『まんがタイムスペシャル』2019年7月号、昨日の続きです。
『コスプレ地味子とカメコ課長』。コスプレが趣味という新人、泉谷れいあ。明るくハキハキ、元気なところは好印象。コスプレ趣味をいきなりフルオープンにしていくところは、紫ノ井の主義とは真っ向対立ですよね。むしろ、こんなにオープンにしてもいいのか!? 戸惑う始末。れいあと紫ノ井、実はめちゃくちゃ接近していましたっていうの、ああやっぱりそうですよね。前回一緒に写真を撮った相手。それがれいあだった。しかも紫ノ井から見てもハイレベルで可愛い。そして紫ノ井はれいあにとっての憧れのレイヤー。なるほど、それでふたりで撮った写真が待ち受けになっとるのか。喜藤さんに写真見られとるけど、これでもバレないかあ、紫ノ井ちゃん。さすがやな。れいあが紫ノ井のこと、なにか気づいてそうなの、わかってて写真やらコスプレの話題やらを振っていた!? そんな疑惑持たせておいて、ああ、あの時の布屋さんの件! テレビに映っちゃってたっていうの、これがここに繋がるのか。あまりに唐突な話題に紫ノ井タジタジやん。課長の助けがなければバラしてしまってたかもという状況。ああ、でもこれ、そう秘密は長くもちそうにないな。どれだけ守り通せるか。ちょっと不安になる出だし、いやなんかわくわくさせられる展開ですよ。
『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。智枝、大野に誘われて宮原姉と一緒にビアガーデン。今回は会社の人間関係編? みたいなこと思ってたら、ああ、そうじゃないのかな。酔ってしまった宮原から妹、十萌のこといろいろ聞かされる、その話の向こうに、ああ、この人が妹に対し抱いている負い目が透ける。そうか、自分は経験したこと、それを両親をはやくに亡くした妹は知らずにいる。この人が掃除機のアプリにいろいろ体験させようとするのも、そうした思いの現れのひとつなのかあ。なんだかこれまで、はっきりこうとわかっていなかったことが明らかになった今回。そうか、宮原、いじらしいなあ。有能で勢いもあって、明るくて、そんな彼女の隠している弱気な部分、傷ついているところ、それがちょっと悲しくて、けれどそれをちゃんと智枝が受け止めてくれそうなところが嬉しかったな。なにかあったわけではない、でもなにか質の転換がおこった、そんなエピソードでした。
『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。文化祭での発電係、その候補者を体育祭で見出そうという物理部のふたり。部長はほんと、いつだって元気で前向きだよなあ。いろいろ策略めぐらせてるようで、それが表情にも現れていて、うん、可愛い人だよね。そして朝永はというとめちゃくちゃ暗い。そうか、お腹が痛いか。運動は苦手か。わかる、わかるよ。でも姿を消さないだけ立派だよ。そして野衣も朝永の悩みを共有できる人。ああ、暗い。ほんと暗い。でも、だよなあ。憂鬱なイベントだよねえ。湯川部長、最終種目、綱引きに勝機を見出しとったのか。自ら代表を買って出て、あの菊池を前にした湯川の表情! 悪い! なんかすごく悪そう! ヒロインのする表情じゃないよ! しかもその弁もなんか嫌らしくってね、いいわあ部長。最高だと思う。部長の強みと弱み、見事に出てましたよね。綱引きに勝つために力学を駆使する部長。その作戦、見事に功を奏して、勝利! って、3回勝負かよ! ほんと、部長の弱みですよ。手の内、大声で披露してたから相手方に筒抜けやん! ほんと、この勝負、めちゃくちゃ面白かった。しかも部長、負けるし! けど、悪名なのかどうなのかわからんけど、見事に物理部の存在、示せましたね。でも、これが今後に繋がるのかなあ。さっぱりわからず、というか、私は苦笑ぶくみで笑いっぱなしです。
- 『まんがタイムスペシャル』第28巻第7号(2019年7月号)
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