『まんがタイムきらら』2019年6月号、一昨日の続きです。
『けいおんShuffle』。謎の人、莉子先輩のことを知る人物が現れましたね。かつていたという同好会のメンバー。いろんな理由で離脱していったのだけど、そんな中、あまりに特異な経歴の人物が。なんと、海外にいったきり消息不明になったって、ええーっ、それ事件やん。帰ってきたんですね、その人物。本場の音楽に触れたい、そんな理由で短期留学したら、水があったのかね、縁があったのかね、向こうでバイトさせてもらいながら長期滞在することになったという。え? 労働ビザは? うん、細かいことは置いておこう。この人、岩崎しなの、なんかダイナミックな人。大雑把といってもいいのかも知れない。紫たちのこと、知らない顔だからといって威嚇してかかったりね、でも面倒見はよさそうな人。メインはギター? けどベースもできてという、そんなしなのが加わって、バンドメンバーが増えた? いや、莉子たちのバンドもできていくのか? といっても、先輩はまだふたりだけだからなあ。しなのが加わって、後輩たちにもいい刺激になったようですね。うんうん、どんどんステップアップするがいい。
『海色マーチ』。今日はリーフを越えます。結構なステップですよね。泳がないという姫に、なにかあったら118番通報してくれと頼む珊瑚。やっぱりちょっと危ないのかも知れないな。これまでいたところはリーフの内側。礁池、沖縄ではイノーと呼ばれる浅瀬で、水温も高め、波もない。そこから深く、冷たく、そして波もあるリーフへと出ていくんだけど、あまね、ほんと、危なっかしいなあ。まるで珊瑚のいうことを聞かない。危険なことやらかす。向こう見ずというか、なにも考えてないというか、ほんと危なっかしいなあ。そんなあまねのはじめてであう風景。これまでとはまるで違う海の景色。鮮やかで、そして魚たちもいっぱい。そのこれまでよりも広がった世界にハイになって、興奮して、けど鼻血はヤバいよ! はやく上がりなさいな! 今日の体験、あまねには大きな衝撃だったみたいで、ハイはハイだけど、なんだか感慨ある、そんな表情してみせてね、ちょっと成長? いや、そんなに甘くはなかった。珊瑚もなんだかあまねとの距離を掴めてきたようで、ふたり、いい関係になっていきそうな予感させていましたね。
『トールさんの通り道』。奴隷売買の現場にて、売り手は捕まえたものの買い手に逃げられてしまった。しかも奴隷を人質にして、トールの暮らす森へと逃げ込んだ。ああー、命はないかも知れん。トールがケイトから奴隷の子の保護を頼まれて、その奴隷の子、すぐに見つかったのはいいのだけど、少し様子が違っている。ああ、そうか、ずっと奴隷として生きていたから、主人がいないと駄目なのか。自由を知らずに生きてきた奴隷の子、リィンは、自由は、ひとりは怖いという。そんな子の動きを制し、助けて、なんとかケイトへと引き渡さないと、そんなトールとブリの頑張り。彼女らにとっての障害が、森の獣でも奴隷売買してた男たちでもなく、自由から逃避しようとし、襲われていると思しいご主人のもとにでも走ろうとするリィンだったというところ、このままならなさに、この漫画のトーンというのもわかるように感じます。
『さかさまロリポップ』。詩月のバドミントンの特訓です。バドミントンなんて余裕、そういう柚希ですが、まったくシャトルに当てられなかったのか! ばったり倒れてしまってる姉に、チクチクと文句いう妹。でもその文句にもちょっと正当性あったように思います。だって、練習にならんのだもんなあ。今回面白かったの、詩月の打ったシャトル、ぴったり柚希に向かうんだ。どう打ってもそう。柚希に請われてやってきた芽依と詩月がふたりで練習してる時も、詩月のシャトルは横になって休んでる柚希にばっちり向かっていく。たとえ後ろにいたってそう。その不思議な挙動。これ、詩月がどんだけ柚希のこと好きかみたいなの感じさせて、それが面白いですよね。今回は詩月にバドミントン教えることになった芽依の内心の高ぶりとかね、3人で走ってる時の柚希の様子、どんどんひとり遅れていくのがね、並行するコマでわかるのが面白いの。そして、詩月のちゃっかり。自分のシャトルの謎挙動を把握して、試合を有利に運ばせたっていう、そういう細々したところに現れる個性や思考、いろいろ、もろもろに楽しませてもらいました。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第6号(2019年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿