『まんがタイムオリジナル』2019年7月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下ナースがオカリナ吹いていますよ。音こそ聞こえないけれど、その表情、リラックスして、とても楽しそう、清らか? ええ、実に素敵な様子でありますよ。『小森さんは断れない!』しゅりはエレキギターですね。えらく気合い入ってる感じね!? 『となりのフィギュア原型師』は、さっちゃんが鍵盤ハーモニカを! なんだろう、これ、いいイラストだな。あのパイプのくねり加減、左右から楽器に回された手の感触、そこにあの視線、これは強いな。実につよいな。で、本編でこの人アレでしょう? すごいな、ガッカリだな。こんなに可愛いのに。すごいよ。
『ローカル女子の遠吠え』。水馬さんサイドの静岡模様。めちゃくちゃ面白いなあ。まさかの新元号、富士。県知事もおっしゃってましたか。さすがやな、静岡。今回の情報、新幹線通学に補助金っていうの、これびっくりしました。育英会の奨学金みたいですよね。ええと、今は返還免除とかないのかな? 昔はあったんよ。こうした話題とともに、静岡をめぐる事情というのがちゃんと語られるのね、それが面白い。また水馬のかつて抱いていた気持ち、鬱屈、それもまた沁みるものあって、面白いやらしみじみと感じいるものあるやら、この漫画、ほんといいですよ。しかし、やきそばエクスプレスって、それあだ名とかじゃなくて本当の名前なの? 油野ちゃんのマイペースつっこみが光りますわ。
『スズちゃんでしょ!』。祭の恋模様。気になる相手には気になる相手がいて、それはどうも自分ではないみたい。あんまりの噛み合わなさに落ち込んだりしちゃってね、そうしてヘコんだ気持ち、スズちゃんとこで癒すのかあ。でも祭、この人の素直さ、それは気持ちいいよね。モテ要素かどうかは別として、悪いやつじゃあないなあ、そんな気にさせられる。ええ、いい友達になれそう、そんな人。スズちゃんとの玄関でのやり取りもね、このスズあって、またこの祭あってこその関係性だわって、心の底から思えるもの。今回、百合展開!? と思わせて全然そんなことなかったり、恋破れたと明確に理解してなお引き下がらぬ祭とか、マイペースなのか? したたかなのか? 悪くないって思うんですね。
『カントリー少女は都会をめざす!?』。都会に憧れるあまり言動が不確かな八重ちゃん。今回は表参道をおしゃれに散歩ってのに憧れて、まさかの東京行き決行!? いやいや、大河さんがいてくれてよかった。大河がからむといつも嬉しそうな八重がいいよなあ。可愛い。今回のおしゃれ談義、どことなく外してるというか、思いっきり外しまくってるというか、あまりにわからないがゆえに、それっぽいところを手探りしてる感がねおかしいの。でも、この憧れが現実性にまみれることなく、ただ憧れであり続ける、そんなところがねキラキラしてるとも思わされてね、ええ、この子ら、というか主に八重だけど、ちょっと無謀気味に憧れに邁進して、きりきり舞いしてる。それが本当に愛らしくて素敵です。
『となりのフィギュア原型師』。あれ? 半藤、草冠? ともあれ、喫茶店バイトで半藤のお隣のせっちゃん。この人、ほんと無茶だよな。ラテアートのくだり、気の利いたこといったっぽいけど、店長から給料から引くっていわれるの、なのにあの自信あふれる顔。なんだ、なんなんだこれ、すごいな。で、あのラテアート。代表が煉獄って。しかもその煉獄イメージで絵を描いてみせたら、下手って、さっちゃん、自分のこと棚にあげていっちゃって、すごいな、なんだこのコミュニケーション。暴投というか危険球というか、どうにもこうにも噛み合っとらんぞ。すごい。この店がすごいの、このさっちゃんを雇い続けてる店長よね。胆力があるのかも知れない。そして体調不良の半藤を送って帰るその道すがら、ほんとさっちゃんやりたい放題だな。体調悪いやつを行列に並ばせる! でも、その後のガチャガチャでプラマイゼロか。さっちゃん渾身のつっこみ、そっちかよ! 光ってましたよ。めちゃくちゃ面白かった。この漫画、というか半藤とさっちゃんの面白さ、ふたりともにそれぞれ方向性の違う付き合い下手っていうのがいいんだろうなあ。気が利かないというか暴投気味のさっちゃんに、加減のわからない半藤。いや、でも半藤、見た目にはちゃんとしてたよ! でもって、あの一人反省会、あれ、めっちゃわかるー。あとからくるんだよなー。わかるわー。
- 『まんがタイムオリジナル』第38巻第7号(2019年7月号)
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