『まんがホーム』2019年6月号、先日の続きです。
『天国のススメ!』。人の寿命にかかわる依代。よりにもよって十子の寿命のランプが、あるべき場所から現世へと落っこちてしまった。神様なのかなんなのか、人の寿命というわりと大変なもの管理してのに、ポカミスで大惨事になりそうなところとか、人とは違う有り様感じさせていいですね! ともあれ、消えれば十子の命が失われる、そんなピンチに、自ら飛び出し守ろうとする太一、ああ、そりゃもうよっぽど十子は大切だよなあ。仮に十子のものでなくとも彼ならそうしただろうけど、なりふりかまわぬ必死さが見てとれます。これが命のランプとわからぬ人には、その火を絶やすことのできないわけは通用しないだろう。火気厳禁の公園で、悪気ではなく火を消すよう迫る人に、太一、本来だったら禁じ手だよね、自分の能力フル活用して、お化けなんかも動員してまで守ろうとする、その頑張り。そして十子の無事にほっとする様子なんかも、ええ、とてもいいものありました。十子がこのことを知らないのが残念ですよね。知ったらいろいろ大変でしょうけど。
『孔明のヨメ。』。月英の新野での新生活。これまで同様、孔明のそばで家事もろもろを担おうとするんですが、そうか、ここでは月英には仕事があるんだ。まずは阿斗を楽に抱っこするための道具を頼まれていて、そして他にも、城の防衛やらその他の発明やらと、そうか、もうこの人はいっぱしの専門家なんだ。なので家のことは人を雇いましょう。月英は発明に、孔明は軍師としての仕事に、それぞれ邁進していきましょう。ええ、これまでとはまた違っていくわけですね。そんな変化の兆し、本人たちの間で取り決められることもあれば、否応なく外部からおとずれることもあって、ああ、劉表からの依頼、跡継ぎの相談、そいつに悩んでいる劉備。なにか孔明によい策を出させるにはどうすればいいか、それで孔明本人を現場、劉表と蔡婦人に直面させるのか! 殿様、無茶しよるなあ! 結果的にこれが一番いいことになるんだろうか。とりあえず一波乱ありそうですね。でも、なんとか収めるんだろうなあ。その手腕こそが見どころだなあ。
『座敷童子あんこ』。もう、ほんと、えらいことになってる。妖狐がやってきたことで、誤解広がり、修羅場が発生。母が父の浮気を疑ってるのか。しかし、妖狐が人でないこと説明されて、でも、そのくだりで、母が人間でない疑惑が発生しとるよ? どういうこと? 母は人の中でも特別なの? あるいは人ではないの? この疑惑だけ発生させて放ったらかしにする感覚。さすがだわ。妖狐、名前がついたんですね。毛玉。ひどい。ともあれ、座敷童子よりもずっと有能、というか心掛けだよね、働き者でさ、座敷童子の存在がかすむかすむ。この、家庭内の権力闘争、いや、トップ争いとかじゃなく最下位は嫌っていう、レベル低い感じのやりとりがね、ほんとおかしかった。さて、ラストで父が旅に出たわけですが、これ、毛玉どうするんだろう。この家に居座るのかな? なんか居座りそうな感じさせてますね。
『うちの秘書さま』。扉絵、素晴しいわ……。さて、はじめのもとに執事高倉がやってきますよ。はじめの狼藉をとがめに? そんな懸念があったけど、ほんとなにしにきたんだろう。七瀬を破廉恥と難じ、はじめの身辺をきっちり取り仕切り、けどメイド連の仕事には口出しできないのか。メイドたち、完璧だな。素晴しいわ。真っ向からぶつかって、一歩も退かないその様子。素晴しいわ。メイド連、大好きです。でもって高倉がここにきたわけ。ほんとおかしい。大旦那様の機嫌をそこねて逃げてきたんだ! しかもその理由がひどい。将棋で手加減せずに勝っちゃったんだ。大旦那様、そこは大人におなりあそばして!? ほんと、おかしい。最後に大旦那様から必要にされてること知って喜びあらわにするところとか、ほんとにおかしかった。新たなキュート枠狙ってるのかも知れませんね。しかし、この漫画、キュートどころ、多すぎます。
- 『まんがホーム』第33巻第6号(2019年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿