『まんがタイムきらら』2021年2月号、先日の続きです。
『スロウスタート』
今回の趣向、面白いなあ。ひとりひとりにキャプションがついて名前学年が表示されるの、なるほどこれミステリ仕立てだから! 榎並先生の飴がなくなったというところから始まる推理ショー。というか、たまてによる妄想炸裂、栄依子をいかに悪役にするかショー、みたいなのが本当に面白くって、というか冠は妖精ですか。妖精の力で怪盗に変身して盗みを働くのですか。ファンタジーですね、怪盗ヘアピン。
最初は先生への恋慕からの盗み。飴の出どころが栄依子とわかってからは、嫉妬にかられての犯行。この恋が叶わぬならいっそひと思いに先生を! からの会長つっくん巻き添えで薬殺されたときた。ほんとか? 物騒だな。
この一連の推理、皆がさらっと冗談で流してたところに披露された花名の推理が最高でしたよね。一番生々しくてかつ物騒! 虫も殺さぬような優しい子なのに、その心の裡にはこんな殺伐とした世界が広がっているというのですか!? その推理聞いて、思いっきりひいてる皆が最高でした。
今回の話、たいした事件でもない、あまりに普通のできごとではあったんですけど、それだけでこれだけ盛り上がれるのは楽しくっていいですよね。たまての魅力、再確認でした。
『けいおん!Shuffle』
おおお、思わぬゲストキャラが! 紫の使ってるドラムスティック、結構傷んできてるから交換した方がいいといわれて、やってきました楽器店。皆の都合がつかなくてひとりできたものだから、店員にも話しかけられず。ああ、紫さん、人見知りなんですな。
ここで出会った小さな子。って、小学生じゃないよ! この子、中野じゃないか! 中学生時代の中野と出会って、ついつい話しかけてしまった紫としばし楽器談義? 中野梓はエフェクタ買いにきたんだそうですよ。そんな梓に紫、相談することとなって、このスティックがいいんじゃないかって、材とかチップのかたちとか、アドバイスもらうんだけど、すごいなあずにゃん、あんたギタリストなのにドラムのこととかわかってるのか。自分はスティック選びとか、床に転がしてまっすぐかどうか確かめるみたいなのしか知らんかったよ!?
中野梓は中学3年生。ちょっとした出会い。これでなにかが変わる、発展するということもない、ささやかな交差ではあったんですが、なんかちょっと嬉しく思えるできごとでした。
『しあわせ鳥見んぐ』
前回ラストに現れた猛禽、その正体が判明ですよ! とりあえず最初にいっておきますと、私の予想は思いっきりハズれていました。そうか、オオタカかあ、大物だったよー。
基本的な流れは、前回やった種類の識別、その応用編といった感じでした。焼き鳥屋にてね、すずの見た鳥、猛禽の特徴を聞き取りながら絞り込んでいくんです。でも、すずさん? てんで頼りにならない。大きさどれくらい? に対して、めちゃくちゃデカかった、存在感が! ときたりね、具体的なこと、特徴がほんとなかなか出てこない。
で、これをかげながらアシストするのが、焼き鳥屋のバイトさん。すずが猛禽を見たとき、すぐそばで鳥の写真を撮ってた人が、たまたまこの店でバイトしてたっていうんですよ。大きさはカラス程度、それをすずに教えるために、このお皿、からっすか? さりげなく介入してくる! この調子で大きさから翼の形状、さらには模様までこれと目立たないかたちでアシストしまくって、いや、目立たなかったか? あのキャベツ盛りサービスはかなり強引だったよね。ほんと、このあの手この手、手段を選ばないやり口が最高におかしかったです。
でも、最後の最後、オオタカかハイタカか絞られてからの一押し、ここで表立って介入しちゃうんですよ。
それ、オオタカ。
写真、撮ってあるから!
おお、いい表情なさいましたな! いやもう、こんなにすぐさま知りあいになっていこうとは、予想外のスピード。この子、岬さん。またちょっと面白そうな人が出てきましたね。これまでいなかったタイプのキャラクター加わって、しかも写真の技能持ってるときました。ああ、さらに鳥見のバラエティ、視野が広がりそうでいいですよ。
- 『まんがタイムきらら』第19巻第2号(2021年2月号)
2 件のコメント:
しあわせ鳥見んぐ・・・・オオタカでしたね。
山形在住者としては、チョウゲンボウと予想していたので、大外れでした。
山形市の北隣、天童市の神社で、チョウゲンボウが営巣しているのが、地方紙の話題になっていたので
でもちょっと調べたら、、話の舞台になっている西蔵王高原から南の上山市にかけての地域で、オオタカの目撃例があるようでした。
それはさておき、新キャラの「あらと岬」嬢。
多分苗字は「荒砥」でしょうね。
宮内・今泉・時庭と、3セクローカル鉄道「フラワー長井線」の駅名が続いたところに、いきなり終点の「荒砥」駅が!
今度新しいキャラを出すときどうするのか、今から心配しています(長井線で苗字に使えそうな駅名は、「鮎貝」「おりはた(漢字で書けば織機」くらいしか残ってないので)
おお、たくさんの情報、ありがとうございます!
鳥の予想、私もチョウゲンボウかと思っていたんですよ。
実際、地元の感覚でもチョウゲンボウかなっていうのがあったのですね。チョウゲンボウの営巣など、そういう話題知らせてくださったこと、すごくうれしいです。
また、キャラクターの名前、姓の由来について、これはまったく考えたことありませんでした。
フラワー長井線というのがあるのですね。もうまったく存じておりませんで、こうしたこと知ることができたのもありがたいかぎりです。
楽しいお話、ありがとうございました!
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