2010年12月4日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年1月号

『まんがタイムジャンボ』2011年1月号、発売されました。表紙は、パーティをテーマに、ケーキつくる『じょしもん』美々、鶏を焼いている『でり研』海原、オードブルを運ぶ朝倉さんにつまみ食い? 神田。そして、プレゼントをバスケットにいれて運んでる? 『レーカン!』天海であります。

『はなな大増刷』は、前回の話の続きですよ。郁子の学生時代の部誌、こいつを千花に見せようというのですね。ファンタジー、ギャグ、少女漫画の3ジャンル構成。漫画それぞれのできにも感心して、また感動させられて、その作者のひとり、蔓薔薇乃姫巫女、ああ、誰かわかった気がする。なんか先がものすごく楽しみになってきた気がする。いやもう、これはどう考えても、今後身ばれしますよというフリでしょう。それでもって、はななたちも部誌を作ろうと動きが出てきて、そして全員参加となって、これはすごくいい。あの、小説でもいい、できることをやればいいっていうの、これがとりわけいいですね。もう楽しみです。部誌も、それから身ばれも、どちらも楽しみです。

『でり研』、おおお、田尾ちゃんじゃないか、田尾ちゃんじゃないですか。これは驚きました。以前、連載化する前に描かれてた『OHでりしゃす!!』、それがこういうかたちで繋がってくるだなんて、思いもしませんでしたよ。そうかあ、田尾さんがでり研を創立したのか。なるほどなるほど、これはなんだかいろいろ期待させるものがありますね。そして今回は浦飯屋の自宅へいくんですが、寺の本堂で宴会、これってそんなに罰当たりなのかな。どうなんだろう。普通に本堂で食事して、レクリエーションして、みたいなこと昔やってたから、意外とピンときません。そして話は海原の過去、そして田尾の過去に向かって、ああこういうことがあったのかと思わされました。でり研っていうのは、みんなでご飯を食べるとおいしいねっていっていた、それはただ食べる楽しみを求めるだけでなく、寂しい人があったら、その救いになろう、そうした気持ちがあったのですね。ああ、なんだかいい感じ。実にいいなって思いました。

ここでちょっと短かめに。

『天文むすめ』、クリスマスの天文部。ああ、制服のすばるが可愛い。すごく可愛い。凛々しい女の子、それもジャージ装備とか! 大好きです。クリスマス、グリーンクリスマスっていうのははじめて聴きました。しかし、常識人のすばる、いいですね。そして度を過ごした織姫。ああ、いいですね。ちょろくって。うきうきとして、そういう様子もいいですね。そしてホワイトクリスマス。ああ、この展開、面白いな。レティクルの強烈なポジション。実に生きていると思います。

『パドラーズハイ』、なんかすごくプッシュされてるみたいですね。単行本は出る、まんがタイムWeb他でトレーラーが配信されてるなど、実に心強いです。さて今回はのんびりツアーラフティングです。練習じゃない、ハードじゃない。しおっちへのサービスだそうだけれど、こうして穏やかにラフトを出して、景色やら川での遊びやら楽しむというの、こういうのもよさそう。見ていて、すごく楽しそう。ラフティングはスポーツで、それはそれは激しいハードなものだけれど、それだけがラフティングの魅力じゃないよっていってるみたいで、そういったところもよかったです。

ああ、全然短くならなかった。

『コミカプ』、最終回でした。漫画家の幸せってなんなのだろう。そうした話、以前に話されていましたが、それに対するこたえ。チーちゃんのこたえがあり、そしてういちゃんのこたえがあり、ひとりひとりが自分にとっての幸せってなんだろう、思い悩み迷いながら前へ前へと歩を進めているのだな。ただ売れることが幸せではない。うまければそれでいいわけでもない。与えられた場で、目の前に現れたチャンスを掴むべく、ベストを尽して、その結果がどうなるか。試して挑んで、そして掴みとれたという実感。これまで紆余曲折の描かれてきたふたりだから、なおさらその実感、チーちゃんの幸せというものが伝わってきた。そう思うのですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第1号(2011年1月号)

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