『まんがタイムきららフォワード』2020年5月号、昨日の続きです。
『ねことちよ』
植木に水をあげているねこ。その姿見るだけで、もう可愛いやら癒されるやらなんですが、庭のすみに見つけたタンポポにもお水あげちゃったりしてね、ああ、実にいいと思う。他愛もないことなんですけどね。そのなんでもないことに、このうえないしあわせさ感じてしまったりして、ええ、ほんと好きなんですよ。
今回は、ねこが押し花にチャレンジですね。ちよが作っていた押し花のしおり。ねこにもらった桜の花を押し花にしてて、その話してる時のねこですよ。えいえんってポツリともらすのね。唐突に思いもしない単語が出てきて、ほんと面白かった。
タンポポを押し花にするには抜かないといけない。けど優しいねこはそれができなくて、押し花はできなかったね、めでたしめでたし、かと思ったらですよ、まさかこんな展開が待っていようとは! ねこのいい子さと、けど子供らしい失敗? それがあいまってなんともいえない味わいに。あの、タンポポの茎と葉が抜けちゃったの見た時のねこの顔。思いもかけなかったっていうの、よくよく出てましたよね。
それからふたりで押し花を作る。それがね、やっぱりすごくいいんですね。ちゃんとねこがわかってるかあやしいところもいい。そして最後のでんどろーですよ。ほんと可愛い。桜の押し花もすごく気にいってるっていうの伝わって、この子のこういうところ、ほんと癒しです。
『限界ゲーム飯』
ゲーム、それもアクションゲームをしながら食べるっていうの、さすがに無茶だと思うよ! 遊ぶ時は遊ぶ! 食べる時は食べる! どちらかに集中しなさーい! といったら、この漫画の趣旨、否定しちゃうことになりそうですね。
今回、まよの発案でおにぎりが浮上。あさぎ、セン、まよ、三人で買い出しいって、どんなおにぎりがいいか試しに作ってみるというんですね。海苔を巻くタイミングを変えてみたり、具を工夫してみたり、そして炊込みご飯! いいですね。これは魅力的。とはいえ、限界感はなくなってきてない? 結構しっかりちゃんとしたご飯よ?
でも、これ、問題あるよね。ほら、おにぎりですよ。ご飯でしょう? 手で食べるんでしょう? ベタベタになるやん。そのままコントローラー持ったら汚なくなっちゃう。ボタンの隙間に汚れが入ると、戻りが悪くなっちゃうよ? なんて思う私は、こういう時には箸使います。食事に箸。お菓子も箸。もちろんおにぎりも箸です。
とか思いながら読み進めてたら、この手がよごれる問題、ちゃんと指摘されてました。一安心。でも、これ以外の問題として指摘されたの、ファーストバイトはほとんどホワイト飯のみっていうやつね。ああー、確かにそのとおりだよね。でも最初に具を狙い撃つと、終盤がホワイト飯ばかりになっちゃう。まよは、終盤ホワイト飯オンリー、セレブ感皆無になるから悲しくなっちゃいそうだなあ。こういう食べ方、食べる順? みたいなの考えるところも、またおにぎりの奥深さだったりするのかもですね。
『ひまりのまわり』
女子会? ガールズトーク? 恋バナするんだっていって、女子がたくさんひまりの部屋に集まりましてね、兄貴さん、ちょっと気が気でない? いや、そうでもないな。騒がしさに時おり驚かされたりするだけで、耳そばだてたりとかはないみたい。なので春喜は、今回、完全に蚊帳の外でありますね。
今回は、ひまりの恋心? それを確信させて、さらに前へ進ませようとするきっかけづくりとなるエピソードだったのかな? 恋について興味津々のひまり。集まったメンバーのなかで、好きな人、春喜のことなんですが、がいるナノから、その気持ちをいろいろ聞いてみて、その時のひまりの前向きな感じ? すごくポジティブに話に加わっていって、それとはまた対照的に沈んでいる恵? この様子に不穏さ感じたりしたのですが、ひまりからの、ふたりだけの女子会をしよう発言。これ、どういう方向に向かうのか。ひまりの意図はなんなのか。
意味深で、けれどなにか不穏さをはらってくれそうな予感ありますね。
『あいらいく俳句』
久しぶりに部室ですよ。部活動頑張ろう、と思ったら、あっちもこっちもほこりだらけ。まずは掃除だというので、掃除しながら煤払いをテーマに詠んでいきましょう。といったはずなのに、なんだこれ、いつになくカオスな展開していって、大丈夫なのか、うさこサン! いつになく限界突破してやしないかい? えらいことなってました。
と、カオスってのはまだまだここからっていうのが、この漫画のあやしいところで、部室の和室の天袋から出てきたもの。ビデオテープはまあわかるんだけど、いや、これ、なにが記録されてたとかまったく追求しないのん!? というか、凛、まさかビデオテープを知らんのか! でもって、さらにここから。なんで、なんで食品の自販機が出てくるの!? これ、スケート場とかサービスエリアとかにあるやつだ! トーストパンにはじまって、ハンバーガー、うどんそばときて、いやいや、そんなでかいの、天袋に入ってたって、どんな四次元天袋!
途中の描写にえらいこと驚かされましたけど、最後のあまりに異次元な展開に全部もっていかれた感があります。なんか、こういう無茶なことしても、なんとなくおさまりがつくの、すごい幅がある漫画ですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第14巻第5号(2020年5月号)
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