『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、昨日の続きです。
『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』
ユーリのもとにやってきた上司、キキョウ。実に厳しそうな女性なれど、実は世話焼き? 初対面のつくしにも親身になってくれる、すごくいい人だったんですね。そんなキキョウに才能を見込まれ、スカウトされそうになったつくしですが、ともあれまずは軌道修正。ユーリに殺し屋を続けるかどうかと聞くのでした。
ボスの望みをかたちにするため、こうして皆の意向を聞いている。そしてユーリのやりたいことはと問うも、つくしとともに暮らしてきたことで、ここまで変化し柔和になったユーリの様子を見れば聞くまでもない。つくしとの平穏な暮らしを続けることを認めてくれたというのですね。
とはいうものの、どこかしら誤解もあったりするのでしょうか。いや、キキョウさんの目に狂いなどあろうはずがありませんよね!? いずれつくしとユーリは結ばれしあわせな家庭を築くんですよね!? でもって、これまでかたくなにユーリが守ってきた秘密が、あっさりと明かされてしまって、さあ大変?
そうか、同性同士でありましたか!? でも、なぜこの事実をユーリは隠していたのか。秘密があらわになって、なぜここまで動揺しているのか。
次々号、堂々完結! この2回でその謎も語られるのでしょうか。ああ、それにしても終わってしまうのは残念です!
『アイドルビーバック!』
旧アイビバのプロデューサー、せんPの過去が明かされます。
公民館で開かれた、新生アイビバのライブ。そこで鳴り響くサウンドは、椿によるリアレンジ。その才能にすっかり打ちひしがれるせんPの脳裏に、これまでの東京での足取りが思い出されるというのです。
仲間と組んだバンドの解散。音楽の夢を捨てきれなくて続けるも芽は出ず、そしてゆきついたアイドル業界。アイビバをプロデュースするも、せんPの弱気に不安を感じ去っていくメンバーたち。と、そこであんじゅが加入。この子の持ち前のアグレッシブさによりグループは見事成立し、滑り出していくわけだけれど、その後もせんPの優柔不断さがグループのチャンスを潰してしまう!?
ああ、こうして自分を責めさいなむせんP。それはどれほどにつらい記憶なんだろう。自分のせいで、自分がいたらないせいで、全部が全部自分の駄目さのせいでと自分を責めて、けどここにせんPにその存在の意味を知らしめるものがいた。
せんPが、椿のアレンジに足りないと思った音。それはせんP自身が奏でるギター。そしてその足りない音は椿もわかっていて、そしてせんPに差し出された一本のアコースティックギター。
ああ、ここに旧アイビバの魂と新生アイビバの魂が呼応し共鳴しはじめる!?
この出会いは新たな化学反応を起こすのか。いやもうまさかの展開に胸踊るばかり。このセッションがせんPをも救うというのなら、どれほどによいだろうかと思うばかりです。
『スポチャン!』
ももを相手に本気を出すというレイ。武器は短刀。レイが最も得意とする得物なのだそうですが、かつてアメリアとハンデとして使っていたのも短刀。いったいどういうことなのか? それは、短刀特有のルールなのですね。
短刀特有のルール。相手の武器を掴むことが許されている! かつてのアメリア戦では封じていた掴みを解禁したレイは、そのアドバンテージで、ももの突きを殺し、内に入り込んでくる!
普通の相手ならここで決着していたんでしょうね。しかし避けに定評のあるもも。レイの短刀をすんででかわし、棒を捨て場外へ。場外反則をひとつとられたももは、次に場外に逃げた時点で負けが確定してしまう。
背水の陣ともいえるこの状況に、ももが取った手は振り技。しかしそれもあっさりと掴まれてしまい、万事休すか!? というそのとき、思いきって前へと転がり出るももの機転。捨てた棒をとり、そこからりんの技、雪平ロケットでレイに突き進んでいく!
この攻防にて決着。あのとき、りんを攻略した受け流しからのクロスカウンター。咄嗟に出したももの技にて、レイがももを降したというのですね。
しかし、ここでいつものレイなら口にしている、よくわからない必殺技名。それが今回は出なかった。それだけ余裕のない戦いだったということなのかもしれませんね。あのレイをここまで追い込んだ。本当、ももは強くなったんですね。
そして時は流れ、大学に進学したももたちのスポチャン対戦。ここでも短刀で無双してるのか、レイ! しかし今年はももがレイの連覇を阻むかもしれない。この大会の行方やいかに!
ええ、さらに成長して、さらに熱い戦いを繰り広げようとする彼女たちの姿でもって幕を閉じたこの漫画。まだまだ皆のスポチャンは続いてゆくというのですね。
『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
蒼の家庭菜園を手伝いにきたそだちたち。アーシャはといいますと、今日はお休み! 蒼の部屋でゲームでもしながら涼んでますの、って、自由なお嬢さんだな。でもそんなアーシャ様が私は好きです。
でもアーシャ、ゲームならなんでもよかったのかな。こんなのがやりたいとか、特になかったのかな。面倒だからとゲーム機に入っていたホラーゲームをそのまま遊びはじめて、めちゃくちゃ怖がるクロエ! 同じくやっぱり怖いんじゃないですか、アーシャ! でも、さすがに失禁まではしませんよね?
アーシャが、クリアするまでは帰らないと駄々をこねたせいで、皆で蒼の家に泊まることに。これを好機と怪談大会はじめる蒼であります。
ここで幼少期のアーシャの様子がうかがえたり、そして異世界のガチで怖い話があっさり語られたりと、この落差よ! いわくつきのネックレス手にしたお姫様、没落どころじゃないよ、大悲劇だよ! しかもそのネックレス、今はクロエの家にあるの!? クロエの毒殺未遂もその呪いのせい!? ほんと、魔法のなんのと超常の力のある異世界は、いわくつきのいわくがガチでありそうで怖いですよ。
そしてラストに語られた怖い話。それはブラック企業に染められた実習生! ああ、なんと怖ろしいのでしょう。というか、一種の思想改造じゃん! いや、こういうのガチであるから、超常の力のなんのがなくてもガチであるから!
洒落にならないお話。アーシャはお世話になる先がちゃんとしたところでよかったですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第12号(2025年12月号)
 『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、
『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、 

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