『まんがタイムラブリー』2011年1・2月号、昨日の続きです。
『ラブリー』実質的さよなら号を読めば、それだけ残念との思いはつのって、とばかりいうのもつまらない。というわけで、ここはあえていつもどおり、感想を書いていこうと思います。
『うさぎのーと』はサンタクロース話であります。いい年してサンタを信じている、そんな人たち。なかんづくハニーが素晴しい。サンタはいるに決まっているだろう
。名言。素敵すぎます。しかもその後の攻防がまたすごい。男子の心ない曝露に対しても、まるですべての罪を赦す慈母のような態度でもって対処して、そして針生家での演出の見事さ。でも、見事なのはこれより先、それこそこの流れ最後の落ちであったなあ。不思議なんてない、そう思わせてきたところに、いや不思議だよ! っていう、ちょっとしたサプライズを用意して、この見せ方、予想をはずしてくれる、そのやりかた、実に鮮やかでした。
ゲストは8本。『女子高生、仲居系』、『スイッチOL野口さん』、『ぐだぐだしている女子高生の放課後 略して ぐだじょ』、『Good Job! 桜さん』、『まじめの一歩』、『ピュアせんぱい』、『勇気ほうれんそう』、『トノサマガアル』。これにニューフェースの3本『デザイン戦争』、『あつあつステップアップ』、『ママうた』と、これらが全滅というわけで、いやあ、書き出してみるとハードだなあ。『勇気ほうれんそう』と『トノサマガアル』は、うまいことエンディングまで描いたなと感心して、けれどほとんどが、特にストーリー性を持たないものは、いつもどおりの展開で、ただ終わった、そんな風になっていて、それがとりわけ切なかったりします。
好きな漫画、多かったんですよね、これらゲスト群においても、続けて読みたいなあと思っていたものいくつもあって、けれどこうしたもの、例えばアンケートに継続要望出したとしたら、系列誌に場を移して継続など、反映されるだろうか。おそらくそれはないだろう、そう思いながらも、アンケートには継続して欲しい、なんとかならないかと書くだろうと思うもの、いくつもあります。求めよ、さらば与えられん、ではないですが、ただ諦めてしまうのではなく、まずは要望するところからはじめたいと思います。
そうそう、『トノサマガアル』、これ2ページ目のLovely Diaryに大落ちのネタバレが書かれていて、うわあ、やられたあ、やめてよー、とか思っていたら、いやいや、それネタバレじゃないよ。むしろオチに向けてのフリじゃねえか。やられました。けどさ、実際あのラスト見せられたら、はやってないよ! と突っ込まないではおられないわけで、ほんと、うまくしてやられました。
- 『まんがタイムラブリー』第18巻第1号(2011年1・2月号)
引用
- 師走冬子「うさぎのーと」,『まんがタイムラブリー』第18巻第1号(2011年1・2月号),10頁。
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