『まんがタイムきららMAX』2018年5月号、昨日の続きです。
『私を球場に連れてって!』。あれ? なんで扉絵、狭山茶? と思ってたら、なるほど、タマがバイトで狭山茶を売ることになったんですね。夏休み、遊びすぎてお金が足りなくなりました。そういうタマに、ファル子が球場での売り子のバイトを紹介してくれたんですね。球場の売り子バイト。試合をじっくり見るわけにはいかないけど、球場に入れる、試合も見られる、野球ファンにはいい仕事なんじゃないのかなあ。と思ってしまうんですが、甘い考えでしょうか。しかし、タマのバイト、てっきりファル子と同じビールの売り子だと思ってましたよ。狭山茶を売ります。着物きます。ああ、これ、似合ってて可愛いじゃん。レオナが余計なこというたびに5本買わされる流れ、ありゃあ面白かったですね。容赦ないっすよ、タマさん。でもって、猫子がお茶買ってくれてるの見て、さみしがってるファル子。いや、そりゃまあ子供なんですからビールを買えるわけないっすよね。ここの猫子ファル子、すごくよかったですよ。今回、球場ならではの危険と、それをどう察知するかとかね、それから重い荷物担いでの階段昇り降り、大変だっていうのちゃんと語られて、どう対処しよう、どういう心構えで乗り切ろうってね、工夫いろいろ、頑張りいろいろを見せてくれたの、とてもよかった。タマにとっても、いい経験になったっぽいのがいいですね。
『どうして私が美術科に!?』。授業で絵の具を作ったりするんだ。面白いなあ。卵使ってテンペラとかやるのかな? でも、あれ、日持ちしないっていうしなあ、って思ってたら、おお、アラビアゴムで水彩絵の具! へー、ハチミツとか使うんだ。これは知りませんでした。生徒たち皆がざわざわするの、わかる気がしましたよ。顔料使って好きな色の絵の具を作ろうっていうのね、ブレンドしてもいいんだ。しかし、顔料ってものによっては高価だったり有毒だったりするっていいますけど、きっとそのへんは配慮されたのが用意されてるんだろうなあ。面白いなあ。美術を学んでいるこの子たち、今でこそチューブに入った絵の具を使って描いてはいても、もしかしたら将来、こうやって顔料から絵の具作って描くような子もあるかも知れない。そう思うと、ただ楽しいだけでなく、いつかの可能性につながる、そんな体験であるのかも知れませんね。そして桃音の失敗、いや、不運といった方がいいか、これを皆でサポート? してくれる。いろんな色が混ざりあって、そりゃ全然きれいな色にはならないんですけど、その結果の残念さと過程の美しさの対比! ほんと面白いなあって。この、過程を知らなければなぜそんな色にしたのかわからないオリジナル絵の具、愛情色。きっと皆のいい思い出になっていくんでしょうね。
『魔法少女のカレイなる余生』。シンプルでめっちゃ面白い。フルカの世話を焼くしじまを見て、嫉妬に身を焼かれるリラ。それはそれはもうわかりやすくって、けどしじまはあんまりわかってくれてないんだ! リラときたら、めっちゃわかりやすく駄々をこねて、しじまと遊びにいきたいっていったのに、しじまったら、みんなで遊びにいきましょう! まあ、そうなるな……。これね、フルカがね、リラの気持ちちゃんとおもんぱかるのね、びっくりした。いや、そこまでわかりやすかったってことか。でもって、ななほし、はいりの介入。リラに入れ知恵したら、もう効果てきめん、って、はやい! めっちゃ展開はやいよ! でもね、おかげでちゃんとリラの素直な気持ち、伝えられたんだからよかったのではないでしょうか。察しの悪いしじまにもちゃんと伝わって、ああ、リラったらしじまに甘えちゃって、よかったのではないでしょうか! このふたりの様子見てね、同居人他に伝染していくのも面白かったですよ。
『ももいろジャンキー』。美耶、ももの写真、友達に見せびらかしてるんだ! どんだけ嬉しかったんだろう。で、突然現れる卯月(5歳)の衝撃写真。いやもう、たまらんな。竜子さんもびっくりだ。今回ね、クラスのちょっと荒れてる感じとか、さりげなく見せてくるのがうまかった。そうか、こういう感じだから、はなも居場所が見つけられないんだな。そんなはなと美耶が一緒にお昼を食べる。でも、まさかの便所メシ疑惑とかね、さすがに……、それはさすがに……、つらすぎるよ……。ピロティで一緒にご飯食べる、その時に見せた美耶の素直な笑顔にやられるはなとかね、でもってもも大好きすぎる美耶の様子に、あれ、はなさん、ちょっとがっかりした? 美耶に語るももエピソードあり、意外や家庭的、美耶のギャップがこれでもかと披露されたりと、今回も見どころいっぱい、楽しみどころいっぱい。でもって、最後には一時は陰ったはなの気持ちの満たされるってのがね、とてつもなくよかったっていうんですね。ああ、ももに感謝だ。嬉しいっていうの、全身で表現するはな。これ、素晴しかった。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第5号(2018年5月号)
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