『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号、先日の続きです。
『まちカドまぞく』。シャミ子のポテンシャルを探ろうという回ですか! シャミ子が父から受け継いだ例の杖。あれをいかに使うかと、いろいろ探求してみせるのですが、だってそもそも物干し竿にしてたりするんだものなあ。棒状のものであればなんにでも変化させられるこの道具。その棒というのが曲者で、実際に棒であるかどうかが問題ではなく、ただシャミ子の認識によっているっていうんですね。最初はうちわに変化させられた。でもうちわは棒じゃないと認識してからは変化させられなくなった。これ、本当はなんにでもできるけど、棒しか無理という意識がセーブさせてるとかなんだろうなあ。ともあれ、桃さん、全長30kmの棒を作ってみてくれとか、純金のわりばしを作ってくれとか、本当にいろいろ試させる。あ、これ、やっぱりうまく変化させられないの、シャミ子が無意識にセーブしてるから、あるいは魔力の欠如によるものなんだ。ご先祖の封印空間での練習が面白かった。妹良子も参加して、いろいろアドバイスして、シャミ子も頑張ってみるんですが、実際の戦いよりゲーム — 、なんとか無双ってやつ? をイメージした方がうまくいくっていうの、こういうのなんだからしいなって思いました。だって、戦闘とかね、現実のもろもろよりゲームの方が我々には身近ですもんね。
『恋する小惑星』。桜先輩から誘われたミネラルショー。お、鉱石のイベントか。でも、それがなにかわからないままに参加すると決めるみらですよ。この子、ポジティブ、乗り気、気さくで気楽。いい性格だなあ。自分だったらぐだぐだ決めあぐねるところを、すぱっと決めちゃう。気持ちのいい子ですよ。さて、みら以外の地学部部員が皆都合つかなかったため、みらと桜、ふたりだけのミネラルショーです。そうか、みら、桜先輩が苦手なんだな。ちょっと怖い印象もあるもんなあ。そう思ってたら、桜は桜で緊張してたんだ。このふたりのこの関係、ちょっと手探りな感じ? 悪くないですよ。桜のミネラルショーにきた理由。勉強の息抜きだったんですね。フラッと見て歩くだけでも楽しいって、そういう桜だけど、すごい、ものすごい勢いで石を選んでいく。本当に鉱石が好きなんだなあってわかりますよね。鉱石初心者のみらはみらで楽しんでいて、おお、出展者、外国の方もいらっしゃるのか。英語で話しかけられて、それを桜がきっちり応対、値切りまでしちゃって、これすごいな、みらからの尊敬度アップの瞬間でした。鉱物、結晶、化石に隕石と、いろいろ目移りする出展物。みらも楽しそうで、ほんと、こういう姿は見ていてとてもいい。でもって、おこづかいで買える範囲のもの選んでいくところとかね、ほんと、数万円とかぽんっとなかなか出せないですよね。こういう身の丈等身大な感じも魅力であると思います。なにを買ったか、戦利品ですね、みらの興味面白くって、桜はどんなの買ったのかな? と思ったら、長くなりそうだからとみらが断っちゃった。でも、あの嬉しそうな桜、ほんといいなあ。今回、桜とみら、一気に距離を縮めた、そんな感触があって、とてもよかったです。喫茶店での様子、悩みを素直に口にする先輩とかね、ほんと、いいじゃありませんか。そしてケーキに地層を感じる! ああ、今回、仲良くなったふたり、素晴しい。さらに、みらからのサプライズプレゼント。もう、感無量といっていいエピソードでした。
『ゆず35歳@中学生やってます』。そうか、ゆずさん、体力云々、駄目ですか。駄目でしょうね? 歳もあるし、ずっと運動してなかった、そういった不摂生もある。そう思ってたら、ここにタバコや深酒が加わるんだ。そらあかん。でも、この環境でタバコがまずいことはわかってるんだなあ。なんとかごまかそうとしたところ、ふいのトラブルで退場。ごまかす手間がはぶけましたね! さて、保健室でのこと。保健委員のうめこが介抱してくれてたっていうんですが、ゆず、パンツを人質にとられて、いろいろ詰問されるっていうんですね。書店で働いていた? ああ、これ、知られてはまずいことなのか。充実したBLコーナーへの言及に、思わず口をすべらせたゆず。うめこはこれで、ゆずのこと腐女子の同志と認識したし、対してゆずは、自分の身元を知られたのではないか、不安が募る。すねに傷あると、いろいろ大変っすね、ゆずさん。しかし、あれは姉ですって咄嗟に嘘をついたゆずだけど、これがいろいろ傷を広げそうで、さあゆずさん、どうするのか。姉にあわせて欲しいっていわれて、ほんと、これ、乗り切れないよね? どうするんだろう。
『花降り宿のやどかり乙女』。このままだと夏休みが仕事と宿題で終わる。その危機的状況を受けて、どこかに遊びにいこうという話になるのですが、そのいきさきが六花の家に決まったっていうんですね。ゆきちがえらいこと楽しみにしてる。もう止められない。それからの皆の様子。旅行に必要なもの、買い出しにいった先のドタバタとかね、面白くって、六花、自分の家のアメニティに自信がないんだ! しかし、ほんとみんな自由にのびのびして、というか、自由すぎないか? 積極的に迷子になる勢いといったらいいか、でもまあ、それがこの子たちらしいんだろうなあ。六花の帰省にあわせようってはずが、その日程を確認するの忘れるほどに、皆、気が急いていたんですね。楽しみで楽しみで、気持ちだけが先行してた、そんな雰囲気。旅行はその準備も楽しいなんていったりしますけど、見事そうした雰囲気にあふれていましたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第4号(2018年4月号)
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