、さおりがきてくれたことが嬉しくてしかたないといったゆうの様子も素晴しく、ほんと、いい友達になったじゃないかと思うのですね。そしてゆうのお父さん。なんだ、すごいお調子者っぽいぞ。それになんだか若々しいぞ。けど、このお調子者のおかげでまた一歩近づけたふたり、ああ、ほんとよかったですよ。
『商店街ヘルズゲート』、佐谷の健気さがすごくいいな。基本ぐうたら、けどまれに頑張る気になる。3ヶ月なのか。3ヶ月周期なのか。しかし、この佐谷、悪魔だけあってなにか特別な力を持ってるらしい。けど、あえて使おうとしない。その理由にぐっときましたよ。なんのかんのいって世話焼きの直太郎。佐谷の望みは、実はもうかなってるんだけど、直太郎の気持ちに気付くのはいったいいつだろう。そうした、双方向とも思えてちょっと一方通行で、けどいつか双方向になりそうと思わせる、ふたりの距離感、すごく気にいっています。
『ひよぴよえにっき。』、だんだんにはるの自我が育ってきているみたいで、いいですね。自分でやりたい、なんでもやるの、こうやって意地張ってるの、発達の段階踏んでるといったら実際その通りなんだけど、育てるとなると困るだろうなって思わされて、いやもう、ちあき頑張ってるなあ、もう、すごくいい子。工夫して、どうしたらいいだろう、いろいろ考えて、自分なりの答を見付けて、ほんと、ぐっときましたよ。ちあきとはる、ふたりはいい姉妹だなあ、そう思うように、ちあきのお母さんについても、ほんといい親子だなあって思える、そんな場面いっぱいで、素晴しかったです。
『ねこのひたいであそぶ』、逃げ出した猫、ジュールを探す話であります。しかし、それだけのことが面白い。サンマで誘き出そうとする。見付けたシャンプーの温度で、まだ遠くへは行ってない、けど実際には違うだろうって見当つけてる苗とか、そういう描写が実にいいんですね。でもって、ドウクツライオン、その名前の由来とか、聞けばなるほどと思わされるようなところあって、ほんと、細かなところに、心くすぐるような魅力がある漫画。本当にちょっとした冒険、彼女らの年頃だからこそ夢見られるような世界といってもいいのかな、そういうのが描かれてるように思えて、なんだか嬉しくなってくるのですね。いい漫画です。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第2号(2011年2月号)
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