2020年3月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年5月号、昨日の続きです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

この漫画で紹介される鉄道関係のいろいろって、基本実在してるものばかりなんですよね? 細倉マインパーク、これ、ホソキュリアン遺伝子受胎空間のっていうやつ、え? なに? なんかシュールなものが!? と思って検索したらちゃんとある。あー、施設もあればキャラクターも設定も本当にあるんだ。もちろんくりでんミュージアムも実在していてっていう、この基本本当、でもなんか、あれ? フィクション? みたいな狭間が出現しちゃうの、不思議なんですよね。

列車が動態保存されているというの、短いながらも線路も残されていて、ちょっとだけでも走らせてくれるんだ。こういうイベント、いいですね。昔は当たり前に走っていたものだけど、それがもうないという切なさと、その本当だったらもうないものに触れられるという特別感。当たり前が当たり前でなくなってしまったからこそ気づける価値、そんな風にも思わされて、ええ、今の当たり前も大切にしないといけません。

そしてプリシオンちゃん。そらの記憶にないそらの友達。そら、ようやく思い出すっていうんですね。いやあ、その思い出すくだり、途中ハラハラしましたよ。あれ? そらが子供のころに大切にしてたぬいぐるみとかなの!? プリシオンちゃん、本当に人なの!? 混乱しつつページめくったら、おお、ちゃんと人だった。くまの着ぐるみ着てたんだ! 可愛い! 昔はこんなちんまりと可愛いプリシオンちゃんが、今では百合の花背負うほどにまで成長しちゃって……。そして闇のオーラとともに先生に勝負をふっかけるプリシオンちゃん! これ、先生、なんも考えずに勢いで受けたね!? いや、どうなのか。ともあれ次回、ふたりが激突! どうなるんでしょうね。というかなにで勝負するのん? あんまり大変なことにはなりそうにないのがいいですよ。

『ぬるめた』

連載になりました! それはいいんだけど、連載一発目、劇中の状況からすれば新学期初日からか、重油ごくごくいっちゃうっていうんだからもう意味がわからない。というか、ちあき、なぜくるみが重油を飲めるようにした。それが意味不明で、というか、重油を飲める女の子に興奮するの!? わからん! わからん嗜好だ。実際、くるみに重油を飲ませるくだり、見るだに意味不明! ちあき、変態だ。このテンション、ものすごい。何度も繰り返される、真似しないでくださいの注意書きもおかしくて、いやいや、ゆわれんでも真似なんかせんって。ほんと、この勢い、ただごとじゃない。

重油飲むっていうの、前半のひととおりでひとまずは終わりかなって思ったんですよ。重油で酔って、キス魔になって、さきなが重油をくちにしちゃったり、ちあきは頑として断わるものの、くるみに甘えられて、なんか照れちゃってというね、シュールにはじまりほのぼのに落ちる!? この振り幅! ついていけない! っていいたいけど、わりとこの振り回される感が楽しくて、だって描かれる感情の発露、その表情やら行動がキュートでね、やってることいってることおかしいんだけど、なんか楽しいんですよね。

そして今回の極めつけ。くるみの新境地、重油ラーメン! いや、これ、ちあきはくるみを批判しちゃいかんと思う。でもこれ、見た目は普通のラーメンに見えるな。なんかつゆが濃い、関東風ラーメンに見えます。

『タベモノガタリ』

最終回でした。最後もやっぱり食べ型やるのかな? と思ったらやってましたよ。みかんの披露するケーキの食べ型。上から解体して背の部分だけきれいに残すっていうの。おおう、これまた独特やな。自分はとがった方から縦に切り落としていくから、結果的に背が残るんだけど、なかなかこんなにきれいな残り方はしないよね。なるほど一級解体士の仕事です。

最終回は、サラの誕生会なんですね。SNSのプロフに出てたの見て、サプライズでやろうじゃないか。それ聞いて鞠井までやってくる! やったあ、鞠井登場は嬉しいな。この子、好きなんですよ。

自分の誕生日のこと、皆が知ってるかどうかわからないから、自分から話してサプライズとあったら台無しになるし、だからといってなにもないのに自分からいうのも恥ずかしい、変に考えめぐらせているサラが面白かったです。うん、なんかこういう変な気の使いかた、実際にもあると思う。で、見事にサプライズがきまって、サラの思考の堂々巡りがきれいに払拭されるのが気持ちよかったなって思ったのでした。

鞠井がいるのに驚くサラ、その時の照れ笑い鞠井がめちゃくちゃ可愛かったですね! そして感極まるサラ。それを迎える皆。最後にわっと盛り上がって、けどそのベースにはいつもの皆の関係がそのままにあるって感じ。それもよかったですよ。特別で、けれどいつもどおり。そんな彼女らの変わらぬ関係みたいなの、しっかり感じさせて、いい読後感ありました。

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