『まんがタイムきらら』2011年1月号、昨日の続きです。
『チェリーブロッサム』、部活ものの定番展開がきましたよ。合宿をするよっ!
おお、合宿! でも、なんで園芸部で? という根本的疑問を残しながらの本編。単純に遊びたいだけの先輩たち、しかも顧問まで、この素直さ、実に素敵でありますよ。しかし今回の見どころは網島先輩かも知れません。脳筋といわれてきたこの人、実はかなりの箱入りらしく、さらには携帯電話を持っていない。どう見ても興味津々、けれどその気持ちをあらわにしない。その様子、ものすごくよかったです。
さて、今回は主人公日吉の妹、沙咲野が登場。なんだか危険な匂いのする妹で、しかしこの漫画に出てくる女性、みな、そろいもそろってなんかやばいよな。で、妹、合宿に参加。いかす! なんか兄さん、酷い目にあいそうね!
『少女公団アパートメント』、今回はお泊り、よってパジャマパーティー。いやあ、扉のちさが可愛くて、もう、勘弁してください。生きるのがつらくなりますから。しかし娘4人のパジャマパーティー、にぎやかで楽しそう、といったら確かにそのとおりなのですが、みな驚くほどに自由で、芦花はいつもどおりに元気、さくら姉はというと、いつもどおりにあぶない感じです。もう、あのまくらとかさ、もう、実にあぶなくて最高です。しかし、みな仲がよくっていいなって思います。で、なんだかどきどきしちゃったりとかね。実によいと思います。
『うちのざしきわらしが』、サンタの皮かぶった人さらいって、トントン・マクート? ともあれ、この漫画においては、ざしきわらしを狙う夏子でありますね。あの手この手でさらっていこうとする。加減のきかない娘、しかしこの子、光にえらいこと怒られるわけですが、この光の怒りのスイッチ。オンになった時のきびしさっていうのが実に面白くて、なんといっても教育内容が理不尽。それまではむしろ夏子が理不尽だったのに、一気に立場が逆転するっていうのが面白かったのですね。しかし、ざしきわらしが、ざしきわらしとしての能力うんぬんで活躍しない漫画。ああ、『きらら』系列誌におけるざしきわらしとはそうしたものなのかも知れません。
『三者三葉』、なんかすごく印象的な回でした。なにかの転換点とでもいったらいいのでしょうか。葉子様は山路に感謝の気持ちをあきらかにするわ、かといえば葉山ちゃんが猫で必死という描写、なんだろう、いつも以上に可愛げがありゃしないか!? いや、ほんと。猫の恩返しにもんもんとしてる葉山ちゃんとか、ものすごく可愛いし、それに山路に対してお願いする時なども、えらい殊勝だしで、え? やっぱりこれ、なにかの転換点? 娘三人ともに、えらいこと可愛らしくなっちゃってたりしやしないかと、驚いている次第です。
しかし、なにかテンション高めというか、テンポもとてもよくて、実によい回でありました。面白かったです。
- 『まんがタイムきらら』第9巻第1号(2011年1月号)
引用
- 茶菓山しん太「チェリーブロッサム」,『まんがタイムきらら』第9巻第1号(2011年1月号),49頁。
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