『まんがタイムきららキャラット』2011年2月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。4人がずらりと横並びにこちらを見下ろしている、のですが、それはつまりこちらからしたら見上げているというわけで、照れながらスカートの裾を押さえているユー子がこちらとの位置関係を物語っているようで、面白いです。ちゃんとカメラないし、人ないしが、皆の視線の先にあると感じさせる。ああ、それでか知らないけれど、ナギの見下したような表情が効いて、非常にいいですね。素敵ですね。素晴しいです。背景は、崩れ落ちるような英活字、普通のタイプフェイスなんだけど、不思議とサイバーな感じがします。けど、その色合いからか、ちょっと森のようにも思えたりする。不思議です。
かくして本編。大吉引いたユー子がどえらい可愛いです!
『うらバン!』、新入生を迎えるための準備しているっていう、その様子、いよいよ新しい動きがありそうと思わせるものがあって、なにかうずうずさせる、そんな感覚がよいですよ。そして、本編はつつじ先生現役時代の写真発見がきっかけとなって、皆の過去話になるのですが、先生がいろいろ酷い。変身前のつつじ17歳が酷い。でもって、あさみん、この人すごいな。ひとりはいつもなんだか酷いこというけど、なにやらしても平均以上には達するんだ。そして萌葱の姉とひとりの関係など、なかなかに面白いものが出てきて、今後お姉さん出てきたりとかすることあるのかな。ひとりの引退などにも触れられて、なにかこの先を伺わせる、そんな回であったようにも思います。
『リア充撲滅委員会』、ゲストです。リア充を敵視する男女三人組が、美少年、岡部シゲキに襲い掛かる! その目的は、イケメンリア充の撲滅だ! リーダー笹森は男性アレルギー。そんなリーダーを慕うニワコ、そして影の薄い小渕充。見た目に反し、恋人いない、友人も多くない岡部シゲキは、結局この会に所属するのかどうなのか。ちょい、空回りの面々の、その行動のおかしさ、それがおそらくは肝であり、けど時に痛ましくなったりしそうな気もします。
『アヒルの多い雑貨店』、これ、いいな。あひるとバンビとホエホエ。3人、おんなじクラス。けど、部活は自分の興味のあるもの、別々にいこうじゃないかという展開、おおお、意外! けど新鮮というか、こういうのも普通だよなって思わされて、すごくいい。ホエホエは手芸部と料理研究会に興味を持っていて、バンビは文芸部。それであひるも文芸部について入ろうとしたけれど、写真に興味あるんだったら写真部をとすすめられて、おお、これもいい感じ。あひるはトイカメラ持って、面白いと思ったもの撮って、アルバムにまとめてる。おお、いい感じ。カメラや写真についての知識とかまるでないけど、写真が好き、写真を撮るのが好きっていう、そういう姿勢ってすごくいいと思う。私も毎日写真を撮ってるのだけど、機械や知識に一生懸命になるんではなく、この、ただ思うままに撮るということ、それを大切にしたいなと、ほんと、あひるにこそ共感したいと思ったのでした。ほんと、あひる、すごくいいと思う。花丸をあげたい!
結局、あひるは写真部に入らず、彼女を独り立ちさせようといった試みも終わったわけだけれど、それで皆の雑貨店に集まるという前提がなりたったのかな? ただ仲良しだけで閉じてるんじゃないよ、そんな感じもうけた今回、とてもよい導入だったと思います。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第2号(2011年2月号)
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