2025年10月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、発売されました。表紙は『保健室の鍵閉めてっ』。撫子と郁、ふたりが背中あわせの鏡あわせで登場。ぴんと伸ばして頬にあてた人差し指がかわいらしい表紙であります。しかしこのなんの罪もない、としか思えないようなふたりがですよ、本編ではあんなことしたり、大変な状況発生させてたりするというのですから、きららキャラットの世界はおそろしいですね! でも、この表紙を見るかぎり、とても清楚で落ち着いたよい雰囲気。素敵な世界であります。

今月は新規ゲストが3本です。

『だめ妖精のせいで!』

魔法少女の活躍で、悪の倒された平和な世界。しかし突然平穏な日々は破られてしまった!? 飼い犬もふきちの散歩中、ゆめはゴミ捨て場で眠っているお姉さんを助けてしまった。警察も救急車も呼ばないでほしい。お姉さんのお願いを聞き、自宅へお姉さんを連れ帰ったゆめ。そうしたら、なんと、お姉さんは妖精なのだという。飼い犬もふきちからゆめのことをいろいろ聞き出して、ゆめからいろいろ助けを得る妖精のお姉さん。興奮するとつい出てしまうという語尾、みあ、というのは妖精の名前。ということで、ゆめはこのお姉さんのことをミアと呼ぶことに決めまして、しかしこの出会いは、ゆめにとって大きな転機となったりするんでしょうか!?

魔法少女の資質はまるでないゆめ。だが魔法少女への憧れは人一倍大きかった! 妖精との暮らしを夢見ていた。しばらく泊めることを代償に、魔法少女あるあるシチュを叶えんとするゆめのハイテンションは、見ていて大変かわいらしい。いわゆるテンションあがったオタクの行動なんですけど、いやあ、こういうの、見ていてとてもいいですね。心洗われるようでありました。

いく先のないミアです。独り立ちをゆめから勧められるも、なんだかんだでこの家に居座りそう。魔法少女ならぬ魔法少女オタとの同居は、はたしてうまくいくのでしょうか。なんだかゆめは、ミアにいいようにされてしまいそうですね。

『魔界家の世めぐりさーち』

父、魔王からの命を受け、人間界にやってきた魔王の三人娘。はたしてその任務とは、発展いちじるしい人間界の調査でありました。

しかし姉妹はどうにもぐうたらで、気候もいい、住みやすい、食べ物の入手もスムーズ、戦いも必要としない平穏そのものの人間界を気にいってしまった。魔界では武闘派で知られた次女も、戦いから離れてすっかり丸くなってしまったというのです。

この堕落した、いやさ平和に毒された娘三人が父の命令を果たそうというお話。しかし、その目的が酷い。魔王への忠誠とか、仕事への情熱とか、そういうのまったくなし。すべては、魔界に連れ戻されないがため。過ごしやすい人間界での生活を手放したくない。ということで、それっぽい調査結果を魔界に送り、楽しい人間界ライフを今後も続けようとするのですね。

初回の調査はケーキでした。からかわれた次女がへそを曲げるも、ケーキの甘味に陥落。はたしてケーキが人間たちの団結をうながしているのかは不明でありますが、少なくともこの子たちには衝撃の魅惑だったこと間違いなく、こんなものがある人間界とはいかにすばらしいのか! というか、魔界に帰らない気がさらに膨らんじゃうじゃないですか!

ということで、魔王にもたらされたケーキの情報。まるで役に立ちそうにないのですが、まずは一仕事。とりあえずはすぐさま実家に連れ戻される危機を回避できたみたいですね。

『桜子先輩は成長したい』

二宮桜子には悩みがあった。それは背が小さいこと。背もあれもこれも大きな後輩ルナから、小さい、かわいいと愛されはするものの、それは桜子にとっては不本意。もっと大きくなりたいと。背丈も、その他も、大きくなりたいと、ずっと願い続けているんですね。

そんな身長その他がコンプレックスな桜子は、相談部なる部活に所属して、持ち込まれる生徒たちの悩みを解決しているというのです。今日やってきた生徒も、落とし物を探してほしいと相談事持ち込んで、こういう場合はルナの出番。鼻が効くから、匂いを頼りにすぐさま見つけてくるといって、桜子はただ部室で待つばかり。

このときの依頼者とのおしゃべりで、なぜこの部に桜子が入ったか判明するのですね。徳を積んで、神様に背を伸ばしてもらうんだ。あまりに素直で素朴な願いに、むしろ驚く相談者なのですが、はたしてこの願いはいつかかなうものなのでしょうか。

そしてラストでもルナに身長のこといろいろいじられて、いや、ルナはそういう気ではないのかな? わからんけど、わざとやってるのかもしれないけど、でも桜子が愛されてることだけは間違いないと思うのですね。

0 件のコメント: