2019年5月8日水曜日

『まんがタイム』2019年6月号

『まんがタイム』2019年6月号、昨日の続きです。

『ハニトラなんか怖くない!』。ぐいぐいくる山田さん、めちゃくちゃ可愛いな……。けど肝心の綾小路は全然ピンときてなくて、そら同僚の彼もあきれようってもんだ。さて、ぐいぐいくる山田さん、これジムの女性たちを警戒してのことなのか。綾小路が耳にしたジムトレーナーさんたちの密談、綾小路をモノにする、逃げられないように手は打っている。なにごとかと思ったら、ああー、なるほど、綾小路を鍛え上げてジムの広告塔にするつもりなのか。綾小路、あまりに平凡すぎてぱっとしないからこそ変身させがいがあるのか。しかし、綾小路、困った女性に利用されがち。本人がモテてるわけじゃないっていうのが悲しいところ。でも、山田はどうなんだろう。特別というその意味は? とりあえずジム編は今回で一段落なのかな。もうちょっと無茶な彼女ら、見ていたかったから、続いたり、また今後も出てくると嬉しいです。

『瀬戸際女優!白石さん』。ああ、マネージャーさん、かわりましたね。新しいマネージャーはクールな男性、岩熊優太。あまりに表情崩さないので無愛想なのかと思ったら、実はめちゃくちゃ緊張してるっていう、この人、クールというより朴訥だな。ガタイはいいけどケンカとかは苦手。名前のとおり優しい男なんだな。白石さんのことも、下にも置かぬ丁重な扱い。まるでお姫様扱いで、それ、白石さんはさすがに居心地悪いのか。プロデューサーとのやりとり、おかしかったですね。にぎったこぶし、プロデューサーのセクハラをとがめてかと思ったら、白石さんが褒められたことでガッツポーズしてたんだ。めちゃくちゃ面白かった。白石さん、早々に自分が元ヤンということ明かしたわけですが、岩熊はまるで意に介さない、と思ったら、昔の話にちょっとビビっとるんね。このふたりの関係、今後微妙に展開していくのか、真島監督との関係はもう進展ないのか。いろいろと余韻ある終盤もよかったですね。

『八犬伝の義理娘』。終わっちゃったか! 八犬伝も完成を見て、さあ馬琴の次の活躍は? と思ったら、ああー、亡くなっちゃったよ。自分の葬式を眺める馬琴。自分の死を惜しみ悲しむものなどおるまい、そう思っていたら、意外やしたわれていたんだよ。そんな様子に人の情感じられて、いいくだりだったと思います。そして、馬琴のミチにあてた手紙。目の見えない馬琴が、それでもなんとしてでも伝えようとしたその気持ちにはジンとさせられるものありましたよ。基本的に定番どころを押さえた漫画だったと思います。けれど、その定番を丁寧に、登場人物の情感ともに描いたことで、確かにこうと伝わるものがあった、そのように思います。最終話に描かれた一連のできごとは、そうした確かさの集大成だったと思う。しみじみとしみる、そんな話であったと思います。

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