『まんがタイムきらら』2020年4月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』、おお、真っ正面から見つめる目表紙だ! どうもね、私、この手の表紙に弱いのです。『フスマランド4.5』とか『りんごの唄』とか、こういう真正面表紙。ええ、桜の花をぽっちりくわえて、こちらを真っ直ぐ見つめる花名です。これ、すごい威力。その見つめる視線の真っ直ぐさに、その目の向こうに深く広がるかのような輝きたたえて、それになんといっても可愛いし。いやもう、その桜を感じさせる意匠のドレスもとてもいい。ええ、この表紙、これはものすごいインパクト。最高のひとことです。
今月は新規ゲストが4本です。
『キルアンドオーダー』
なんと、銃器もの。街の治安を守るべく、銃器所持して、密かに人を食らう鬼を倒す女の子たちの話でありますよ。鬼というのは、人を食う謎の生命体。普通の人には見えないのか。なので見えてる主人公たちがこの鬼を退治する役割を担っていて、ちゃんと雇い主から賃金も支払われているのだそう。
ここまでちゃんと仕組みができあがってるのに、この治安維持活動、一般には秘匿されてるんだ。見えない捕食者が存在しているってことは、理由不明の失踪なんか多発しそうなもので、結構な社会不安が広がってそうな世界ではありますね。
鬼と戦っているのは、ヒロインまりあとその相棒? ゆず。他に芹香なるちょっと捨て鉢の子もいて、その子たちの戦いぶり。まりあはどこか抜けていてあやういし、芹香はわりと自棄っぱちなところがあってと、そうした個性がぶつかっていく。そんな感じです。
鬼に捕食されたら当然死んでしまう。そんなハードなシチュエーション、きららには珍しい雰囲気と思います。でも、この苛烈さをまりあのゆるさがやわらげているところありますね。でも、銃器の扱いもその理解もまだまだといったまりあ。この子が捕食されてしまいそうで、いやあ、ハラハラさせられるところありますよ。
『はなまるスキップ』
これ、3話連続ゲストですよね? 今回、登場人物紹介しつつピクニック同好会を発足、そして最後に解散させられるという展開見せられて、あれ? これで完結だっけ? 単話の読み切り? 頭にもどって確認しなおしましたよ。大丈夫、3話連続の第1回目。来月も載ってます。
というか、ピクニック同好会はどうなるんだろう。今回、朝からのんびりしすぎて、寝すごし、授業も欠席、学業の妨げになるからと強制的に解散。これ、次回はまた違う同好会作ったりするのか、あるいはピクニック同好会を復活させるのか。というか、この同好会、ちゃんと同好会として申請、許可されてるのかも謎。だってね、たまたま晴れた日の朝、頭上から降ってきた女の子と一緒に、なんとなく流れで作ったみたいな同好会じゃないですか。活動は、校内の日なたで一緒にお昼食べたり、あとは通学途中に、あと昼に、のんびりして、そのまま寝ちゃって、寝過ごし欠席する。いや、欠席が活動ってわけじゃないんですが、でもこの同好会の中心人物、里見はる、この子は不登校と噂されるほどに出席してなかった。それくらい授業出てないんですね。あまりのことに、あれ? この子、生霊だったりするとかなんとか? あらぬ疑いなどかけてしまうほどでした。大丈夫、ちゃんと生きて生活してるみたいです。
さて、今回早々に解散させられるはめになったピクニック同好会。同好会の戦いはこれからだ! って惹句にありますけど、ということはやっぱり同好会復活させるんでしょうか。部活ものの結成で数話使うパターン、それを崩してきた感じがありますね。
『なないろコラボレイト』
滝沢朱莉は同人作家。ステキな作家と友達になって合同誌を作るのが夢というんですが、全然仲良しサークルができなくて……、という悩み。ああ、やる気はあっても実績がついてこないのかな? とか思ったら、これが驚きの壁サークル。本人その自覚なし。とりあえずの前提はもう大丈夫みたいですね。
今回のイベントで隣に配置されたサークルさん、朱莉はその作家のファンだっていうんですが、声をかけたくてもそれができないもどかしさ! ああ、からまわる気持ち。普通に挨拶して、本を交換して、みたいな感じでいったらいいんじゃない? というのは簡単でも、実際にやるとなると気をつかいすぎてあかんのか。このちょっと人付き合いに苦手意識あるの、朱莉の夢を遠ざける一因になってるっぽいですね。
今回、朱莉はお隣さんに声をかけるのも無理だったわけだけれど、このお隣さん、なんと朱莉の本のファンだったのか。憧れるなんていってるの。なるほど、この作家さん、深青も朱莉に声をかけたかったけどできなかったひとりなのか。もし次あえたら、その時は好きと伝える。朱莉と深青、それぞれに胸に誓っての第1話幕引き。ああ、これは次回以降の彼女らの課題。大きな目標に向けてのステップになりそうな思い、はっきりさせてきましたね。
『●REC』
ゲーム実況系の動画配信者になりたい女の子が主人公。一緒にやろうと誘ってみるも、いい返事が得られない。ついには校内放送まで使って全校に呼びかけて、ああ、これはあれなのか、痛い系女子というやつなのですか。授業中も、新着の実況動画見て大声で笑って白い目向けられたり、ああ、つらい、これつらいやつだ。自分はこういうのやらかしたことはないけど、共感性羞恥ってやつだね、これは。
そんなにやりたいなら、まずはひとりではじめてみればいいのに。とは思うのだけど、この子、陽莉にはやりたい明確なイメージあるのかな? いや、その後のやりとり見るかぎり、やりたい気持ちはあるけれど、方向性が決まってるとかではないみたいですね。
とりあえず友人の渚央を無理矢理引きこんで、それから自分でも動画あげてるという結夏も誘ってと、メンバー集めはこれで完了? まだお試しみたいな感じではあるのだけど、結夏手持ちの機材でもって動画を撮ってみようというところまでは進展? 実際に作る様子は次回ですね。なんか陽莉が思いっきり空回りしそうでこわいっす。
- 『まんがタイムきらら』第18巻第4号(2020年4月号)
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