2019年5月29日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年7月号、先日の続きです。

『スローループ』。今日は船釣り。ひより、小春、恋の3人で海へと漕ぎ出すのだけど、前回船屋のお嬢さん、二葉にいわれたことに、ひよりが答えようというのですよ。女の子が釣りなんて可愛くない。その言葉への答。迷いを見せるひよりに、恋がしっかり助け船出して、ああこの子、やっぱりこういうのうまいですよね。でもって、ひよりの苦手が判明する! ああ、虫が駄目なんだ! それでフライ専門でやってるんだ! いつになく弱気、涙目のひよりが面白い。ここでのやり取り、二葉にも楽しみとして伝わったみたいですね。女の子だから釣りは似合わないなんてことはなくって、それぞれの得意、苦手はあるにしても、それが好きならやればいいんだよって、その楽しいと思うことを大切にしてるっていうのがわかったんだろうか。そして釣りの情景。ああ、小春、カサゴを釣ったよ。ここでのやり取りも面白かったなあ。ほんと、皆も楽しそう! 最後に小春の提案したアジパーティー、これもまたいいですね。ええ、二葉、いろいろ思ってたこと、もう気にしなくてよくなったみたいですね。

『キャッチ&キャッチ&リリース!』。この漫画のスローなテンポ、なんかいいですね。なにか進むようで進まないようで、あれ? 進んでるよ? みたいな感じ。及川と増田、ふたりの他愛もない会話。今回は河辺の鳥、サギについて話しましてね、気になるあの子の意味深な言動に右往左往させられるその様子が可愛くってなあ、ちょっと優位に立ってる及川、この子も可愛くってなあ。さて今回は、及川さんがオイカワ釣り上げまして、それにちょっとハイになった彼に、マスダくんって名前で呼んでくれちゃってね、なんとちゃんと知ってたんだっていう、その互いに気にしてたりするのかもって思わせる感じ、それがよかったなって思ったんですよ。

『あいらいく俳句』。前回庭園で出会った女の子、凛花もわびさび部に入部して、ああ、にぎやかになりますね。ひとり明らかにテンション高いんですけど、凛花のハンドジェスチャーから派生して影絵経由で影をテーマに俳句を詠んでいくことになる流れ。悪くないじゃんとか思ってたら、まさか小林一茶から窯焼きピッツァが飛び出してくるとは予想外。さらに俳句どころか影絵の可能性追求するような流れにいたって、このわいわいとした感じ。詫びとか寂とかからは離れちゃうんですけど、でもこの方がこの子たちらしいですよね。うらかな白と黒のにんきもの、俳句にあわせて影絵を作る、これパンダか、ごめんタヌキかと思った。あの無理矢理感、でも一体感? ほんと楽しそう。てな具合に面白がってたら、最後ですよ、縁側での情景、これがすごくよかった。一気に雰囲気も空気感も時間の流れ方も変わったみたいで、一気ににぎやかさから転換されるその静けさに、したたかやられました。ええ、わびさび部、たしかにわびさびなんだと思いました。

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