2019年5月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年7月号、発売されました。表紙は『ちょっといっぱい!』。もみじと皐月、ふたり背中あわせに、ちょっと腕を組んだりしましてね、いい相棒感かもしだしています。ぱっと明るくなるようなもみじの笑顔と、振り向きながら見る店長の眼差し。そこに店長のもみじへの信頼や見守ろうという気持ちを感じとれるようです。ふたりの関係を物語るいいイラスト。そして『ひまりのまわり』巻頭カラーの告知カットもございます。

今月の新作は、連載ひとつ、ゲストがふたつです。

『枯れセン』。ヒロイン真白は好みのタイプがオジサマなのだそう。とはいうけど、体育教師の森田、この人、あんまおじさまって感じしないよ!? ともあれ、この子の今の恋の相手、それが誰かといいますと、公園でのピンチを助けてくれた、実におじさま感あふれる男性。しかも、たまたま通っている学校の栄養教諭だったという、そこに運命など感じたりしているんですね。この男性、酒井氏は落ち着きがあって、余裕もあってと、まさに理想的!? と、この酒井氏に真白が告白してからですよ。ああ、全部ここでの転換のための仕込みだったのか。なにもかもを美しく描いたのも、ここからのためだったのか。酒井氏、枯れたオタクだったか。家には円盤たくさん、壁にもポスターいっぱいで、PCでは、これ3Dモデル起こしてるね。MMDとか自分のアバター作ったりしとるの? ともあれ、この人が相談しにいった掲示板っていうのが、いわゆる2ちゃん(5ちゃん)タイプで、ああー、53歳というリアリティをここに盛ってきたですかー。ほんと、酒井氏、どうするのか。それなりのピンチっぽいですなあ。

『聖ロメリア学園ろりび組』。教師一家に育った西野遥は、よい教師になろうと自身も教職について、しかしそれで最初に受け持つことになった子たちが結構な問題児っぽいというんですね。ろりび組と称するその子らは、露出多めの服装で、教師にもセクシー? アピールして見せるというんですね。とはいうけど、遥は女性なわけで、そんなチビっこのセクシーアピール、チラ見せなんかに怯むこたあないじゃないのかい? しかし新任の教師にこうしたハードなクラスを受け持たせるとは、この学校、容赦ないなあ。遥、この子らを呼び出して説教するのはいいけれど、普通になりなさいといったところに、普通どおりに生きたってなんにも面白くない、反論されて、自身のこれまでを振り返ることとなって、それですっかりいいようにあしらわれて、服装改造されて……。遥が弱味を突かれたためか、それとも子供たちのしたたかさがためか。いずれにしても、遥にとってはなかなかにハードなシチュエーションですね。

『メガネ妖精とメガネ嫌いな私』。この学校にはメガネの妖精なる噂がある。目が悪くなるとメガネの妖精がやってきて、ピッタリのメガネを勧めてくる。そ、そんなアイドルがいたな……。ともあれ、メガネの妖精、可愛いやん。ヒロインみやは、小さな頃からかけていたメガネが原因で、いろいろ誤解されてきて、すっかりコンプレックスになってしまっているというんですね。きっと真面目だろう、みたいな具合。それでずっと眼鏡を拒否して、慣れないコンタクトレンズを使って、いや、使おうとしているのだけど、うまくつけられないのか。それで今日も苦戦していたら、そこにやってきたのがメガネの妖精。でかいリュックかついだ可愛い子で、なにしにきたかといえば、そりゃ当然、みやに似合うメガネを勧めにきた。しかも、みやのこと、しっかりリサーチ済みなのか。この子、普通の生徒とかいわれてますけど、本当に生徒でいいの? この姿のまま何十年も前から学校に棲息してるとか、そういう類いではないのん? この漫画がもし続くなら、みやと妖精の関係掘り下げるだけでなく、毎回いろんな人のもとに妖精が訪れるみたいな感じにもできそうなキャラクターですよ。しかし今回、みやに自身の魅力、メガネの美しさを知らせて、これがなにかみやの人生を変えるのか!? と思ったところで終了。ああ、これはものたりない、ここからもうひとつふたつ展開があれば。もっと、もっと見せてくれよ、そう思わせるものありました。

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