『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』。ああ、これはパリの街角、カフェの情景ですね。いや、国内かも。日本でもオープンカフェ、はやってましたもんね。でも、こういうの見せられるとどうしてもパリを思ってしまって、そしてコーヒーとケーキでくつろぐ青葉にねね、ほたるの三人、その服装なんかも、なんかね、フランス思わせてくれて、いやあ、悪くないですよ。ちょっとおしゃれ、くつろいだ風に大人っぽさも加わって、雰囲気のあるいいイラストでありますよ。
『恋する小惑星』。今回はちょっと部活を離れて、バイトでありますね。みら曰く、金欠戦隊オカネナインジャー。それですずの家、パン屋さんで働かせてもらうことになったんですね。仕事の前に、前回のミネラルショーで買ってきたお土産。あおにはラピスラズリ、すずには錫石。どう使うのか聞かれて、わかんないって答えてるみらが面白いですね。確かに、これ、なにかに使ったりするのかな? 標本だから、観賞用ですよね? 今回、パン屋の制服姿、カラーに映えてとてもきれい。でもって、パン屋バイト、初心者ふたりに付いていてくれるっていってたすずが、開店早々にふたり見捨てちゃってるの、これ、おかしいわ。でも、よくある情景だと思う。今回の面白かったの、四角いパンを積み出すみらとか、でもって、クロワッサン=三日月と聞いて、月齢7くらいって天文つっこみいれるふたり、いやいやとてもよかったです。すずの妹、芽も登場して、ああ、お姉ちゃんはキレイ可愛い系だけど、妹さんは凛々しいかっこいい系なんだ。今回、すずが生き生きのびのびしてて面白かった。ほんと、女のコ大好きなんですね。あやまる芽に、慣れてるというあお。さすがにちょっとひいてるみら。面白い回でした。
『ゆず35歳@中学生やってます』。ゆず、書店でバイトしてた過去の自分を覚えられていたことに、とっさの嘘で対応してしまった。それで今回は、嘘の後始末をするゆずです。ゆずであってゆずでない、架空の姉を演じてみせるっていうんですが、いやあ、見た目はゆずだものなあ。隠しとおせるものなのかなあ。ところが、すごいな、なずな、匂いで同定しようとしてるよ。ナツミならぬゆず、香水つけてきてセーフなんていってますが、これ、この危険を予測して!? だとしたら、変態は変態を知るってやつなのやも知れませんな。今回は、うしろめたいことがあると疑心暗鬼に陥る、そんな話でしたね。うめことのBL談義で、ふとした一言がなずなのつっこみを招いてしまった。さらに食い下がるうめこに身バレの危機を感じるゆずだけど、うめこはBL話を掘り下げたいだけ、なずなもBL話に興味ないから話の腰を折りたかっただけ。それぞれの真意が誤解されているという状況の面白さ、実によかったです。
『mono』。聖地巡礼編、おかしなテンションで3回目に突入ですよ。車中泊2時間睡眠。つらい……。でっかいあくびがこだまして返ってきてるの、おかしかった。というか、立ったまま寝てるし! 『ゆるキャン△』でロケハンした時と今で、すでに変わってしまってる建物とかあるんですね。早太郎のいーっとか、高ボッチの名前の由来とか、『ゆるキャン△』とは違うテイスト、情報が盛られるの面白くって、そう思ってたところにどーんと見せられる鉢伏山からの眺望! うわー、この威力、そしてその情緒。自然に、情景に圧倒されて、魅入られる人の気持ちが、これでもかって伝わってきて、ほんと、これ、たまんないですね。そして最後に、霧ケ峰のカメラですよ。怖っ!! って、情緒に笑い、この幅広く揺さぶってくれる感じが最高でしたね。
『相浦さんは出席番号1番』、ゲストです。名前のせいで、いつも出席番号が1番になってしまう相浦さん。自分も出席番号はやかったけど、1番の記憶ってないんですよね。だいたい3番くらい。名簿で先頭に必ずくる名前ってどんなのだろう、そんなこと考えたことが私にもあって、アイカワとかかなあて思ってたんですが、ああ、アイウラか、アイウラははやいわ。逆にこれよりはやくなりそうな名前というのが思いつかない。さて、この漫画の主人公相浦さんは、名前も愛なので、なおさらはやい。新しいクラス、春のこの時期は憂鬱で、クラスでの自己紹介、たいていが出席番号順。きっと自分からだという予想は見事にあたって、ホームルームでは自分から自己紹介。2限目、3限目も同様で、緊張のあまり胃を痛くしてるっていうんですね。この漫画、そういう学校生活のちょっとしたあるあるをピックアップしていくみたいな感じですね。相浦がなんでも1番なのが嫌といえば、佐藤文代は、その名前の特性で、たいてい教壇の前あたりにされてしまうっていうんです。対し、元気な渡辺若菜、この子の場合は名前が有利に働いて、そうか、たいてい一番後ろになりますか。そう思ってたら、4限目は後ろから自己紹介か。先生、パターンはずしてくる人なんだな。いたいた、そういう先生いましたね。名前で決められた席がきっかけになって友達ができた。そして、後ろの席のマイペースな飯塚まひるさんも、席順がきっかけで近しくなったケースといえましょうか。この漫画、初回のテーマを自己紹介にしたことで、登場人物それぞれを、フルネームも含めてね、スムーズに紹介できてるの、いい感じだったのではないでしょうか。そして愛の言動見てるとね、新学期やクラス替えの後に感じる不安や期待、そういったもの思い出させてくれて、懐かしいというか、いや、今でも異動とかあるとおんなじか、共感があるのも悪くないって思ったんですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第5号(2018年5月号)
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