2019年5月6日月曜日

『まんがタウン』2019年6月号

『まんがタウン』2019年6月号、先日の続きです。

『はつくい転校生』。毎回、単調にならないようにいろいろ工夫してくるのがすごいですよね。初美の発明メニューがもうすでにあるやつっていうのとかやってましたけど、今回はさらに捻って、食べたい料理がカオマンガイ。いつもは食の先輩やってる薫と沙耶にとっても今回は初耳料理。でもさ、知らないなら知らないっていっちゃえばよかったのに、なんで知ったかぶりしちゃったかな。どんな料理以前にどこの料理かもわからない。知ってるふりしながら初美から情報聞き出して、タイ料理とわかったら駅前にたしかあったな、あそこのカオマンガイ美味しいもんね、ってなかったどうするつもりだったの! この自ら作ったピンチに四苦八苦するふたりの様子。実際カオマンガイを前にして、そしたらいつもの初美みたいになって、ほら、この初見の感動、一緒に味わったらよかったじゃない! ほんと、このピンチ、ナンセンスでね、面白かった。今回よかったの、このピンチの面白さもあるんだけど、加えてふたりもはじめての食に感動するところね、これだろうなあ。ええ、やっぱり感動、共有するのが正解だったって。そう思えるいい顔してたんですね。

『恋するヤンキーガール』。アヤメちゃん、やっぱり病気だった。ばーちゃんが楽しみにしてたコンサートの邪魔をしたくない。それで内緒にして、そしてナギにも内緒にしようとして、けど電話の向こう、あまりの咳こみようにバレちゃいましたね。ここからのナギの頑張りね、帰れ、近づくな、アヤメちゃんはそういうんだけど、ナギは母に了解をとってまでアヤメの看病するっていうの。ああ、ナギ、腹座ったなあ。あまりの予想外の展開に行動がおかしくなってるアヤメをとにかく休ませて、食事用意して、でもって体まで拭いてって、ナギ、頑張ったなあ! なんだかんだでナギ、やるとなったらしっかり役割果たすやつだと思います。またその節度、帰ってきてふたりの様子見たばーちゃんも、これならと認めてくれたんだなあ。ナギの誠実さ、それが光りますよね。

『珈琲と猫の隠れ家』。ああ、いい話だよ。ねこカフェを舞台とした話。今回は、このカフェのなりたちがわかる、そんな回でした。ねこカフェといっても保護ねこを扱っていて、里親募集もやっている。基本は店長が面接をして、それで時には怒って追い返しちゃうこともあるっていうんですね。その判断のポイントは、そうか、猫のしあわせなんだ。ねこファーストでやってるカフェ。今回の話のメインは、長く飼っていた猫を失って、そのさみしさから猫を求めてやってきた老夫婦。そうか、年をとってると、里親の面接そのものを断わられることもあるんだ。でもこのカフェは違った。しかも店長、ちゃんと人柄見てくれて、好きな子を連れてってあげて下さいよ。この店長の人生観? 死生観? それが彼女の言葉から感じとれて、なんだろうなあ、ぐっときたんだ。この漫画、いろいろと個性的だけど、そこになにか人の気持ちを引き込む、そんなものありますね。人を選ぶかも知れないけど、自分はその選ばれたひとりなんだろうなって思わされました。

『うみゃーがね!名古屋大須のみそのさん』。今回は味噌の話。というか、味噌の話、前にもなかった? なんとダンナが味噌を切らした! っていうんだけど、そんなに驚天動地するようなことなの? ともあれ、夫婦でいったスーパーで名古屋初心者のすみちゃんと出会ってからの味噌押し、これがもう面白くって、さすがだわ、どんだけ味噌すきなのか。譲れない豆味噌。さらにチューブの味噌までおすすめして、しかもこれらを使った料理を次々紹介してくれるのがまたいい。料理してるあいだ待っててねと出された野菜スティック、そのソースが味噌マヨネーズ。そして作られる料理が、回鍋肉にサバの味噌煮、中華に和食いっちゃったよ。でもって、チーズin名古屋揚げ。これ、おいしそうだなあ。ちょっと一品加えたい、そんな時にも便利な簡単レシピは嬉しい。しかもこれら全部が味噌押しっていうのがいい。味の世界が広がりそうです。

0 件のコメント: