『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、一昨日の続きです。
『ばっどがーる』
バレてはいけない秘密を抱えた優と水花。亜鳥を題材としたちょっとアレな同人誌でのサークル参加。これを亜鳥本人に、そして亜鳥ガチ勢ADCのメンバーに知られるわけにはいかないと、サークルスペースは水花に任せ、ひとり優が情報攪乱のために動く!
といいたいのだけど、どうにもうまくはいかないようで、残念! 亜鳥に補足されてしまいました。なんとまあ、この日に向けた水花の活動を見て、なにかしてると感づいていた。さすがお姉ちゃん! 妹のこと、よく見ています。でもって、ADCも持ち込んだ亜鳥本をさっそく売り切り、フリーの身。バレてはいけない相手が、こうも自由に動けるようになってしまっているんじゃ、優さん、あなたひとりじゃさばききれませんことよ!?
途中、清の助力でピンチを切り抜けたり、それでいらぬ負債を抱えてしまったりと、わりと踏んだり蹴ったりな優でありますが、それでも一番バレたくない秘密は守れている。ADCも監視下に置いて、このままうまく逃げおおせるか!?
となったところで、ふたたび水花がダウン! からの涼に泣きつき、売り子を代わってもらうことに!
で、まさかね、これが涼の運のつき。作ってもいない亜鳥同人誌を亜鳥に現認された上、これを涼が作ったと誤解されてしまう! ああ、なんという不運。でも、このポジションこそが涼の涼らしい立ち位置とも思えるんですね。ええ、不憫なお嬢さんです。
『ずんだもんTV』
つるぎから吊るし上げを食らっているずんだもん。そのピンチにちゃんこが駆けつけてくれた!? というか、ただ単純に東北家に遊びにきただけなんだけど、まさかのつるぎによるずんだもん誘拐疑惑が!? いったいなぜ!? ずんだもんの真実を知れば、きっとつるぎはずんだもんのことを許さないだろうと、総帥ちゃんこも理解しているということなのでしょうか!?
いろいろ誤解があったんですね。つるぎはずんだもんのことを、ちゃんこを騙す極悪人と思ってる。ちゃんこにとって、ずんだもんはお友達でしょう? でも、つるぎはそうした関係を認識していない。さらには、ちゃんこが立ち上げた秘密結社大都会は、異能力者の理想郷を建設し、一般人を統治するとかいっている。となれば、きりたんに明日はないのか!?
まるでロミオとジュリエット! ちゃんこはあんなにもきりたんお姉さんのこと大切に思ってるのに、組織の掟がそれを許さないだなんて!
でも、こうした悲しい対立、不和を、ずんだもんの機転が救う。あまりにも素直で、あまりにも素朴なずんだもんの疑問が、頑なにすぎた組織の決まりを柔軟に変化させ、異能力者も一般人も、ともにあってしあわせだったらそれでいいのだ。すべてを丸くおさめたのですね。
これでめでたしめでたし。と思ったところで、冒頭のつるぎに誘拐疑惑がかけられた理由が明かされます。そうか、つるぎさん、きりたんがストライクゾーンですか。きりたんかわいいですもんね。でもって、かわいい子がいると、いろいろ残念なことになるつるぎ。あんな表情を見せるだなんて! というか、ちゃんこもそうした感情、つるぎから向けられていること認識してるのか!
ほんと、残念なつるぎお姉さん。一線だけは踏み越えないよう気をつけてくださいね。
『このままモブじゃ終われない!』
そよかぜの担当編集者が変わります。甘井さんというその人は、コモナも怖れる最恐編集という噂。
はたしてどういう人なのか。コモナが語る人物像は、最恐とはおよそそぐわない印象。その優しそうなお姉さんが、なぜに最恐の称号を欲しいままにしているのか? ハラハラしながら迎えた甘井さん。なるほど、漫画家との相性があるのだな。というか、たいていの漫画家には危ない相手。漫画大好き、漫画家大好き。その包容力でもって漫画家を甘やかしまくって、アンケが悪くても大丈夫、ネームだって素通しだあ!
この状況をヤバいと認識しているのはコモナだけ? そよかぜはむしろ甘やかされるままに甘えまくって、どんどん緩んで、どんどんさぼって、ついには原稿を落としちゃった! というか、甘井さんが担当している漫画家が軒並み休載しとる。ああ、漫画家は甘やかすととことんまで堕落してしまうというのですか!?
これ、編集長が甘井のこと叱ってますけどね、そもそも甘やかされたら堕落するタイプの作家に甘井をあてがった編集部の責任もあるのでは? 自分を律しすぎるような作家にあてたらよかったのに。
ともあれ、愛のありかたを甘井に説いた編集長。おかげで甘井は開眼してしまって、うわあ、こわい! ちょっとしたホラーみたいになってるじゃん! これまでのツケをすべて清算するかの勢いで、厳しく過酷に作家を管理する! おかげでそよかぜも原稿落とさずにすんだんですけど、に、人相が変わってしまってますよね……。
ええ、なるほど最恐。コモナの評価もなるほど納得でありました。
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第12号(2025年12月号)
 『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、 

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