『まんがタイムきらら』2018年4月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。メインの四人が、ええと、これ、なんのポーズなんだ? 夏服もさわやかに、片手をこう、手の平ひろげてちょいっと上げて、TVアニメ絶賛放送中、それから、みんないっしょが素敵な時間♥、そうしたキャプションを紹介しようとしてるのかな? って思ったら、後ろにいる栄依子と冠の手の位置、これ、わからんなあ! とくにこれといった意味はないのかも知れないけど、なんか気になっちゃうポーズなんですね。
『うらら迷路帖』。マツコさん沈黙! くったりとして目を閉じて、人形だからそれで普通なんでしょうけど、いつもがいつもですからね、その不在感ったらないっていう。そして加えて、ノノがパニックになっちゃって、もともとの人見知りをより一層悪化させてしまってという。でも、今回はノノのちょっとの成長と、皆との関係の再確認。そうした様子が描かれて、ええ、ノノはもっとしっかり、大人になっていきたかったんだなあ。けれどいきなり投げ出されたようになってしまって、それで不安になってしまったんだなあ。今回のノノの皆の妹感の強く出てるところ、面白可愛くて、そして焦ることなくゆっくりでも育っていこうという結論、それがまたよかったと思ったのでした。ところでマツコさん。動いてないと美少女っぷりが全開になって素晴しいな。でもって紺の才能! ああ、人形占いの人形って、腹話術みたいなのじゃなくて、本当に制御不能なんですね!
『がんくつ荘の不夜城さん』。不夜城さんのところにやってきた眠。理由が酷い。眠じゃなくて不夜城さん側の理由ですね。まったく連絡とれなくなってたんだ。電話以外にスマートフォンを使わない人なんだ。意外! 今回、不夜城さんとめざめの初対面なんですね。めざめの落ち着いて見せて内心いろいろ思ってるところ。シビアな観察あればフェティシズムたぎらせてるところなど、ほんと、この漫画の登場人物らしいですなあ。姉と不夜城さんのことをよく知らない妹がふたりの様子見ることで、このふたりの関係があらためて整理されたような気がしますね。不夜城さんにとって眠がどういう人であるか。そしてその逆も。頼りにしている、感謝している。あるいはストレートに好きという気持ちまでね、いろいろが言葉にされて、照れたりもしているけれど、すっきりとした、そういうところもありそうに感じたのですね。でもってめざめが姉のこと好きすぎるってことも、ほんとよくよく出ていたと思います。ああそうそう。眠さん、足広げて座るの、危ないです。
『田舎に京あり!』、ゲストです。田舎暮らししている女の子たちの日常、でありますね。昔の歌にあったほどの田舎ではないけれど、いろいろないのは実際そのとおり、ってな感じ。それはいいんだけど、女子高生が虫というかムカデやら捕まえて学校に持ってくるというのか……。今日の獲物はミヤマクワガタ。それもどうかと思うけど、ザトウムシとかに比べるとはるかにマトモに感じるなあ……。この子たち、田舎とか関係なしに、ただの変わりものなのではないか? ページめくるごとにそうした実感強まってきて、3色ボールペンの早組み立てして遊んだり、というか表情が酷いよ? この過程で、唯一まともかと思われたつぐみもたいがいと判明したり、ええ、そんなたいがいな子たちのシュールなやりとり、それがこの漫画の核であるようです。パンの袋の口をとめてるアレにたとえられたクワガタで、パンの袋の口とじてるの、あれにはちょっとやられた思いがしましたよ。
『初春が咲く』、ゲストです。こちらも高校生たちの日常を描いて、けれどシュールさとかギャグ、コメディとかに寄るのではなく、むしろリアルさ感じさせるタッチが印象的。内容に関しても、日常スケッチとでもいったらよいでしょうか、うん、好みのタイプの漫画です。高校2年生になりました。それで柚子、姉からもう大人だから部屋を分けようとかいわれて、からかわれて、ああ、この子、姉のこと大好きなんだ。でもって、甘えんぼうで、ちょっと落ちつきがなくって、冒頭のやりとりだけで、そうした個性がもううかがえる。学校にいって、友達のかおちゃんとの会話、やりとりでも、この子のおっちょこちょいで調子にのっちゃう? そういったファニーな感じ、よく感じられて、ああ、この子、可愛いわ。柚子にかおちゃん。その関係に男子の新庄や、新しい友達、妹尾みどりも加わって、ちょっと動きが出始めるみたいな感触。なんだか面白くなりそうだって思わせてくれて、ええ、期待したいと思います。扉絵では新庄のこと、ちょっと気になる男子みたいな風に描かれてる柚子だけど、本編だとむしろ敵視してる? 苦手なんだって。なんかね、こういうの面白いなって。なんか、にやりとさせられる感じなんですね。
- 『まんがタイムきらら』第16巻第4号(2018年4月号)
2 件のコメント:
「田舎に京あり」で出てきた弁当の中身、スベリヒユの煮つけ、玉こんにゃく、ぺそら漬け。
山形県北村山地区(大石田町、尾花沢市近郊)の食べ物ばかりです。
大石田の60歳以上の家庭の食卓を見ているようでした。
スベリヒユなんて、山形弁では「ヒョウ」と言って食材の一つですが、世間一般だと「雑草」でしょう。
ジローさん、情報くださりありがとうございます。そうでしたか、あの食べ物は山形県(の一部?)で食べられてるものなんですね。しかも、かなり伝統的なものなんですね。
スベリヒユというのも調べてみました。食べられる雑草といって紹介されてたりしましたが、野草? の界隈ではポピュラーなのかも知れませんね。
知らないこと教えてくださったこと、感謝します。すごく嬉しいです。
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