『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号、昨日の続きです。
『はやしたてまつり♪』。緊急合宿! え? 緊急? 普通の合宿じゃないのん? と思ったら、これ、前日合宿なのか。いやほんと、緊急すぎない? 演奏は明日、なのにまだ音が合わない。るなが焦っちゃって焦っちゃって、けれどさなみが能天気にお泊まりとかいってはしゃぐもんだから、怒る、怒る。なんとかなる、大丈夫。そういってたさなみの大丈夫が大丈夫じゃなかった。そら、るな、怒るわなあ。自分、るなのタイプだわ。きっと、めちゃくちゃ怒る。けど、詰め込みで練習してもあわない。すずめも煮詰まちゃって、うん、こういう気持ちもわかるよ。今回の合宿の、夕食をふたりで作ってみたり、片付けも、お風呂も、そして練習も、いろいろやることで、皆のこと、それぞれにいろいろわかってきた。この知るっていうことが大事なんじゃないかっていうの、ああ、確かにそういうことってあるかも知れない。よく知った相手の、その気持ちにそうようにあわせる。音楽、合奏っていうのはそういうものかも知れません。ええ、この合宿。きっといい結果をもたらしてくれそうですね。
『まちカドまぞく』。夏休みが終わって、ミカンが学校デビューですね。しかし、この学校すごいですよね。魔法少女とかね、呪いとかね、普通に受け入れてくれる。そうだよなあ、シャミ子のことも、魔族だってのあんま気にしてないみたいだものなあ。ミカンへの質問も、なんら普通の当たり前のこと聞いちゃってね、ほんと、この懐の深さよ。理想郷かよ。素晴しすぎるよ。ミカン、体育祭の実行委員にも参加して、桃、シャミ子とともに活躍して、もうなんら問題もなく、心配もなく、溶け込んでいけそうですね。今回の話ね、シャミ子たちの日常、学校生活にミカンも参加していく、日常に受け入れられるミカン、みたいな話なんだと思っていたんです。けど、違った。これ、序盤だ、新展開への導入だ。そうか、ミカンの呪い、それをなんとかしようとシャミ子、そして桃が奮闘する! この、シャミ子が自分の無力を実感しながらも、自分にできることを頑張ろうと奮起する流れ、素晴しいと思った。その気持ちの移り変わっていく様、丁寧に描かれていて、実によかったです。
『アニマエール!』。一山超えましたね。いよいよ大会当日。興奮してるこはねの様子、おかしくて、しかしなにがいいって、こはねの扱い心得てる宇希のあれこれですよ。興奮してるこはねを抱き留めて、私が犠牲になってる間に! って、ほんと、宇希、揺らぎがない。更衣室でのこはねもおかしかったです。服の下にユニフォーム着て、着ていてよかった! 自慢気なのに、スカートがシワシワ! 急いで正座で押してるのね、めちゃくちゃ面白かったわ。しかし今回、そんなこはねが大ピンチ。ひづめのこと、昔のチームメイトにもう大丈夫なんだって、いい演技見せて安心してもらうんだって、そうしたら、こんなにもカチコチになってしまうんだ! 動きがぎこちないだけじゃなく、笑顔もそうなるのか! これがもう意外で意外で、けど、そんなこはねがいつもの自分を取り戻すのがね、とてもよかった。チームの皆が、ひとりひとりが、自分の気持ちを話して、こはねの気持ちほぐしていってね、このくだり、相手のことよく理解しているってこと、それぞれが、それぞれのやりかたで、相手のことを思ってるんだってよくわかる、いいシーンだったと思います。そして会場に響く、客席からのエール! ああ、この漫画が描こうとしてきたこと、そのひとつの帰結を見たように思いましたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第5号(2018年5月号)
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