2010年12月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年2月号

『まんがタイムオリジナル』2011年2月号、発売されました。表紙はお正月ですね。醤油餅食べてる晴着山下をメインに、かるたでマッキーにぼろ負けする榊医師、おせち食べてる夏生、餅つきするらいかと竹田、そして白うさぎ黒うさぎに扮したまる、マリアが周囲に花を添えています。

『ぎんぶら』は、川原泉『ブレーメンII』など思い出させるところがあるなって思いました。ともあれ、「宇宙人の幸福感」を調査する旅。やっぱりといいましょうか、微妙にたちが悪い漫画です。大気に気持ち良くなる成分が含まれる惑星、こういうの萩尾望都でもあったっけかなあ、など思い出しながら、しかしほんとたちが悪い。宇宙人に凄まれて同僚を売るとか、不良外星人がいないのがしあわせだとか、いいですね、しかしこの主人公、若竹ですが、この人、普通の真面目な人と思わせながら、意外な食わせ者かも知れません。

『いろはにほへと』、ゲストです。3回連続の1回目。お茶をいれるのが抜群にうまいOL、花村いろはがヒロインです。実家はレストランまんぷく亭。これで、どう展開していくのかなと思ったら、うわ、おやじさん、急死ですか。それで店を継ぐことになった。けれど料理はまったくできない。そんな彼女を、ナイスミドルの精霊が指導して、いっぱしのシェフにする、そういう漫画になりそうです。

『ハコペケ』、本番を3日後に控えた劇団の、全然本気にならない団員に業を煮やすてんこさんがいい感じ。しかし、この人は演じる人ではないのか。かくして誰もが足りない面々と判明。練習においても、だんだんに変な方向に脱線していくという、ありきたりといえばそんな感じなんですけどね、でもそれがよかったのですね。次回は本番を迎えるそうですが、本番のてんこさん、ちょいとどうなるものなのか、気になるのであります。

『文豪ちゃん』、『アトリエZOOへようこそ!』のよしむらなつき、その新作です。とりあえず3回連続掲載とのこと。タイトルに文豪とあるのは、登場人物の名前が文豪に由来しているから、の模様です。主人公は漱石、眼鏡の女の子。他には芥川、紫式部、清少納言、コナンドイル、石川啄木ときて、先生は司馬遷なのか。見た目男の子の女の子龍之介とか、式部納言は男の子とか、性別は逆転させてあるようで、しかしお茶漬け食べに納言のうちに押し掛けてるくさい啄木、この子はなんだかとてもいいな。ともあれ、まだどんな漫画か、はっきりとはしない状態であります。

『お茶の間クエスト』、ライバルの東通院いぶき、彼女が出てからでしょうか、より面白くなってきていると感じます。今回はいぶきのうちで人生ゲーム、であるんですが、ああ、確かにゲームが好調であればあるほど、不調な実人生にはダメージがはいりますよね。ええ、大ダメージです。しかし、いつも強気なお嬢様、実は寂しがり屋。これもよくある話なんだけれど、このお嬢様のキャラクター、実にいいものだから、この展開もとてもよかったです。しかし、駄目すぎる人たちの話。他人事じゃないから面白いのかも知れません。知れません……。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第2号(2011年2月号)

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