『まんがタイム』2021年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』、代理がたこ焼を食べて口をやけどしそうになっていますよ。冬の温かい軽食ですね。『秘密のお姉さん養成ノート』蛍は鯛焼きですよ。『花丸町の花むすび』花子はおでんを食べてて、ああ、いかにも温かそうでいいですね。『瀬戸際女優!白石さん』白石は、座り込んでワンカップ片手に牛串? いや、それにしても地が出てますよ? 女優のスタイルじゃなくなっちゃってますよ!?
『茨城ってどこにあるんですか?』
多恵はいろいろ着眼点が鋭いんですね。スーパーのバイトで季節ものの売り出しの話題になったとき、客層からはこの店はバレンタインよりひな祭りだ! って、これ、店長がバイトに遅れをとってちゃまずいですよ! ともあれ、茨城アピールにもスーパーバイトにも手を抜かない、一生懸命元気溌剌な多恵、これこそがこの子の魅力だよなあ。
そんな彼女らのバレンタイン情景ですよ。友達に配るためのチョコレートを用意します。それで干し芋チョコなんてのを作り出しちゃう多恵ですよ。これ、ほんとにいけるの? マジで? チョコレートがかたまったらチョコペンでメッセージをいれるというんですが、ちょっとした森戸へのイタズラ心がまさかの加藤さんに誤爆するというこの流れ! おおう、加藤さん、会社でえらいの開いちゃいましたね!
それはそうと、多恵からのありがとうメッセージに喜び隠せない森戸。いい笑顔でした。基本クールなだけに、こういうの、すごく刺さりますよね。
『六畳一間の憑き物石』
こいしの不在に取り乱す瞬。亜依の家に遊びにいってるだけなんですが、太助がこいしの書き置きを持ってっちゃったもんだから、もう大変。いつにない焦りようで、しかしなぜ自分はこんなにこいしのことに必死なんだろう。
その自問からですよ? まさかあんな答が出てくるだなんて思いもしないじゃないですか!
びっくりした、びっくりしましたよ。この出来事で、ふたりの関係、一歩前進するのかい? なんて思ったというのに、まさかの母性! マジか!
せっかく、こいしが可愛いパジャマ着て、あんなにもドラマチックな出来事経由して、まさかの母性! いやそりゃこいしもブスくれますって! と、それはいいんです。好きといわれるのかとドギマギしてるこいしと、ふくれて頬がパンパンになってるこいしと、どちらも最高に可愛かった。いやもう、でも、瞬はいろいろ感情を整理した方がよさそうなボーイですね。
『テレパス皆葉と読めない彼女』
皆葉の家に集まって鍋を囲みます! 人数が多い方がいろんな食材使えると、やたら張り切ってる澄花が素晴しいですね。鍋に焦って手を出すと、ダメっ! と制止される。それで新たな扉が開いている皆葉、うん、君はなにもおかしくないと思うよ。その感情、大切にしていこう。
超能力持ちの面々が、それぞれ自由自然に力を使ってるの、誰もとがめないし、特別視もしないというの、これは彼らにとっても気を張らずありのままでいられる、そんな特別な時間、特別な場になってそうですね。鍋の具材透視から、嫌いなものを除去してくれるとか、ほんと全然特別じゃない、生活に普通に飾らず溶け込んでいる超能力。そんな様子がとても魅力的と感じましたよ。
そして、兄のことをずっと見守ってきた妹ふたり。友達ができたことは安心、嬉しいことなんだけれど、自分たちのことばかりでなくなってしまったのがさみしい? そう思った矢先に、妹たちへの感謝を語っている兄の言葉が届くのでしょう? ふたりの気持ちを読んだからじゃない。たまたまその時に、思ったことを思ったままに口にしただけの兄。でも、それがこれぞこの時であったというのがね、本当、よかったなあって。妹が兄のこと考えてた時に、兄もふたりのこと考えていた。どこか近しい考えの流れに、彼ら兄妹の仲を思ったのです。
『午前0時のおねだりごはん』
おお、新展開といっていいんでしょうか。牛喰が米沢とチームで仕事をやるというんですよ。これまでは、後方で支援みたいなのは描かれても、こうしてしっかり組んでという描写は少なかった。それがこうして、仕事でもしっかり組んで、ええ、新たな牛喰の姿が見えそう、そんな展開でありますよ。
といっても、ふたりチームではありません。1年上の田中君もチームの一員です。でも、なんだかんだ仕事が荒いの? いったいわないで揉めたりして、さらにはいうべきことがしっかり伝達されていなかったり? ヤバい……。かくして言いあいするふたりを諫めて、やるべきことを指示する米沢。ええ、いつもお店ではゆるゆるな米沢の、厳しく凛々しい側面をあえて牛喰にぶつけていこう。そんな新展開に見えるのですね。
なんだかんだで仕事はうまくいきました。それで米沢とのおねだりごはん! というんですが、あー、田中氏、存在が忘れられてるーっ! と思ったけど、よかった、ちゃんとフォローされそうな感じです。
このおねだりごはんの場に田中氏が呼ばれることはなさそうですけど、この田中氏、ちょっと成長して、そして牛喰が自分に気があるのでは? ちょっと勘違いもしたりして、ええ、今後も牛喰に関わってきそうな予感です。
- 『まんがタイム』第41巻第2号(2021年2月号)
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