『まんがタイムきららキャラット』2020年5月号、昨日の続きです。
『魔王の娘からは逃れられない』
寝ようとしたら、突然ルルに召喚されてしまったショーコ。思いがけないパジャマパーティーになってしまったわけですが、眠れないというルルのためにおとぎばなし語って聞かせるも、どうしても物騒な展開になってしまうのがこの漫画。ショーコも落ち着かないですなあ。
夜中であっても突然勝負を挑んでくるニア。なんとか穏当に決着つけようと枕投げを提案するんだけど、その枕投げが尋常でない威力叩き出すってんだから、もう面白い。これね、ショーコが巻き込まれそうになって必死で避けようとしてるんですが、ザルハレがうまく助けてくれるの、ああ、ザルハレはショーコがただの人間だって知ってますからね。ほんと、頼もしいお姉さんですよ。
ショーコの新しい枕はルルにとられちゃって、散々かと思ったら、それはそれで納得してるショーコがいいやつでたまらないですね。いろいろハイパワーで物騒なルルだけど、ショーコがこの子のこと気にかけて、可愛がっているのがよくわかる。そうした関係がまたいいんですよね。
『あやしびと』
愛されてるアヤ、いいですよね。夢見が悪くて調子がよくない。そんなアヤの様子見て心配する友達がもうたくさんいるんですよ。みぞれは顔を洗いにいくのに付き添ってくれるし、カバネとサカサも教室で、お互いにアヤのこと好きすぎだろっていいあっている。それがほんと楽しくて、そうか、カバネ、アヤがいるとそんなにテンションあがっちゃうか。カバネはカバネで、素直になれないものの好きな気持ちカバネに見透かされるてるのな。ほんと、この可愛さよ。でもってふたりして、アヤに救われたみたいになってるの。ああ、その能力や資質が原因で距離置かれがちなふたりだけど、アヤは気にしないでいてくれる。それが本当に嬉しかったんだ。アヤ、イイヤツ! そりゃ、このふたりもアヤのこと気を配りますよね。
アヤの不調の原因が悪夢と聞いて、最初はちょっとからかったりしたふたりだけど、アヤが本当に凹んでるってわかったら、そっと手を握ってきたりしてね、抱き締めてきたりなんかもしてね、ああ、ほんと、皆、アヤに親身でこの気持ちが暖かい。あまりのことにアヤも照れちゃって、というか、皆の能力、力に翻弄されたり大変なんですが、でも皆の心配してくれる気持ち、アヤにもきっと届いてたんだろうと思うんですね。ちょっとぼやいてましたけどさ。
夜は夜で、元気づけてくれるみぞれにドキッてね。アヤ、いい友達ができましたね。ひとり迷い込んでしまったこの世界で、けれど今はひとりじゃないっていうのがわかって、心づよかったりするんじゃないかな。ええ、アヤも素直になれる日がきたらいいですね。きっともっと仲良くなれますよ。
『アニマエール』
今回はタンブリングに挑戦です。危なくないもの、とはいうんですが、今回挑戦するロンダート。1/4ひねる側転だそうですが、なんかこれでも危険と思えてしまうのはなぜでしょう。
今回、ロンダートの特訓で、花和とこはねがより近しくなるの、本当にいい話だったと思います。できる組とできない組に別れて、まずは宇希がクリア。さすがですね。続いて虎徹がクリア。でも、この時点で1週間かかってるのか。ひとり残されてしまったこはね。気持ちすっかり弱っちゃって、でもそれでも決してあきらめようとしないところ、これ、素直にこの子の美点であると思います。
ひとり朝練しようとしてみたり、で、部室にて待ち構えている花和ですよ。ああ、つきあってくれるんだ。指導して、見本見せて、そして花和に認めてもらいたいというこはねの言葉にかつての自分の態度を思い出して、ああ、でももう花和にはあのころのわだかまりなんて残ってないんですね。それは、こうして特訓につきあってくれるところからしてもわかるんじゃないかなって思った。そしてこのふたりの時間を通して、よりわかりあえるようになったんじゃないかなって思われて、こはねがロンダートを成功させた時の花和の表情なんて、本当に素晴しかった。ええ、ふたり、いい友達になった、いい仲間になれたんだって心底思ったのですよ。
そしてそこに当たり前みたく乱入してきている宇希。この人もさすがです! もう大好き。
『NEW GAME!』
ねねっちとなるっちのやり取り。めちゃくちゃ面白かったです。
いえね、ねねがC++のこと完全に理解したとかだいそれたこといいだして、ああじゃあ今回はねねのプログラミングの理解度、それをぐぐっと掘り下げようっていうんだな! そう予想したら、まさかのサメについての理解度を掘り下げることになるっていうんです。びっくりした。なるが作ってきたサメのクッキー。そいつが異様にマニアックというか本格派で、これ、サメが好きなねねのためにって作ったわけだけど、肝心のねねはというと、そんなにサメには詳しくない。ぼんやりと好きなだけっていうの。
いやいや、そんなもんだって! そうは思うのだけど、なる、そのゆるさを許さないのがなる! 厳しい人だ! というか、強いこだわりないしなにごとも突き詰めないではいられない、そんな性格感じさせて面白かったです。
ねねのサメぐるみを鑑定するくだりも、当然それなりにデフォルメされてるぬいぐるみに対し微塵も妥協しないのがおかしくて、その様子をはたから見てつっこみいれている青葉、紅葉組。この温度差がおかしかった。さらに紅葉から、めんどくさいなるが始まったって思われてるの、実際めんどくさいわけですけど、このめんどくささをうまくクリアできたら、わりと楽しい人なんじゃないかな? いや、要求が過大すぎる?
ともあれ、この騒動の果てに、ねねとなるが同レベルっていわれるところ、ああーっ、冒頭のC++完全に理解したっていうの、ここに落ちるのか。この構成、見事でしたね。いやあ、やられましたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第16巻第5号(2020年5月号)
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